2013年12月24日 (火) 掲載

◎函高専 初出場で準V 科学の甲子園道大会

 函館高専(岩熊敏夫校長)の本科1、2年生6人チームが、科学の甲子園北海道大会決勝大会(14日・札幌啓成高)で準優勝した。初出場ながら抜群のチームワークを発揮し、優勝にわずかに及ばなかったものの健闘。学生たちは「来年こそは優勝を」とリベンジを誓っている。

 高校などの代表チームが科学的に問題を解決する力を競う大会で、道教委が主催して3回目。道内10校12チームが出場、高専からは函館高専のみ。高校、高専とも1、2年生6人でチームを組む。全国大会出場権を得られるのは優勝チームだけだ。

 函館高専チームは、物質工学科2年の欠端佑至君(17)、宮崎雄太君(16)、佐々木汐音さん(17)、宮崎大河君(17)、1年の柳明哲君(16)、橋本優里さん(16)。

 本番では実験(化学分野)、総合○1サイエンスコミュニケーションゲーム、同○2クリップモーターカーレースの3競技で総合点を競った。函館高専はクリップモーターカーを唯一完走させ、同競技で満点を獲得する活躍を見せた。

 最大の長所はチームワークの良さ。物質工学科の4人は同じクラスで、欠端君と柳君が同じ中学出身。また、女子が少ないため佐々木さん、橋本さん女子同士の仲も良く、強みを生かした。

 欠端君は「競技中にたくさんミスがあったが、互いに助け合って準優勝できた」と笑顔を見せ、柳君は「事前準備がうまくできず、納得できない部分もある。来年も挑戦したい」と意欲を燃やす。

 一次予選函館会場(10月6日・函館中部高)の結果、11月中旬に道大会出場が判明。しかし、定期試験もあって練習ができなかった。クリップモーターカーの試作マシンが本番2日前の夜になってようやく走り、ギリギリで間に合ったという。

 担当の佐々木淳教授(物理)は「優勝した札幌西は、昨年も全国に出たディフェンディングチャンピオン。僅差ま



◎地元演奏家ら熱いステージ ハコダテ・ジャズ・フェス

 「ハコダテ・ジャズ・フェスティバル」(函館市文化・スポーツ振興財団など主催)が23日、函館市芸術ホールで開かれた。地元の演奏家やプロのミュージシャンが熱気あふれる演奏を繰り広げた。

 これまで同フェスは夏に開催されてきたが、「真冬の函館、熱いジャズを」をコンセプトに初めて冬に企画。第1部は函館で活動する「船木康成アコースティックユニット featuring小田桐陽一」など3組が出演した。

 ステージはボーカリストの神崎恵さんを迎える「美津子DX・Trio+Sab」で幕開け。「サンタが街にやってくる」などクリスマスにちなんだ曲を披露した。ラテンバンド「BANDA CASTANA」は、伸びのあるトランペットや力強い歌声、パーカッションなどでリズミカルな曲を演奏。観客からは手拍子が上がり、会場が一体になって盛り上がった。

 第2部は、2012年のサッポロシティジャズパークジャズライブコンテストで優勝の経歴を持つ「山崎千裕+ROUTE14band」、北海道を代表するジャズ奏者4人がメンバーの「蛇池雅人カルテット」が出演。心地よい演奏を響かせた。  (平尾美陽子)



◎現金つかみ取り当たるかな? 追分カード・えさし会

 【江差】町内50店が加盟する「追分カード・えさし会」(打越東亜夫理事長)の現金つかみ取りが23日、法華寺通り商店街と愛宕町商店街で始まった。

 今年も2会場で実施し、満点のポイントカード1枚でくじを5枚引ける。当たりは1000円札の松賞10本、100円硬貨の竹賞30本、10円硬貨の梅賞3000本を用意した。

 家族連れが多く、当たりくじが出ると子どもたちは大喜び。保護者が腕まくりで現金をわしづかみする姿に笑いが起きた。また、当たり以外は500円分の商品券が必ずつく“空くじなし”で参加者の笑顔を誘った。

 乙部町の辻果怜(かれん)さん(15)は母親と参加し「欲を持たずにくじを引いた。来年は高校生になるので部活と勉強を頑張りたい」と話していた。

 同会は「年末年始も町内の商店街で買い物をして地元経済を盛り上げてほしい」と利用を呼び掛けている。

 つかみ取りは年内が30日まで、年明けは1月5日〜8日の午後1時半〜同5時半。問い合わせは同会事務局(江差商工会内TEL0139・52・0531)へ。(田中陽介)


◎楽しんで読書 一工夫 北美原小PTAが図書館ボランティア

 函館北美原小学校(菊池守晃校長、児童706人)のPTAで組織する図書館ボランティア(伊東奈津子代表、12人)が、児童の読書意欲を高めるユニークな活動を続けている。11月中旬から始まった読書月間では、図書室で本を借りた児童に小さなシールを配布。貼り合わせて歴代の五輪開催地の国旗をモザイク画で完成させる取り組みだ。

 図書館ボランティアは数年前、当時のPTA役員が図書室の本棚の整理や飾り付けを自主的に始めたのがきっかけ。一昨年から保護者に参加を呼びかけ、本格的な活動をスタートさせた。

 読書月間に合わせた大きなモザイク画の制作は、今年で3回目。今回は東京が2020年の五輪開催地に決定したことを受け、歴代の開催都市を知ってもらおうと巨大な世界地図を手作りした。児童は本を借りると数a四方のカラーシールをもらえ、それを国旗の色に合わせて貼ることで、日本やイギリスなど開催地の国旗一覧を完成させた。

 伊東代表は「取り組みを通じ、本を読むことを楽しんでもらえたらうれしい」と願う。発足当初から参加する平松恵子さん(45)も「自分も本が好きだったので協力したいと思った。今後も児童が恒常的に本に親しんでくれるような取り組みを続けたい」と話す。

 菊池校長は、図書館ボランティアが掲示物の企画以外に、低学年への読み聞かせや、図書室の本の修理などの活動を継続していることを挙げ、「大変ありがたい。ボランティアの方々と学校の連携をさらに高め、子どもたちの読書力を高めていきたい」と話している。 (森裕次郎)