2013年1月26日 (土) 掲載

◎地元食材 おいしく調理 農水産物ブランド推進協が料理教室

 函館農水産物ブランド推進協議会(会長・高橋一郎戸井漁協常務理事)は25日、市総合保健センターで初の料理教室を開いた。地元漁協やJAの女性部員が手ほどきをしながらホッケの煮付けなど6品を調理、生産者ならではコツを市民に伝授した。

 市内で生産される農水産物について、食べ方を提案し食材の良さを知ってもらうことで消費拡大につなげる狙い。市内在住の主婦30人が参加した。

 メニューはホッケの煮付けのほか、「ふっくりんこ」と「タマフクラ」の混ぜご飯、だしコンブで作るつくだ煮、「キタアカリ」を使ったピザ、「雪の下ダイコン」の炒め物、ワカメのみそ汁。市漁協根崎支所女性部の岩田照子部長ら3人、JA新はこだて函館支店女性部の鮫川初江子(はつえこ)部長ら4人がアドバイスしながら調理を進め、出来上がった6品を試食した。

 岩田部長(61)は「ホッケの煮付けの場合、先に鍋に汁を作って沸騰させてから魚を入れると、身が崩れない」と話した。乃木町の佐々木香織さん(32)は「地元食材は新鮮でおいしいので、もっと利用したい」と笑顔を見せていた。(山崎大和)



◎水産高 実習船ハワイへ出航

 函館水産高校(三ツ石茂之校長)の実習船「北鳳丸」(664トン)が25日、ハワイに向け函館港から出航した。

 乗船したのは海洋技術科海技コースと機関工学科機関コースの2年生41人。45日間、機器の取り扱いやマグロはえ縄資源調査などの実習を行う。

 海岸町の船だまり岸壁で行われた出航式で三ツ石校長は「これまで学んできた知識を発揮し、頑張ってきてください」とあいさつ。生徒代表の工藤聖矢君(2年)は「つらいことがあっても仲間同士で支え合い、たくましく成長して帰ってきます」と力強く語った。

 式には生徒や保護者が見送りに訪れ、航海の安全を祈った。離れゆく実習生に「気をつけて」「頑張って」と声を掛け、手を振っていた。

 実習船は、日本時間の2月17日にホノルルに入港し、3月10日に帰港する予定。(平尾美陽子)



◎運賃3割値上げ必要 JR江差線

 北海道新幹線開業に伴いJR北海道から経営分離し、第三セクター方式に移行する江差線五稜郭—木古内間(37・8キロ)の運営について検討する「道南地域(五稜郭・木古内間)第三セクター鉄道開業準備協議会」の会合が25日、渡島合同庁舎で開かれ、実質的な協議をスタートさせた。運賃の値上げや駅舎無人化の検討などを盛り込んだ経営・運行に関する基本方針の骨子が示されたほか、2014年4月の第三セクター設立を目指すことなどを申し合わせた。

 会合には、高井修副知事、工藤寿樹函館市長、高谷寿峰北斗市長、大森伊佐緒木古内町長が出席。

 道の事務局から経営・運行に関する基本方針の骨子が示され、運行計画では、通勤、通学、通院などの利便性を確保するためJR函館駅への直通乗り入れを検討。運賃水準については、収支の安定を図るため現行の運賃を値上げする方向で協議を進める。事務局では現料金の3割値上げの必要性を示した。

 初期投資や施設、整備についてはJR北海道から譲り受けることを基本とし、駅舎は五稜郭駅がJR北海道との共同使用で、他の駅については無人化を基本とした。

 質疑応答では、JR北海道の相次ぐ事故やトラブルを懸念し、3市町サイドから、譲り受ける施設、車両の安全性確保をJR側に求めるよう副知事に要請した。

 協議会は本年度中に基本方針を策定。今年10月に経営計画を策定し、14年4月に三セク会社を設立する予定。15年度末の北海道新幹線開業に合わせて三セクの開業を目指す。

 同協議会は、「道南地域並行在来線対策協議会」が昨年5月、江差線五稜郭—木古内間を第三セクター形態での存続を決めたのを受けて設置された。(鈴木 潤)


◎函工環境土木科2・1倍 公立高出願状況

 道教委は25日、2013年度の公立高校入試出願状況を公開した。15地域別に各学校の志願倍率が公開され、道内で最も高いのは函館工業の環境土木科、札幌開成のコズモサイエンス科の2・1倍だった。

 渡島管内では、全日制が募集定員2480人に対し、2861人が出願し、平均倍率は昨年と同じ1・2倍。定時制は募集定員240人に対し、49人が出願し、平均倍率は0・2倍(前年度比0・1ポイント減)。

 全日制普通科の倍率は1・6倍の上磯が最も高く、次いで函館中部、函館西、市立函館が1・4倍、七飯が1・3倍となった。

 職業科では函館工業の環境土木科の2・1倍に続き、同校の情報技術科が2・0倍と突出し、同校全体でも1・6倍となる人気。

 桧山管内は全日制だけで、募集定員320人に対し、266人が出願。平均倍率は0・8倍(同0・1ポイント減)。江差の1・0倍が最も高く、ほかの3校は軒並み定員を下回っている。

 変更状況の中間発表は2月13日に、最終的な出願状況は同27日に発表される。(平尾美陽子)