2013年3月17日 (日) 掲載

◎商工会議所青年部が10周記念し祝賀会

 函館商工会議所青年部(会長・高野元宏道水社長)の創立10周記念祝賀会が16日、湯川町の花びしホテルで開かれた。会員らは節目を祝うとともに、地域経済の発展に向けて気持ちを新たにした。

 青年部は、毎年市内の文化施設を夜間に公開するイベント「はこだてカルチャーナイト」を開いているほか、函館でフルマラソンを開催するための運動を展開している。この日の式典には会員、来賓合わせて約130人が参加した。

 高野会長は「地域経済発展やまちづくりに役立てるように、次の10年を目指して活動していく」とあいさつ。工藤寿樹市長が「まちづくりが進むように今後も協力、提言をお願いしたい」と祝辞を述べた。同会議所の松本栄一会頭も「3年後には新幹線が開業し、まちは大きく飛躍しようとしている。地域経済発展に寄与してほしい」と激励した。

 また、3月31日で高野会長が任期を終えることから、6代目会長となる須田新崇富士サルベージ社長が紹介された。

 祝賀会の前には記念事業として富良野市在住の脚本家、倉本聰さんの講演会が行われた。倉本さんは富良野での暮らしに触れ、「経済、環境、文化が互いに支え合うのが理想」などと語った。(松宮一郎)



◎旧イギリス領事館でキャンドル作り

 函館国際観光コンベンション協会は16日、元町の函館市旧イギリス領事館で親子イベント「ぷるぷるキャンドル作り」を開いた。子供たちは思い思いに飾り付けてオリジナルキャンドルを作っていった。

 参加者は容器に赤やオレンジ、ピンクなどの色が付いた砂を敷き詰め、ピンセットで貝殻やビー玉、ガラス細工などをバランス良く配置。最後にジェル状のろうを流し込んでキャンドルを完成させた。

 参加した本間遥名さん(駒場小2年)と土田彩乃さん(附属小1年)の2人は「材料が小さくて置いていくのが大変だったけど上手に作ることができた。使わずに飾っておきたい」と笑顔だった。17日も午前10時から4回行う。問い合わせは同館(TEL0138・27・8159)へ。(松宮一郎)



◎市内大学、高専で卒業式

 函館市内の4つの大学や高専で16日、卒業式・修了式があった。多くの若者が学びやでの大切な思い出を胸に、新しいスタートを切った。

 ○…道教育大函館校は同校体育館で授与式。学部297人、別科22人、大学院8人の計327人の名前を一人ずつ読み上げ、本間謙二学長が代表者に学位記、修了証書をそれぞれ手渡した。

 本間学長は「社会では自己表現力が求められる。どんな小さな仕事でも、世界の動きを視野に入れて頑張って」と激励。同校担当の星野立子副学長も「これまでの日々を誇りに将来を歩んで」とはなむけの言葉を贈った。式後、別れを惜しむサークルの後輩らが花束を贈ったり、胴上げしたりして卒業生を祝福した。

 ○…函館大(溝田春夫学長)は函館国際ホテルで開き、商学科と英語国際ビジネス学科合わせて128人が卒業した。

 溝田学長が一人一人に学位記を授与し、卒業生は引き締まった表情で受け取った。溝田学長は「夢を実現できるよう、これからも不断の努力を続けてほしい」と式辞。

 4月から市内の社会福祉法人で働く熊谷和樹さん(商学科)は「4年間、一生懸命勉強して社会福祉士の資格を取ることができた。素晴らしい先生や仲間に支えられた」と振り返った。

 ○…ロシア極東大函館校(イリイン・セルゲイ校長)は同校で、4年制のロシア地域学科3人と、2年制のロシア語科3人が式に臨んだ。

 同校長が一人一人に卒業証書を授与。特に優秀な学生に贈られる「赤表紙の証書」が4年ぶりに生まれ、ロシア地域学科の鈴木竜斗さんに手渡した。

 同校長は「皆さんが日露交流の発展に全力を尽くすと確信している」と式辞。卒業生を代表し、平岩史子さんが「学んだ知識と経験を糧に未来を切り開きたい」と述べ、鈴木さんがロシア語に通訳して感謝の気持ちを伝えた。

 ○…函館高専(岩熊敏夫校長)は、市民会館で開いた。本科卒業生は190人、専攻科修了生は29人。岩熊校長が全員に卒業証書と修了証書を手渡した。岩熊校長が「個性豊かで、エンジニアリングデザイン能力を身に付けた皆さんの今後の可能性に、大いに期待します」と励ました。

 式後は、後輩らと記念撮影。機械工学科唯一の女性卒業生、石田くるみさん(20)は「あっという間の5年間。4月からは専攻科に進むので、他の専門分野も学び、ものづくりの枠で何でもできる人になりたい」と笑顔を見せた。(長内 健、後藤 真、千葉卓陽、山崎大和)


◎函館でV・プレミアリーグ

 函館市制施行90周年記念事業「2012/13バレーボールV・プレミアリーグ女子函館大会」(日本バレーボールリーグ機構主催)の1日目が16日、函館市民体育館で開かれた。スタンドは約1800人のファンで満員となり、幾度も続くラリーや豪快なアタックに歓声が上がった。

 函館で女子Vリーグの試合は8季ぶり。荒木絵里香選手(東レ)など日本代表「火の鳥NIPPON」のメンバーも多く来函するとあり、道外から駆け付けた人も。岡山県美作市の主婦江川彩香さん(24)は「女子のバレーが大好きで、北海道でVリーグを見る夢がかなった。有名な観光地も見ることができ、本当に楽しい旅です」と話していた。

 最終日は17日、同体育館で午後1時から、東レ対トヨタ車体、続いて、JT対NECが行われる。当日券はA席(1階)4000円、B席(2階)2500円が販売される。問い合わせは同体育館(TEL0138・57・3141)へ。(山崎純一)