2013年4月23日 (火) 掲載

◎3カ所の電停にロゴ入りフラッグ 市電100周年PR

 函館市企業局交通部は、6月29日に迎える路面電車開業100周年をPRする記念ロゴマーク入りフラッグ広告を函館駅前など3カ所の電停に掲示している。安全地帯の屋根から赤地の旗がたなびき、電車利用者に市電の歴史をアピールしている。

 記念ロゴマークはこれまでに、超低床電車「らっくる号」の車体側面に大きく掲示しているほか、各営業車両の系統板、方向幕などで使用。フラッグ広告は18日に登場し、10月末まで掲示予定。縦90a、横45aの縦長の五角形で、ロゴの下に協賛企業10社の広告を入れた。函館駅前のほか、五稜郭公園前、十字街の3電停計33枚を掲示している。

 赤色のフラッグは電停付近を走行している乗用車からも目立ち、電車を待つ利用者の関心も高い。同部事業課は「市民や観光客への周知効果が高いと考えている。これからも安心して電車に乗車してもらえるよう、努力していきたい」としている。  (今井正一)



◎新人消防士23人が奮闘 

 函館市消防本部に本年度採用された消防職員の新任者教育訓練が連日、市消防総合訓練センター(桔梗町386)で行われている。約1カ月間にわたり、18〜24歳の男性23人が消防士として必要な規律や技能の習得に励む。

 訓練は午前8時45分から午後5時半まで。内容はさまざまで、規律訓練や仲間同士の声掛けなどの団体行動、放水やはしごの使い方なども繰り返し練習する。30日には市消防幹部らの前で一カ月の成果を披露する総合点検訓練が行われるという。

 教育訓練人材育成担当の蛯名健司令長(57)は、「ホースやはしごの先に人の命があることを忘れてはいけない。訓練の意味をしっかりと理解し、積み重ねていくことが大切」と力を込める。

 新人の今野正也さん(20)は、人のために働きたいという思いから消防士を志した。「慣れないことばかりだが、苦ではない。人のために働けるようがんばっていきたい」と意気込んでいた。 (虎谷綾子)



◎縄文遺跡群 本年度ユネスコ推薦「困難」 

 文化庁は、2015年度の世界遺産登録を目指す「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」について、本年度の国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦が「現時点ではかなり困難」との認識を示した。道や関係自治体が目指す13年度推薦、15年度の登録は難しい状況となった。

 15年度登録を目指す4件などの準備状況や課題、今後の見通しについて、19日に文化審議会の特別委員会に報告した中で見解を示した。

 4件のうち「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎県、熊本県)のみ、遺産全体の管理計画や推薦書作成などが完成済みであるとし、本年度の推薦について「現時点では推薦可能ではないか」と評価。ユネスコが昨年、各国の推薦件数を「原則1年に1件」としたため、長崎教会群が推薦される公算が大きい。

 縄文遺跡群について文化庁は、管理計画が「構成を含めて検討が必要」、推薦書作成は「内容の更なる検討が必要」と指摘した。また構成資産を北海道・北東北に限る説明の精緻化などを課題に挙げた。

 縄文遺跡群の登録推進会議は24日に青森県で開く会合で、今後の対応を協議する予定。推薦書原案の提出は6月をめどにしている。

 縄文遺跡群は2009年に暫定リストに掲載。4道県の18遺跡で構成し、道南から大船遺跡と垣ノ島遺跡(ともに函館市)、鷲ノ木遺跡(森町)が含まれている。 (後藤 真)


◎子ども観光大使に石別中3年生

 【北斗】北斗市は本年度、市のPR活動に一役買ってもらう「子ども観光大使」を創設し、22日、第1号大使に北斗石別中学校(高橋徹校長)の3年生11人を認定した。市からの打診に生徒たちは自発的に応募。25〜27日の東京への修学旅行で早速、PR活動をし、「北斗の良さをたくさんの人に知ってもらいたい」と意気込みを見せている。

 修学旅行では、東京スカイツリーや国会議事堂などを見学する予定。PR活動は3日目の27日、上野公園で行う。自主研修の一環として来園者にトラピストクッキーや道南産ブランド米「ふっくりんこ」を配りながら北斗市の魅力や3年後の北海道新幹線開業を伝える。

 市役所で行われた認定証交付式では高谷寿峰市長が一人一人に認定証を手渡し、「知名度不足が課題。1人でも多くの人に北斗市を売り込んで」と激励した。生徒を代表し、久保田麗海さんは「この活動が北斗市に役に立つよう頑張ります」とあいさつ。生徒会長の渡辺凛斗君も「トラピスト修道院を見てほしい。観光に来てもらえるよう呼び掛けたい」と話した。11人の任期は中学校を卒業するまで。

 子ども観光大使は古里への興味や理解を深め、その魅力を全国に発信する担い手になれるよう設定。対象は市出身、市内在住の小中学生、高校生で、学校長、所属団体の代表から推薦を受けることが要件。市観光課は今後も随時認定していく考え。  (鈴木 潤)