2013年12月30日 (月) 掲載

◎ペットも迎春の装い…ショップ大忙し

 年末を迎え、函館市内のペットショップ・ホテルには、帰省や旅行のためにペットを預ける飼い主が続々と訪れている。また、ペットの身だしなみを整えるトリミングもピークを迎えている。

 17部屋の個室を備える「ペットホテルわんこのおやど」(本通3、田野瀬恵津子代表)では、年末年始の宿泊予約が今月上旬から入り始め、現在は1月8日まで空きがない状態。今年は例年と比べて10泊前後の長期の予約が多いという。「連休の長さと景気が上向いていることから海外旅行に行く人が増えたのでは」と田野瀬代表。

 20匹ほど収容できる「ペットハウスジャスパー富岡店」(富岡町1、安田祐子代表)でも、年末年始のホテルはほぼ満室。また、トリミングも年内まで予約が埋まっているという。

 「ラブリードッグ」(美原1、森内潔代表)では、12月20日から1月4日まで送迎サービスを休止し、免許を持つ販売スタッフらをトリミング作業の補助に充てて、続々と入ってくる予約に対応している。森内代表は「新年をきれいな姿で過ごしてもらえるようできる限りの対応をしていきたい」と話している。



◎今年最後の「原発反対」バイバイウォーク

 函館の市民団体「バイバイ大間原発はこだてウォーク」は29日、市芸術ホールで、今年締めくくりの同原発(青森県大間町)反対行動として、米国出身の詩人アーサー・ビナードさんの講演会を開いた。同原発は電力と関係なく、プルトニウムを使うために造るという原発政策のからくりを指摘した。

 約100人が参加。高速増殖炉「もんじゅ」や、六ヶ所村の再処理工場も動かない中で、プルトニウムを保持し「核開発の隠れみのとして大間を造ろうとしている」と批判。君が代にも登場する「コケ」を尊ぶ文化や、宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」が表す持続可能な里山社会の大切さを説き、「核を終わらせる必要がある」と強調した。

 講演に先立ち、約¥70¥人が千代台公園から五稜郭公園入り口までデモ行進。雪が降る悪天候の中、「大間原発大間違い!」「原発のない未来をつくろう」などと気勢を上げた。(山崎大和)



◎連絡船の雄姿伝える…写真展

 青函連絡船が終航を迎える直前の1988年1月に撮影された船員や船の雄姿を紹介する写真展「海峡の記憶」が来年1月9日まで(同1日は休み)、JR函館駅2階イカすホールで開かれている。

 市青函連絡船記念館摩周丸を管理・運営するNPO法人語りつぐ青函連絡船の会(木村一郎理事長)主催。写真は約80点で、同会の白井朝子副理事長が同年1月19〜26日に運航していた6隻に乗船して撮影した。

 コンパスで山や灯台の方向を測る船員や、青森市をバックに、出航直後に水を跳ね上げる様子など、本州と本道を結ぶ重要な交通機関として連絡船が果たした役割、船を支えた大勢の人がいたことを伝えている。

 白井副理事長は「旧国鉄魂を持ち、最後まで仕事に対する責任、使命を感じ、誇りを持って真摯(し)に取り組んだ船員の姿を見て、摩周丸など青函連絡船の存在を思い出してほしい」と来場を呼び掛けている。(山崎純一)


◎渡島 今年の漁獲高 数量・金額前年上回る

 

 渡島総合振興局は、2013年度の渡島管内(八雲町熊石地区を除く)の漁業生産高(概数)をまとめた。数量はホタテやスケトウダラなどの水揚げが好調だったことから前年の4%増の17万dで、4年ぶりに増加に転じた。金額も13%増の433億円で、36年ぶりに400億円割れをした前年から回復した。

 主要魚種別では、数量全体の半数近くを占めるホタテは、海外需要の増加や円安傾向による輸出が好調で価格が上昇。前年に比べ価格は49%増の167億1000万円と震災前の水準に回復。平成に入ってから2番目に高い数値だった。

 スルメイカは、海洋環境の変化が影響し、数量は26%減の2万1347dだったが、金額は単価が上昇し、9%増の68億2000万円。

 スケトウダラは漁期始めの水揚げが好調で数量は23%増の2万2998dとなったが、単価が下がり、前年並みの15億2000万円だった。

 コンブは昨年秋の高水温などの影響で資源状況が悪化。数量は18%減の5601d、金額は16%減の75億7000万円。

 このほか、サケは数量が25%増の3223d、金額16%増の13億3000万円、マグロは数量が同23%減の402d、金額は単価が上がったものの6%減の10億5000万円。

 概数は、同局水産課が各漁協からの報告(予想値を含む)をまとめ算出した。(鈴木 潤)