2013年2月13日 (水) 掲載

◎留学生招き交流深まる 日中友好協会が春節晩会

 函館市内で学ぶ中国人留学生を招いた函館日中友好協会(東出隆司会長)主催の春節晩会が11日、函館市青年センターで開かれた。留学生と同協会メンバーや学生約60人が集まり、日本の正月に当たる中国の春節を祝った。

 旧正月に合わせて開く恒例行事。参加者は昼ごろから集まり、ギョーザや鶏肉の煮物、ジャガイモ料理、沖縄料理に挑戦。中国語や日本語を交えた会話を楽しみながら和気あいあいと作業を進めた。

 その後は東出会長の音頭に合わせて、乾杯。皮から手作りしたギョーザに「モチっとしておいしい」と学生から声も。中国の紅白歌合戦ともされるテレビ番組を見ながら完成した料理を味わい、両国の交流を深めた。

 留学生の劉朦(リュウモウ)さん(24)は「みんなと一緒に新年を迎えられてとてもうれしい。楽しい」と笑顔で話していた。 (平尾美陽子)



◎つややか甘〜いキュウリ 森町濁川地区 道内一出荷早く

 【森】地熱水を利用した促成キュウリの出荷が、森町濁川地区で始まっている。道内一早く出回る地物で、暖かいハウス内でみずみずしいキュウリが育っている。

 愛場秀嗣さん(44)方ではハウス6棟(620坪)で栽培し、今年は1月28日から出荷を始めた。ダクトホースに60度の熱水を流し、地温と気温を確保。室温は夜間12、13度、日中30度ほどに保っている。

 現在は家族4人で収穫、選別し、M21aを中心に箱詰め。1箱にはMで50本(5`以上)入り、日量10箱強を出荷する。3月10日ごろから最盛期に入り、6月いっぱい続く。

 現在は函館市場へ送っており、価格はAM3300円(高値)と例年並み。愛場さんは「寒波と日照不足の影響で、生育が例年より10日以上遅れているが、味が濃くて甘みも十分」と話す。

 JA新はこだて森基幹支店濁川事業所によると、4戸が地熱水を利用、温泉熱利用も含めると同地区の15戸が春キュウリを作る。(山崎大和)



◎アイスクラッシャー 連覇

 第16回函館新聞社杯アイスホッケー大会(函館新聞社主催)プレーオフ最終日は12日、函館市民スケート場で行い、アイスクラッシャーが2勝1敗の勝敗で並んだ函館フューチャーズと、ファンキースタッフを得失点差で上回り、優勝を決めた。

 総当たりのレギュラーリーグと、上位4チーム、下位3チームによるプレーオフ制を初めて取り入れた今季。昨季全勝と圧倒的な強さを誇ったアイスクラッシャーは苦戦しながらも地力を発揮して連覇を飾った。スピード、技術を兼ね備えた主力DF(ディフェンス)陣と、決定力のあるFW(フォワード)がかみ合い、全9試合中5試合で二桁得点と攻撃力を見せつけた。

 約1カ月にわたって激戦を繰り広げた今季は、延期が1試合もなく順調に全日程が終了。閉会式で選手たちは安堵(あんど)の表情を浮かべ、今季の収穫、反省点を胸に来季の飛躍を誓い合った。 (小林省悟)


◎新村氏が無投票で再選 奥尻町長選

 【奥尻】任期満了に伴う奥尻町長選は12日告示され、無所属の現職、新村卓実氏(60)以外の届け出はなく、新村氏が無投票で再選を決めた。

 新村氏は午前9時に町青苗の選挙事務所で出陣式に臨み、事務所前で第一声。教育や医療福祉の充実、防災対策の強化、基幹産業の1次産業ではナマコやイワガキの養殖、コメのブランド化を課題に挙げ、「地域振興の実現には町民の理解と役場職員の協力が必要で、地域で力を合わせながら当たり前のことを実施していきたい」と訴えた。

 午後5時に届け出の受け付けが締め切られ、無投票が決まり、新村氏は事務所に集まった支持者約40人を前に「(無投票で)一層、責任の重さを痛感している。町民の思いをしっかり受け止め、寄り添いながら課題解決と振興策に力を入れたい」と抱負を述べた。

 町長選が無投票となったのは、2005年以来。

 新村氏は奥尻出身で、千葉商科大学卒。1983年に町議に初当選し7期務め、町議会議長も通算4期務めた。