2013年1月15日 (火) 掲載

◎希望胸に20歳の誓い…函館市成人祭

 成人の日の14日、第65回函館市成人祭(市、市教委、実行委主催)が函館市民体育館で開かれた。新成人1542人が出席。未来への希望を胸に抱いた晴れ着や羽織、スーツ姿の若者たちの笑顔があふれ、大人としての一歩を刻んだ。

 本年度の新成人は1992年4月2日から93年4月1日までに生まれた人で、該当者は2371人(男性1191人、女性1180人)、出席率は65%だった。道内では約5万1000人、全国では約122万人が新たに大人の仲間入りをした。

 式典で工藤寿樹市長が「皆さん元気ですか」と力強く呼び掛け、「バブル崩壊後の失われた20年と言われた時代だが、皆さんの元気な顔を見て感激している。この街で楽しく夢を持って暮らせる試みを進めている。若い力で夢と希望を持って自らの道を切り開いてほしい」とエールを送った。

 新成人を代表し、函館短大2年生の大和谷智さんと函館大学2年生の今野邑子さんが「若いエネルギーと大人の自覚を持って、国際社会の一員として信頼される社会人になり、豊かな社会を築くよう努めます」と誓いの言葉を述べた。

 また、プロ野球北海道日本ハムファイターズの「函館応援大使」、金子誠選手と中島卓也選手からのビデオメッセージが上映されたほか、道教育大学函館校モダンダンスクラブのメンバーがパワフルなダンスを届け、門出を祝った。

 続いての実行委(高橋朋代実行委員長)主催の祝賀行事では、懐かしの給食配布や抽選会で盛り上がった。ただ、大きな混乱には至らなかったが、行事の最中にステージ上で胴上げをして騒いだり、会場内で喫煙するなど、マナーの悪い新成人の姿も見られた。(今井正一)



◎放射性物質測定機を初導入…市立保健所

 市立函館保健所は、食品に含まれる放射性物質を測定する高性能の精密検査機器を導入した。2月から使用を開始し、食品業者の食材や学校・保育園の給食に使われる食材を検査し、食の安心・安全につなげる。

 導入したのは「ゲルマニウム半導体検出器」。国から約700万円の補助を受け、1400万円で導入した。同保健所内の衛生試験所に設置し、現在試験運用をしている。

 使用方法は2リットルの容器に1検体あたり約2・5キロ分を入れて測定。1時間程度で結果が判明するという。同保健所は「放射性セシウムは1キロあたり1桁台まで調べられる性能」と話す。

 検査対象は、福島県に近い東北・関東の17都県で生産された食材。年間で、食品業者から集める分は50検体、給食食材は小中学校と保育園に分け30検体ずつ検査する予定だ。民間使用時は手数料として1検体あたり2万100円かかる。

 導入の背景には、食品衛生法で定める食品中の放射性セシウムの基準値が昨年4月から厳格化されたことが挙げられる。

 同保健所によると、同様の検査機器を導入している道内の公的機関は道立衛生研究所と札幌市衛生研究所のみ。道南では初導入となる。

 同保健所は「検査対象は主に農水産物。結果は関係部局のホームページで公表していきたい」としている。(後藤 真)



◎がごめジンジャー・カクテル 爽やかな味わい…ホテル函館ひろめ荘・山田さん開発

 ホテル函館ひろめ荘(大船町832、西村晴美総支配人)が、函館特産のガゴメコンブを使った飲料「がごめジンジャー・カクテル」を1階レストランで提供している。飲みやすさに加え、健康と美容に効果的な一品。3月末まで限定販売している。

 地域の特産をPRし、体にいいガゴメの成分「フコイダン」を活用しようと、同ホテルスタッフの山田貴久さん(45)が開発。横浜で6年間バーを経営していた経験を生かし、昨秋から試行錯誤を重ねてきた。

 コンブのほか、黒酢、ショウガ、蜂蜜、トウガラシ、ザラメを材料に原液を制作。これをベースに、ウオツカ、焼酎を加えて「ソルティードッグ」「ミュール」「レモン」などカクテル5種類を手掛けた。ノンアルコール用としてグレープ、トマトなど3種類も用意。飲み口はさわやかで、甘酸っぱさとコンブの風味がほのかに広がる味わいが特徴だ。

 昨年12月下旬に提供開始し、宿泊客らに好評という。山田さんは「ガゴメはタレントが健康法に取り入れるなど人気全国区。飲料としてのガゴメ商品は珍しい」と語り「体の内から温まってもらえるし、食事と一緒に飲んでもらえる仕上がり」と紹介している。

 カクテルは600〜700円、ノンアルコールは一律400円。営業は午前11時半〜午後2時(火、土、日、祝日)。夜は同5時半〜8時。(長内 健)


◎130人行列 かがり火きらめく…寒中みそぎ祭り2日目

 【木古内】第183回寒中みそぎ祭りは2日目の14日、「みそぎ行列」が行われた。町民ら約130人が参加し、キャンドルやかがり火がきらめく町内を練り歩き、佐女川神社を目指した。

 この日から2日間の日程で町民参加型のイベント「みそぎフェスティバル」も開幕。みそぎ広場(健康管理センター駐車場)を午後5時45分に出発した参加者は、ちょうちんを片手に太鼓が鳴り響く中、佐女川神社に向けて歩を進めた。

 到着すると、みそぎ太鼓やみそぎ囃子などが参加者を歓迎し、そばや温かい飲み物などで暖を取っていた。小銭がまかれる冨まき、餅まきも実施され、にぎわっていた。

 午後7時には行修者が昼夜を問わず続けている水ごりが行われ、下帯姿の若者が冷水を幾度となく浴びる勇敢な姿に来場者約400人が魅了されていた。(小杉貴洋)