2013年1月5日 (土) 掲載

◎願いをかなえて JR函館駅にジャンボ絵馬が登場

 JR函館駅のコンコースに4日、「ジャンボ絵馬」が登場した。受験シーズン本番を前にした恒例の行事で、駅利用者が次々と訪れ、「志望校に合格しますように」などと願いごとを書き込んでいった。

 同駅では1982年から毎年設置しており、今年で32回目。絵馬の大きさは縦1・2メートル、横2・4メートルで、毎年、合格祈願のほか、家内安全、健康への願いなどさまざま書き込みであふれるという。

 中央のイラストは毎年変えており、函館駅勤務の花田芳治さん(52)が担当。干支(えと)のヘビと2015年度に開業する北海道新幹線が、青函トンネルから出てくる様子に「祝札幌延伸」の文字を加えた。

 この日は駅構内に絵馬が設置されるとすぐに受験生や家族がサインペンで願いごとを書いて祈願していった。函館に帰省している札幌の大学生、坂本侑子さん(19)は「冬休みが終わるとすぐに後期の試験なので、いい成績を残すことができるようにお願いした」と笑顔を見せていた。

 絵馬は2月7日午前10時まで駅構内に設置。同日11時に函館八幡宮に奉納される。(松宮一郎)



◎羽田線乗って豪華商品 7日からJAL搭乗キャンペーン

 日本航空(JAL)は、函館—羽田線の利用拡大を図ろうと、7日から「冬の函館搭乗キャンペーン」を展開する。同路線を2回利用すると、抽選で往復航空券やホテル宿泊券、函館、道南の特産品が当たる。

 函館での冬のキャンペーンは昨年に続いて2回目。函館市や特産品を提供する地元企業とのタイアップで、産業、観光振興につなげるのが狙い。

 キャンペーンは7日から3月末まで往復または片道2回利用した人が対象。応募期間は1月11日〜2月9日、2月10日〜3月9日、3月10日〜4月9日の3回で、それぞれ抽選を行い、賞品をプレゼントする。

 賞品は、同路線の往復航空券(各回1人)をはじめ、東京スカイツリー天望デッキ内レストランの昼食券(同1人)、ロワジールホテル函館の宿泊券(同2人)がある。

 また、特産品ははこだてわいんや五島軒のカレーセット、梶原昆布店のガゴメコンブ詰め合わせなど7点が、各回5人に当たる。

 同路線は首都圏をはじめ全国各地からの利用が多いことから、同社函館支店の佐藤守孝支店長は「冬の函館の良さを知ってもらい、夏場の観光にも弾みをつけていきたい」と話している。

 キャンペーン専用ホームページ(http://www.jal.co.jp/area/rdt/hakodate/)にアクセスし、必要事項を記入し、応募する。問い合わせは同社函館支店TEL0138・36・6330。(松宮一郎) 



◎函館港新年度の客船入港14隻予定 7万トン超の大型船初寄港

 函館市は2013年度の旅客船入港予定をまとめた。本年度より4隻多い14隻となる見通しで、それぞれ2回ずつ予定しているイタリア船籍の「コスタ・ビクトリア」(7万5166トン)、バミューダ船籍の「サン・プリンセス」(7万7441トン)は初寄港。函館港では初めて7万トンを超える大型船となる。

 市港湾空港部によると、これまでの最大の客船は、10、12年に寄港した「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」(米国、6万9130トン)。全14隻の総トン数64万9871トンは過去最大で、近年の大型化の傾向が顕著に表れた。乗客・乗員数(定員数)も2万人を超えることから、地域への経済波及効果が期待される。

 6、7月に寄港予定の「サン─」は全長261メートル、乗客・乗員数2850人。国内最大の「飛鳥U」(5万142トン)と比較しても全長で約20メートル長く、2倍以上の定員数を持つ。運航するプリンセス・クルーズ社は、今年から日本人客向けのツアーを展開するという。

 14隻中8隻が外国船で、小型客船「カレドニアン・スカイ」(バハマ、4200トン)が初寄港するほか、過去に入港実績のある「フォーレンダム」(オランダ、6万1214トン)と「シルバーシャドー」(バハマ、2万8258トン)が入港予定。同部は「海外の運航会社が東アジアのクルーズ市場開拓に力を入れている背景があり、外国船の割合が高くなった」とする。

 国内船では「にっぽん丸」と「ぱしふぃっくびいなす」がそれぞれ、港内で1泊し夜にはライトアップした船体が楽しめそうだ。就航以来おなじみとなった「飛鳥U」は3回寄港し、8月には函館─青森間で1デークルーズが企画されているという。

 同部は今後も誘致活動を積極的に展開するとともに「寄港時には歓迎セレモニーを予定している。市民にも積極的に参加してもらいたい」としている。(今井正一)


◎初詣客ぶるる9万人 三が日観光施設はにぎわう

 三が日の道南は断続的に雪が降り、あいにくの天気となった。主要12カ所の神社に訪れた初詣客は約9万1700人で、雪と寒さの影響から前年に比べ約3万4000人減少した。一方、主要観光施設は元日からの営業が定着し、外国からのツアー客らでにぎわった。スポーツ施設は昨年並みの人出だった。

 ■初詣

 道警函館方面本部のまとめでは、道南での三が日の初詣客数は知内町の雷公神社(前年比40人増の540人)を除き、軒並み減少。函館市内は函館八幡宮が3万500人(同1万500人減)、亀田八幡宮が3万人(同1万6000人減)、湯倉神社が2万2200人(同6300人減)。函館以外では、江差町の姥神大神宮が3600人(同100人減)、今金町の今金八幡神社が870人(同630人減)などとなった。低温と2〜3日の吹雪が影響したようだ。

 ■観光施設

 函館山ロープウェイは、3日間合わせて前年比278人増の1万1174人が搭乗。「天候は良くなかったが視界不良にはならなかったので、多くの観光客に夜景を楽しんでもらえた」(同社)。五稜郭タワーの利用者は4398人で前年をわずかに下回ったが、恒例となった1日の早朝営業には、昨年より多い466人が訪れ、展望台から初日の出を拝んだ。

 主要施設の元日からの営業は観光客に好評。今年から始めた金森赤レンガ倉庫、昨年に続いて行った旧イギリス領事館、箱館奉行所もにぎわった。

 ■スポーツ施設

 七飯町大沼のスキー場、函館七飯スノーパークの利用者は約3500人と例年並み。2日から営業を開始した函館市民スケート場は、2日が904人、3日は651人で、前年に比べやや減少した。同スケート場は「市外の小中学生が来場している一方、今季から市内を走るシャトルバスがなくなった影響もあるようだ」と話している。(山崎大和、平尾美陽子、松宮一郎)