2013年2月11日 (月) 掲載

◎バレエ教育機関「RAD」 紫竹君が中級検定合格

 【北斗】英国のバレエの教育機関「ロイヤルアカデミーオブダンス(RAD)」の中級検定に、北斗市の紫竹康太さん(19)=市立札幌大通高校4年=が受験し、100点満点中83点と高得点をマークし合格した。道内では男子として初めての快挙。紫竹君は「この合格を契機にさらなるステップを踏みたい」と意気込みを新たにしている。

 紫竹君は4歳から函館市内の教室でバレエを習い始め、中学卒業後は札幌市内の単位制高校に通いながら、バレエ教室でレベルアップを図ってきた。

 昨年1月、道内初の登録教師検定合格者、桃井香苗さん(今金町)に受験を勧められた。最初は迷いがあったが、家族らの後押しもあり、5月に受験を決意した。

 検定は基本動作の正確性や審美性が重視され、紫竹君は週1回、桃井さんのレッスンを受けたほか、公認のDVDを繰り返し見ながらレベルアップに取り組んできた。

 昨年11月に東京で行われた検定では「緊張したけど力を出し切ることができたのでどんな結果が出ても悔いは無かった」。12月に合格の知らせが届き「これまで指導していただいた恩師や桃井さん、家族への感謝の気持ちでいっぱい」と話す。

 受験に備えたレッスンを通じて、自然と体で覚えた基本動作や振り付けに意味があることを実感。「バレエに対する興味や魅力が新たに湧いた」と話す。

 この春卒業し、ダンサーとして活動しながらバレエの指導者を目指す。「自分で教室を持って世界に通じるダンサーを育ててみたい」と飛躍を誓った。(鈴木 潤)



◎函館山からの眺望 キャンドルで再現

 函館市制施行90周年を記念したキャンドルイベントが10日、金森赤レンガ倉庫群で行われた。1000本のキャンドルを使って、「函館山からの眺望」を再現するなど、多彩な催しが繰り広げられ、大勢の観光客や市民らが幻想的な光の芸術を楽しんでいた。

 はこだて冬フェスティバル実行委と金森赤レンガ倉庫の共催。会場にはガラス製の浮き玉で作った海岸線が並べられ、その中に来場者が火を灯したキャンドルを1本ずつ並べていくと、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星に輝いた、函館山から見た夜景の様子が鮮やかに浮かび上がっていった。

 友人同士で観光に来た渡辺恵美子さん(29)=千葉県=と崎谷恵子さん(30)=東京都=は「先ほど函館に着いたばかりで、これから函館山に登るところだった。一足早く夜景の雰囲気を味わうことができてうれしかった」と喜んでいた。

 このほか、4色に変化するキャンドルの火を90人が順番に渡していくキャンドルリレーや、豚汁の無料提供なども行われ、会場は華やかなにぎわいに包まれていた。(小川俊之)



◎115組のひな人形 江差彩る

 【江差】昨年、全国から寄贈を受けた貴重なひな人形を一斉に飾る「第二回江差・北前のひな語り」(実行委、江差町歴まち商店街協同組合主催)が10日、町内で開幕した。58カ所に計115組のひな人形が、3月20日まで飾られる。

 会場は、いにしえ街道の民家や商店、役場、桧山振興局、道立江差病院など。飾り付けは桧山振興局職員ら多くの住民が協力した。

 初日の10日は、いにしえ街道の町会所会館で「ひな語りコンサート」を実施。函館のソプラノ歌手、引地桂子さんとピアニストの猪俣美津子さんを迎え、客席を囲むようにひな人形を置き、ロシア民謡や唱歌、懐メロを大勢で楽しんだ。

 期間中は土・日曜を中心に関連イベントを企画している。問い合わせは実行委事務局(江差商工会内)電話0139・52・0531。(田中陽介)


◎お待ちかね ゴッコ登場 恵山でまつり

 恵山地区の冬を代表するイベント「第23回恵山ごっこまつり」(実行委主催)が10日、函館市日の浜町の道の駅なとわ・えさん向かいの特設会場で開かれた。約2000人の市民が訪れ、振る舞われたゴッコ汁など道南の冬の味覚を味わった。

 ゴッコ汁は恵山女性団体連絡協議会のメンバーが地元産のコンブでだしを取り、しょうゆベースの味付けで調理。600食分を準備したが、わずか1時間ほどでなくなる人気ぶり。生干しゴッコの炭火焼き、市場になかなか出回らない海藻「こざるめん」を使った味噌汁も好評だった。

 また、採れたての生のゴッコがメス1匹オス2匹のセットで1000円と格安で販売されたほか、カキやホッケなど新鮮な海産物が数多く並び、買い求める市民が長蛇の列をつくった。

 生のゴッコを購入した万代町の主婦、永澤和枝さん(61)は「今日の夜に鍋にしていただきます。楽しみ」と笑顔で話していた。(金子真人)