2013年2月28日 (木) 掲載

◎ガゴメコンブマン 園児に人気 共愛会中央保育園に初の公式訪問

 函館共愛会中央保育園(瀧明美園長、園児119人)に27日、ガゴメコンブの営業部長「ガゴメマン」が登場した。ガゴメマンにとっては初の公式訪問≠ナ、愛嬌(あいきょう)を振りまいて園児たちを喜ばせた。

 ガゴメを広めるために誕生したゆるキャラ。「函館がごめ連合」(布村重樹代表、39社)のアンテナショップ「がごめ昆布 ねばねば本舗」(若松町、石原健店長)が、食育の一環として依頼した。

 年長児22人を前に、石原さんがガゴメに関するクイズを出し、名前の由来や産地、特長について解説。「他のコンブと違ってネバネバがあります。ネバネバに体を丈夫にしたり、大きくしたりする成分が入っているので、ぜひ食べてみて」と呼び掛けた。

 ガゴメマンが登場すると、園児から「かわいい!」と声が上がって大喜び。じゃんけんゲームや手遊びを楽しんだほか、質問タイムでは「夢は何ですか?」と投げ掛け、石原さんが「日本一有名になってみんなにたくさんガゴメを食べてもらうこと」とガゴメマンの思いを代弁した。

 加藤優海ちゃん(5)は「じゃんけんゲームが楽しかった。今度ガゴメを食べてみたい」と笑顔を見せた。園児に道南食品の「函館がごめ昆布キャラメル」をプレゼントし、再会を約束した。

 石原さんは「好評だったので今後も続けたい。依頼があればうれしいですね」と話していた。(山崎大和)



◎大妻高演劇部が熱演 自主公演「田舎山美術館へようこそ」

 函館大妻高校演劇部(在田琴里部長、部員10人)主催の第2回自主公演「田舎山美術館へようこそ」が27日、市芸術ホールで開かれた。赤字が続く村の美術館の存廃をめぐる創作劇を、部員たちが巧みに演じた。

 昨年の初公演が好評で今年も開催。同校美術部の協力で、会場には本物の絵画十数点を展示し、臨場感を出した。

 舞台は無名作家の絵画を並べる人里離れた美術館。館長役の小林ひなたさん(16)は、「館内は価値のない作品ばかり」と切り捨て、運営撤退を迫る事業仕分け人とにらみ合い。「誰が描いたか分からない絵画ばかりだけど、愛情が伝わってくるじゃないですか」と語り掛け、人それぞれに価値観が違うことを強調した。

 美術館の展示物を盗みにきた怪盗役の高森美聖さん(16)は、怪しげな口調や目立つ動作といった風変わりなキャラクターを見事に演じた。このほか、方言を交えて場を盛り上げた清掃員、独り言をつぶやく置物の人形などが登場、随所で笑いを誘っていた。(長内 健)



◎道南1月 雇用依然ミスマッチ 有効求人倍率上昇0・62倍

 函館公共職業安定所は27日、渡島・桧山管内の1月の雇用失業情勢を発表した。有効求人倍率は前年同月比0・10ポイント増の0・62倍となった。32カ月連続で前年同月を上回ったが、人手不足の「医療・福祉」「建設」などで依然ミスマッチが起きている。

 有効求人倍率は、昨年9月以降0・60倍で推移。12月は0・59倍となったが、1月は再び0・60倍台に戻した。基調判断は「先行きは不透明な状況ではあるが、持ち直しの動きを続けている」と、10カ月連続で据え置いた。

 新規求人数は前年同月比12・9%増の2616人で2カ月ぶりに増加。主要8産業のうち、情報通信業や運輸業などを除き、ほとんどの産業で増加した。

 医療・福祉は施設の新規開設に伴うものもあり、同19・5%増の706人。建設も新幹線工事が下支えし、同62・8%増の184人だった。ただ、いずれも資格を必要としており、求人と求職のミスマッチが続いている。宿泊業・飲食サービス業も新規店舗開設に伴う大量求人があり、同16・4%増の617人となった。

 新規求職者数は同7・5%減の2328人で15カ月連続の減少。新規求職者の状況は在職者が増加。期間雇用の契約満了に備えた女性の求職活動が目立った。

 また、合わせて発表した3月の高校卒業予定者の管内求人倍率は、前年同月より0・08ポイント高い0・89倍。求職者数1015人のうち、733人の就職が決まった。就職率は72・2%で、前年同月を1・9ポイント上回った。(松宮一郎)


◎函館工業の情報技術2・7倍に 公立高校入試出願状況

 道教委は27日、2013年度公立高校入試の出願状況を発表した。推薦から一般選抜への再出願により一部の学校で倍率が上がり、最も変動したのは函館工業の情報技術で1・9倍から2・7倍に増加した。

 出願変更後の状況(13日発表)と比べて変動が見られたのは、渡島管内の全日制普通科では函館西1・5倍、熊石0・2倍、市立函館1・5倍の3校で、いずれも0・1ポイント上がった。一方、長万部が0・4倍になり、0・4ポイント減少した。

 職業科では函館工業の各科で0・1ポイントから0・8ポイントの増加が見られ、情報技術に続いて倍率が高かったのは環境土木の2・4倍。函館水産では海洋技術が0・2ポイント増の1・6倍だった。

 渡島管内の定時制と檜山管内では変動がなかった。(平尾美陽子)