2013年2月6日 (水) 掲載

◎ねばねば本舗に受験生応援コーナー

 大学や高校入試が本格化する中、「函館がごめ連合」(布村重樹代表、39社)のアンテナショップ「がごめ昆布 ねばねば本舗」(若松町、石原健店長)が5日、店内に受験生応援コーナーを設置した。強い粘りが特徴のガゴメコンブにあやかって、あめや雑炊など食べて役立ちそうな8品目を並べている。

 風邪予防につながるとされる「がごめ昆布飴(あめ)」は塩飴入り(80グラム315円)、抹茶風味(90グラム同)、携帯用(35グラム180円)。夜食にぴったりの「がごめ雑炊」(262円)はプレーン、みそ、梅の3つの味がある。疲れた脳には「函館がごめ昆布チョコレート」(65グラム200円)、「函館がごめ昆布キャラメル」(18粒120円)。

 また、営業部長「ガゴメマン」をデザインした合格絵馬のほか、ねずみ小僧の墓がある東京の回向院(えこういん)境内に削り取り用として置かれた墓石を、石原さんが削って持ち帰ったかけらも展示。

 石原さんは「ねずみ小僧には『受験生がするりと入る』という御利益があります。多くの受験生の願いがかなうよう応援します」と話している。

 午前10時〜午後6時。今月は13日が休み。問い合わせは同店TEL0138・27・4777へ。(山崎大和)



◎道産大豆おいしくて栄養満点

 道産大豆の魅力を知って消費拡大につなげようと、道は5日、函館国際ホテルでセミナーと加工品試食会を開いた。講演や試食を通じ、道産大豆の優れた栄養性や機能性などを学んだ。

 食クラスター連携協議体が協力し、道内4か所で開催。この日は約90人が参加した。

 講演で、道総研中央農試(空知管内長沼町)農業環境部長の加藤淳さんは、大豆が「畑の肉」と言われるほどタンパク質が豊富なことに加え、健康維持に必要な9種類の必須アミノ酸のバランスが良く、ご飯にみそやしょうゆ、納豆など大豆製品を組み合わせた日本食が「理にかなっている」と強調した。

 また、道産大豆の優位点として府県産に比べ甘みが強く、イソフラボン含量が高いことも示した。「優れた栄養性・機能性を持っており、食べておいしく、加工できるのが魅力。毎日の食生活に取り入れて」と話した。

 試食会には道内9社が開発したパンやアイスなど9品が登場。だるま食品本舗(西桔梗町)のタマフクラを使った冷凍納豆、小川食品(今金町)のホットソイミルクも好評だった。(山崎大和)



◎鹿部町長選、川村氏が無投票3選

 【鹿部】任期満了に伴う鹿部町長選と町議選が5日告示され、町長選は無所属の現職、川村茂氏(62)以外に立候補者がなく、川村氏が無投票で3選を決めた。町議選でも定数10に対し10人が立候補し、無投票となった。

 川村氏はこの日、午前9時過ぎから町宮浜の事務所で出陣式を行い、「『小さな町にも未来に光が見える町政』を基本理念として全力で取り組んできた」と2期8年の経験と実績をアピール。北海道新幹線開業を見据えた観光拠点づくりや漁業振興などを重要課題に挙げ、支持を呼び掛けた。

 届け出の受け付けが午後5時で締め切られ、無投票当選が決まると支援者が万歳三唱。川村氏は深々と頭を下げ、「初心を忘れず、おごらずに新たな気持ちで町政を進めたい」と意気込みを語った。

 町長選が無投票となったのは2005年以来。合わせて告示された町議選でも定数10に対し、立候補したのは10人で、全員が無投票当選となった。町議選が無投票となるのは2001年以来。(森裕次郎)

 ※氏名、年齢、党派、現職・新人別、丸数字は当選回数
◇鹿部町議選当選者(届け出順)
朝井 翔二(68)無現A
浦 梅吉 (69)無現C
中川 一 (63)無現C
吉 英樹 (59)無元A
川村 裕司(63)無現A
船橋 敦子(61)無現A
盛田 鉄次(77)無現E
竹ケ原公勝(63)無現G
野田 重毅(65)無現F
佐藤 頼幸(65)無現G


◎市民ら北方領土問題学ぶ

 北方領土の知識を深め、返還要求運動を市民に浸透させようと、北方領土復帰期成同盟渡島地方支部(村上幸輝支部長)が主催する「北方領土を知るつどい」が5日、函館市北洋資料館で開かれた。

 今回が初開催で、市民ら約20人が集まり、函館大谷短期大学の学生6人が課外授業の一環として参加。村上支部長は「北洋漁業の歴史などを通して北方領土問題を勉強してください」とあいさつした。

 同館の中西博英さんが講師を務め、館内の歴史的資料などを解説した。中西さんは、江戸時代から昭和までの間、函館を拠点として北方領土周辺を含む広い海洋で操業されていた北洋漁業のルーツを語り、「北洋漁業と北方領土の開拓には密接な関係がある」とした。

 また、北洋漁業に貢献し、函館で日本初の缶詰事業を始めた堤清六(1880—1931)も紹介。北方領土で使われていた猫の毛皮を縫いつけた防寒用の作業着やアザラシの皮かばんの展示品を見た参加者は「すごい」などと驚いた表情を見せていた。

 函館大谷学園の藤野明信専務理事は「若者が北方領土問題について考えるいいきっかけになった」と話していた。(柏渕祐二)