2013年2月19日 (火) 掲載

◎木古内中吹奏楽部が全国へ 道アンサンブルコン金賞

 【木古内】17日に帯広市で行われた「第44回北海道アンサンブルコンクール」(道吹奏楽連盟など主催)で、中学校の部に出場した木古内中学校吹奏楽部(木管8重奏)が金賞を受賞し、3月に岩手県で開かれる全国大会への出場を決めた。木本桃子部長(14)は「活動を支えてくれる人への感謝の気持ちを演奏に込めた。道代表として全力で大会に臨みたい」と話している。

 同部は昨年行われた「第12回東日本学校吹奏楽大会」(全国大会)でも最高位の金賞を獲得。顧問の中條淳也教諭の指導のもと、技術を磨き各大会の常連校に成長した。今回出場したのはすべて2年生部員で、木元部長のほか、嶺井千奈さん、太田愛理さん、中村奈央さん、増川美憂さん、西山弥里さん、三浦菜那さん、近藤拓さん(いずれも14)の8人。うち4人は前回大会にも出場し金賞を獲得している。

 日々の練習に加え、各大会への出場やイベント出演など多忙を極める中、昨年11月から練習を重ねてきた。全道大会では演奏曲「ゆきのはなびら」を披露し、出場校37校中2校だけが出場できる晴れ舞台への切符をつかんだ。受賞については一様に「とても驚いた。まだ実感が湧かない」としながらも、同部が大切にする“真心の音楽”を伝えようと「演奏を観客の皆さんに楽しんでもらえるよう頑張りたい」と意気込んでいる。

 また3月に東京都で行われる「第17回全日本中学生・高校生管打楽器ソロコンテスト」に道代表として出場が決まっている嶺井さんは、前日に開催された「第49回北海道管楽器個人コンクール」で金賞を獲得した。嶺井さんは「正直、選ばれてほっとした部分もあるが、大会では悔いが残らないようフルートの練習に取り組みたい」と決意を語った。(小杉貴洋)



◎上磯小3人が入賞 はがきでコミュニケーション全国大会

 【北斗】日本郵便主催の「はがきでコミュニケーション全国発表大会」で、上磯小学校(和高敏明校長、生徒621人)5年の唐澤樹也君(11)が小学高学年の部Aブロック(北海道、東北、関東の一部)最優秀賞、池田古都さん(11)と石川桃楓さん(10)が同優秀賞に選ばれた。また同校は、授業の一環として行った北斗市の高齢者施設の利用者とのはがきを使った交流が評価され「ふれあい学校賞」を受賞した。

 日本郵便が配布している「手紙の書き方体験授業用セット」を使用した授業で実際にはがきを書き、相手とのやり取りを児童が発表する場として、2010年度から実施している。3回目の本年度は全国から約5000点の応募があった。

 唐澤君は長野県で農家をしている祖父母に、授業で農業の大変さを学んだことや送ってもらった米を感謝しながら残さず食べていることを伝えた。池田さんは退職した3、4年時の担任に、バドミントンで初めて全国大会出場を決めたと報告。石川さんは北見市に転向した友達に向けて、ヒマワリを育てた感想などをつづった。

 3人の担任を務める太田尚美教諭は「言語活動の充実をテーマに取り組んできた成果が出ている。電話やメールだけではなく手紙でのコミュニケーションをこれからも続けてほしい」と期待する。 (金子真人)



◎「太陽光」普及に期待 「サンライト」北斗で発電所完成間近

 【北斗】太陽光発電を手掛ける「サンライト」(北斗市追分、小林裕司社長)が、市内柳沢28に建設していた「北斗サンライト発電所」(出力49・6キロワット)が、ほぼ完成した。道南での太陽光発電の普及に向けて宣伝の役割を担う。3月から売電を始める。

 メガソーラー(出力1000キロワット以上)ではないが、出力の規模としては北海道電力函館支店管内で最大という。昨年12月に着工した野立て用太陽光発電システムで、パネル208枚(1枚165センチ×99センチ)を設置済み、あとは売電用に使う電線の敷設工事が残っている。施工は「アーク」(札幌、渡邊賢二社長)。

 函館・江差自動車道の北斗富川インターチェンジに近い、小林さん(49)の所有地1815平方メートルに約2800万円を投じて建てた。年間250万円程度の売電収入を見込む。11年かけて投資額を回収する計画だ。

 もともと原発に反対していた小林さんが、代替エネルギーとして太陽光に着目、起業して太陽光発電事業に参入。小林さんは「エネルギーが自賄いできれば、原発がいらなくなる」と強調する。

 道南では、十勝や胆振管内などに比べ太陽光発電を導入するケースはまだ少ない。小林さんは「地域で太陽光発電を普及するための広告塔≠ノなれれば。道南でも可能だということを見てほしい」と話している。

 問い合わせはサンライトTEL0138-49-7133へ。(山崎大和)


◎江差から新人演歌歌手 68歳萩原さん念願デビュー

 【江差】道南から目指せ、紅白歌合戦——。江差追分全国大会優勝の経歴を持つ萩原かつひこさん(68)=江差町愛宕町=がこのほど、キングレコードから「江差 松前 上ノ国」でCDデビューを果たした。萩原さんは「夢だった演歌歌手としてのデビューに感無量。歌を通じて多くの人たちに感動を与えていきたい」と意欲を見せている。

 萩原さんは地元で生花種苗店を経営するかたわら、江差追分の師匠としても活動してきた。その一方で、演歌歌手を目指して、3年前に、函館で活動する作詞家の作間大輔さん(61)に弟子入り。同じく函館在住の作曲家・中澤はるおさん(78)らによる厳しいレッスンを乗り越え、昨年11月に念願のデビューを果たした。

 タイトル曲の「江差 松前 上ノ国」は、ニシン漁でにぎわった時代を思い起こす、華やかな作品。カップリングの「人生勝負」は、囲碁の世界を人生に重ね合わせた力強い応援歌。「ソーラン恋心」は函館を舞台にした明るい恋唄と、個性あふれる3曲を収録する。

 このうち人生勝負は、作間さんに76歳で弟子入りし、今作品が作詞家デビューとなる山藤せい子さん(86)=札幌市=が手掛けている。作間さんは「山藤さんは言葉選びのセンスが素晴らしい。この年齢になっても新鮮な感覚を持ち続けていることが素晴らしい」と絶賛する。

 作間さんは「人々の心が沈みがちな時代に、68歳の新人歌手と86歳の新人作詞家の頑張りが活気を取り戻すきっかけになれば。目標は紅白歌合戦出場」と期待を込める。

 「江差 松前 上ノ国」は1400円。函館市内のCDショップで取り扱っていつ。問い合わせは作間さんрO80・5599・9452へ。(小川俊之)


◎書道や絵画 冬・アート展始まる

 市民美術展「第13回はこだて・冬・アート展」(函館市文化・スポーツ振興財団など主催)が17日、函館市芸術ホールギャラリー(五稜郭町37)で始まった。入賞30作品を含めた書道や絵画など、全184点を展示している。24日まで。

 作品を募集し、市内近郊の15〜88歳の市民から寄せられた。絵画が79点と最も多く、書道、工芸なども多数の作品が集まった。

 大鉢(工芸)を制作し、はこだて・冬・アート賞を2年連続で受賞した白岩不二男さんは、くすんだ青で函館の冬の海を表現。このほか絵画は油彩、水彩画が目立ち、函館の街並みや人物を多彩な色合いで描いたものが多い。書道は高校生から多く寄せられた。

 書道で奨励賞に輝いた野中未穂さん(15)は「他の作品は作り方が面白くて参考になる。また入選できるように頑張りたい」と笑顔だった。(後藤 真)

 入賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽はこだて・冬・アート賞=白岩不二男、藤枝和政、吉岡啓

 ▽NHK函館放送局局長賞=斉藤郁恵

  ▽函館市文化団体協議会会長賞=亀田麻菜美

 ▽はこだて・冬・アート展ポスター賞=佐々木龍

 ▽優秀賞=大下茜、加藤友希子、斉藤陽子、進藤恵美子、鈴木弥栄、中江弘美、中塚若子、古内悦英

 ▽奨励賞=加藤皓幸、金丸大作、久慈李子、黒沼宗弥、斎藤真衣、桜田千花、佐藤洋子、沢田麻奈美、高橋義雄、中津悦舟、中西真美子、成田哲夫、西村藍、野中未穂、吉原莉沙

 ポスター奨励賞=早川雅美