2013年2月25日 (月) 掲載

◎ミスはこだてに堂下さん、近江さん

 函館の観光、物産の親善大使を務める「ミスはこだて」コンテスト(函館国際観光コンベンション協会主催)が24日、ホテル函館ロイヤルで開かれ、函館市在住で道教育大函館校1年の堂下明日香さん(19)と、北斗市在住の会社員、近江あずささん(20)の2人が、第34代の新ミスに選ばれた。4月から来年3月末までの1年間、道内外の物産展などで函館の魅力をPRする。

 15人から応募があり、13人が審査に臨んだ。1次審査を経て、渡邉兼一同協会会長ら審査員を前に30秒間の自己PRや洋服による2次審査を行い、第34代のミスはこだて2人が誕生。第33代のミスや審査員から認定証や副賞が贈られた。

 新ミスに選ばれた堂下さんは「緊張で眠れなかった。イカール星人と一緒に函館をPRしていきたい」、近江さんは「函館のなまりを生かして、元気に明るく取り組んでいきたい」と抱負を語った。 (金子真人)



◎漁師目指しPR 道など就業支援フェア

 道漁業就業支援協議会(札幌)と道は24日、函館国際ホテルで「漁業就業支援フェア2013イン函館」を開いた。道内で漁師を目指す8人が興味のあるブース(4市町7団体)を回り、内定獲得≠ヨ向けて自分を売り込んだ。

 担い手を確保したい漁業者と、漁師として働きたい若者のマッチングの場として2009年度から開催。本年度は札幌、旭川、函館の道内3カ所で、函館会場にはせたな町、森町、後志管内寿都町、室蘭市から7団体が出展した。

 参加者はブースを回り、先輩漁師から仕事内容や収入、住居などについて説明を受けた。森高校3年の加藤真司さん(18)は「漁師になると決めているので参加した。後輩が入ってきたら仕事に関して何でもアドバイスできる人になりたい」と話した。

 森町でホタテ養殖に取り組むイチヤマジュウ吉田漁業部の吉田誠代表(55)は「若くてやる気があり、海の仕事が好きな人に来てほしい」と力を込めた。

 面談の結果、出展者が意中の人に研修生採用の内定を出す。双方が合意すれば、1年間の漁業研修に移行する。研修後はそのまま親方の下に就職するか、同じ地域内で独立を目指す。同協議会によると、これまでの実績(1月31日現在)は研修生77人、研修終了者39人、就業者35人。  (山崎大和)



◎美味! 自慢の特産品 知内と鹿部でまつり盛況

 【知内、鹿部】冬の道南を代表するグルメイベント「しりうち味な合戦冬の陣『カキVSニラまつり』」と「鹿部たらこ祭り」が24日、知内町と鹿部町で開かれた。両イベントともブースに人が絶えない盛況ぶりで、来場客は町自慢の味覚を満喫していた。

 「第2回鹿部たらこ祭り」(鹿部商工会青年部主催)は、しかべ間歇泉公園などを会場に実施。新物タラコの特価販売やホタテの直売など町特産の味覚が勢ぞろいするとあって、午前10時のイベント開始から大勢の客が訪れた。同商工会女性部が1杯100円で提供したゴッコ汁は用意した150食が30分足らずで完売。同公園向かいで新物タラコを特価で販売した「鹿部・食とうまいもの館」には客の列が絶えることなく続いていた。

 また、目玉イベント「鹿部たらこ食べ放題」は鹿部ロイヤルホテルで実施。函館からのツアー客など約100人が参加した。テーブルには町内7つの水産加工会社から提供された逸品がずらりと並び、甘口たらこやしょうゆ明太子、麻婆たらこなどバラエティー豊かな味を道南産の「ふっくりんこ」とともに存分に食べ比べができる趣向。ほかにもタラコを使用したスパゲティやピザなどが用意され、来場客は鹿部の味覚を存分に楽しんでいた。

 家族で来場した北斗市の田畑渉さん(25)は「たらこピザがおいしかった」と話し、函館市の女性(70)は「何よりもこれ(食べ放題)が目当てで来ました。おいしいですね」と満足げだった。 (森裕次郎)

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 「第15回カキVSニラまつり」(実行委主催)は町中央公民館など2会場で実施され、悪天候の中でも昨年を大きく上回る約7300人が来場した。メーンのカキとニラの販売は、通常より安価で提供されるとあって開場の数時間前から列ができる盛況ぶり。殻付きやむき身、ニラを何束も箱でまとめ買いしていく人たちであふれた。行列は2時間以上続き、会場内には臨時の宅配受け付けサービス所も設けられ、道内外の親類などに町の特産品を送る光景も見られた。

 一方、カキやニラなどをふんだんに使ったグルメ、特産品の販売やゲームコーナーなどを用意したスポーツセンターでは、町の料理自慢が腕をふるった料理ブースが軒を連ね、家族連れらでにぎわった。「カキ入りあんかけラーメン」や「カキみそグラタン」「カキニラピザ」などが人気を集めた。また、JA新函館知内支店による「ニラしゃぶ」の試食、上磯郡漁協は「蒸しカキ」や屋外で「焼きカキ」を提供し、冬の寒さを忘れるほどのおいしさに来場者は笑顔を浮かべて頬張っていた。

 函館旅行中にドライブで同イベントを訪れたという小樽市の主婦、佐藤貴代さん(48)は「カキもニラも大好きなのでとても楽しむことができた。旅行中だったので食材を買っていけないのが残念」と話していた。(小杉貴洋)