2013年12月25日 (水) 掲載

◎厳かにクリスマスの祈り…ハリストス正教会

 クリスマスイブの24日、函館市内の教会では祈りをささげる行事が行われた。元町3の函館ハリストス正教会(ニコライ・ドミートリエフ長司祭)は一般市民を対象にした「市民クリスマス」を聖堂で開催。参加者は厳かな雰囲気の中、聖歌隊の合唱やニコライ長司祭からのメッセージに聞き入った。

 同正教会は毎年、聖堂に入る機会の少ない市民に祈りの雰囲気を知ってもらい、ともにクリスマスの喜びを分かち合おうと、聖堂を開放して市民クリスマスを開いている。

 この日は約40人が参加。聖書の朗読や聖歌に続き、ニコライ長司祭が「自分や家族のため、社会のために幸せになれるよう頑張りましょう」などと参加者にメッセージを送った。

 行事は1時間ほどで終了。職場の友人と訪れた市内の会社員野田頼子さんは「教会のクリスマスがどんなものか興味があった。とても荘厳な雰囲気だった」と話していた。(森裕次郎)



◎修道院への道 幻想の光…石別中で点灯式

 

 【北斗】トラピスト修道院(三ツ石)へ通じる並木道を手作りのワックスキャンドルでともす「ローマへの道冬物語」(実行委主催)が24日夜、同並木道や北斗石別中学校で開かれ、約2800人の来場者が地域手づくりのイベントを楽しんだ。

 並木道を「ローマへの道」と名付けたのを契機に石別地域の住民らが中心となって企画したイベントで、冬物語は昨年に続き2回目。並木道と、JR渡島当別駅から国道228号沿いに約300個のワックスキャンドルを並べた。

 午後5時に同校前でオープニングセレモニーを開催。実行委の山田淳一委員長が「ぜひ心に残る冬物語を作って」とあいさつ。同校生徒のハンドベル演奏に合わせてキャンドルの点灯式が行われ、高谷寿峰北斗市長が北斗石別小の児童たちの持つキャンドルに火をともし、イベントがスタートした。

 来場者はキャンドルが並んだ約1`の並木道を歩き、幻想的な雰囲気を堪能。午後6時には花火が打ち上げられたほか、同校前では、「石別フードマルシェ」と称した飲食コーナーが設けられ、来場者は好みのメニューを買い、冷えた体を温めた。母親とともに来場した小山内健斗君(附属函館中3年)、健琉君(附属函館小4年)兄弟は「並木道は神秘的できれいだった」と満喫していた。(鈴木 潤)



◎サブちゃん最後の紅白 知内で見よう…31日にパブリックビューイング

 【知内】今年限りでNHK紅白歌合戦を勇退する町出身の演歌歌手、北島三郎さん(77)の歴代最多出場50回の節目を祝おうと、町などは町民が一堂に会して視聴する「パブリックビューイング」を31日午後10時から、町中央公民館で行う。日本人の心を歌い続け愛されてきた“サブちゃん”。最後の紅白は古里の大応援団が結集し、熱唱を見守る。

 北島さんは1963年に「ギター仁義」で初出場し、これまで大トリを10回務めた。今月5日に都内で開かれた会見で、「50回を一つの区切りに、紅白に対して一本の線を引こうと思った」と話し、紅白引退を表明していた。

 夏の一大イベントサマーカーニバルin知内には、これまで22回出演し会場を盛り上げてきた。紅白引退の決定後、関係者は「感謝の気持ちを表し、これまでの偉業をたたえる催しを」と構想。町と同イベントの実行委が共催で最後の紅白の観賞会を企画した。

 その名も「祝サブちゃん紅白出場50回カウントダウンビューイング」。会場には200インチの巨大スクリーンを設置。そのほか、ジャンボサブちゃんやねぶたなども飾って雰囲気を華やかするほか、振る舞い酒や年越しそばも用意するという。

 歌唱曲は「まつり」に決定。そろそろ曲順発表も近くなり、有終にふさわしい豪華で迫力あるステージが期待されている。町産業振興課の野戸早苗係長は「多くの皆さんと紅白の感動を共有して新しい年を迎えたい。ぜひ来場を」と呼び掛けている。入場は無料。詳しくは町商工会(TEL01392・5・5340)、又は町役場(01392・5・6161)へ。(小杉貴洋)


◎来年度 道開発予算増4954億円…道南継続事業も順調

 政府は24日、2014年度予算案を閣議決定した。国土交通省が発表した北海道開発予算の総額は、13年度当初比4%増の4954億円となり、2年連続で前年度当初額を上回った。道南関係分では継続事業の函館港や新外環状道路の整備などが計画通りに進む見通しだ。

 公共事業に充てる北海道開発事業費は、同4%、177億4800円増の4853億9500万円となった。社会資本整備事業特別会計廃止に伴う影響額を含めると、5245億5000万円で、実質同12%の増額となった。

 来年度の道開発予算は「食料供給力の強化」「安全・安心な国土の形成」「地域の活性化」を重点事項とし、活力と競争力のある北海道経済の確立を図る。本年度に引き続き、国土強じん化やインフラ整備、観光振興などに重点を置く内容。治山治水や道路整備、港湾空港鉄道整備、農林水産基盤整備、社会資本総合整備は上積みとなった。

 道南関係では、2015年度の完成を目指す函館港北ふ頭が耐震岸壁の整備を進めている。函館新外環状道路も14年度の暫定開業に向け、整備が進められる見込み。

 道8区選出の前田一男衆院議員(自民党)は「来年度は4%増と堅調な伸びで一定の評価はできるものの、5800億円台だった2009年度のレベルに比べるとまだまだ足りない」とし、「道南はインフラ整備などやるべきことが多く、予算配分(箇所付け)や補正予算に向けて予算確保の努力をしていく」と話した。(松宮一郎)

への読み聞かせや、図書室の本の修理などの活動を継続していることを挙げ、「大変ありがたい。ボランティアの方々と学校の連携をさらに高め、子どもたちの読書力を高めていきたい」と話している。 (森裕次郎)