2013年12月31日 (火) 掲載

◎おせち料理づくりピーク

 大みそかを前日に控えた30日、函館市内は年越し準備に慌ただしい。市内の市場やスーパーでは買い出しの市民で大盛況。正月向けの商品が飛ぶように売れたほか、市内の料理店やホテルでは年越しそばや豪華な料理を詰め込んだおせち作りに追われた。

 函館市内のホテルや料理店では、年末年始に彩りを添えるおせち料理作りがピーク。ロワジールホテル函館(若松町14)では、キッチンスタッフ総出で料理を仕込み、午後6時ごろから重箱に詰め込む作業を開始。約220台のおせち作りに追われた。

 同ホテルでは、和洋中の味わいが楽しめる「盛福」(2万1000円)と若い世代を中心に人気の洋中を詰め合わせた「彩」(1万5000円)の2種類を用意。料理長らが自慢の味を持ち寄ったおせちで、盛福ではエゾアワビを出汁としょうゆで柔らかく煮た「蝦夷鮑柔らか煮」、彩ではロブスターを洋風に焼き上げた「ロブスターヘッドモルネソース焼き」など人気の料理を詰め、彩り豊かな仕上がりだ。

 新鮮なおせちを届けようと、温度管理を徹底した室内で作業が進められ、スタッフらは色合いや盛り付けに気を配りながら詰め込んでいった。作業は深夜まで続き、出来上がったおせちは31日午前10時から引き渡す。(虎谷綾子)



◎函館市内で自動販売機3台燃える…放火の疑い

 30日深夜から未明にかけて、函館市内で清涼飲料水の自動販売機3台が相次いで燃える不審火があった。付近に火の気などがないことから、函館中央署や市消防本部は放火の疑いがあると見てみて、調べを進めている。この不審火による周囲への延焼やけが人はなかった。

 午前1時55分ごろ、市内東山町で「自動販売機から火が出ている」と消防に通報があった。その1時間半後の午前3時半ごろには小安町、さらに約30分後の午前4時ごろにも陣川町で、通行人から同様の通報が寄せられた。どの現場も駆けつけた消防隊によってまもなく鎮火した。

 同本部などによると、商品の取り出し口やおつりの返却口付近の焼け方が激しく、金銭を取りだした形跡はなかった。

 3台の自動販売機はいずれも人通りの少ない場所に設置されていた。同署では、パトロールを強化するほか、市消防本部でも消防車両、消防団車両による日中、夜間のパトロールを実施、さらに地域住民への注意喚起をして警戒する。

 同本部は「燃えやすいものを外に置かないことと、もし燃えているのを見つけたらすぐに通報してほしい」と呼び掛けている。



◎江差道道で女性が死亡 ひき逃げが濃厚

 【江差】16日夕に江差町水堀町の町立江差北小・中学校の正門付近前の道道で、近所の無職紺井ヨシ子さん(75)が頭部から血を流して倒れているのが見つかった件ついて、江差署は、その後の調べでひき逃げ事件の可能性が濃厚になったとして捜査体制を強化し、情報提供を呼び掛けている。

 同署によると、発生の時間帯、現場付近で「ドン」という衝撃音を複数の住民が聞いていた。この音は、車両のドアの開閉音の可能性もあったが、その後の調べで「ドアではなく、かなり大きな衝突がなければ聞こえないような音だということが分かった」(同署)という。  同署は現場に情報協力を呼び掛ける看板を設置したほか、30日にも一帯で検問を実施した。

 情報提供は同署(電話0139・52・0110)へ。(田中陽介)


◎「大野子供の安全を守る会」発足

 

 【北斗】地域ぐるみで子どもの安全確保に努めていこうと、北斗大野小学校(鈴木洋美校長)と同校PTA(白尾欣也会長)はこのほど、地域の賛同者を募り「大野子供の安全を守る会」を立ち上げた。専用のジャンパーとステッカーを作製して、見回り活動を展開。同会は「地域の目を光らせ、犯罪や事故の抑止につなげていきたい」としている。

 同校は本年度、地域安全活動の取り組みを強化。8月下旬には校区内の危険箇所を示したマップを作製し、全校児童や校区内の公共施設、事業所にも配布した。さらに地域を巻き込んだ活動をしようと、守る会を立ち上げた。

 守る会には同校の教職員のほか、保護者ら¥35¥人が賛同した。無理なく活動を継続していこうと、賛同者に対してはステッカーを車両に貼ってもらったり、ジャンパーを着用して買い物や散歩など外出してもらうよう協力を求めている。

 ジャンパーは黄緑色で、背中に「子どもの安全を守る会 大野」とプリントされている。ステッカーは黄色を基調に赤字で「安全パトロール中」と書かれている。

 同校生徒指導部長の近藤裕義教諭は「地域が一体となって大野地域の安全安心を守っていきたい」と話し、鈴木校長は「地域が本気で取り組んでいることをアピールしていきたい。1人でも多くの人にジャンパーを着用して活動に参加してほしい」と協力を呼び掛けている。(鈴木 潤)