2013年4月30日 (火) 掲載

◎松前さくらまつり開幕

 【松前】第66回松前さくらまつり(松前観光協会主催)が29日、松前公園で開幕した。恒例の武者行列を目当てに多くの観光客らが訪れ、見ごろを迎えたフユザクラの美しさにも魅了されていた。まつりは19日まで。

 同公園内には250種、約1万本のサクラが植えられている。早咲きから遅咲きまで約1カ月間、さまざまな花を楽しむことができる。

 松前城広場で開かれた開会式には同町のほか、近隣町からも関係者が大勢駆け付けた。神事のあとに、観光協会の菊地祐司会長と石山英雄町長らによるテープカットと鏡開きで幕開け。一方、甲冑(かっちゅう)を身に付けた“武者軍団”が松前藩屋敷から公園内を練り歩き、同広場に到着したところで、開会宣言を高らかに読み上げ、来場者にもちを振る舞った。

 公園内の特設会場では、5月5日まで松前町産のウニ丼や松前漬など町の名産品を販売する「春の松前物産フェア」が行われている。室蘭市から訪れた金沢洋子さん(67)は「肌寒かったがサクラを見ることができてよかった」と笑顔だった。

 松前神社のフユザクラは六〜七分咲きだが、ソメイヨシノなどはまだつぼみの状態。町によると、気温が低めに推移していることなどから、ソメイヨシノの開花日を昨年より1日遅い5月2日と予想している。(小杉貴洋)



◎函館市がロゴマーク公募

 函館市は「観光都市」としての魅力を発信するため、初めて市のロゴマークを公募する。2015年度の北海道新幹線新函館(仮称)開業などを見据えた取り組みで、市は「函館全体のイメージを表現できる作品を寄せてほしい」と、応募を呼び掛けている。

 市は1996年にシンボルマーク「函館 ひかりのおくりもの」を策定しているが、観光振興を目的としたロゴの作成は初の試み。新幹線開業や、青森県3市との広域連携などを踏まえ、市観光コンベンション部は「函館観光が転換期といえる時代を迎えており、もてなしの心の象徴として作成したい」(ブランド推進課)とする。

 ロゴマークはポスターやパンフレットなどさまざまな用途での使用を前提としているため、わかりやすく、シンプルなデザインを求める。採用者に賞金50万円を授与するほか、啓発ポスターとバッジの作成を依頼する。  同課は「観光業界関係者にバッジをつけてもらい、観光客をもてなす気持ちを表現することが理想。時間がかかっても浸透させていきたい」と意気込む。

 応募はA4判縦の用紙1枚につき1点とし、1人何点でも応募できる。6月7日締め切り。申し込み、問い合わせは同課(電話0138・21・3323)へ。  (千葉卓陽)



◎桜エビ天ぷら 自慢のつゆで

 函館市内のそば店で作る「函館そばや友の会」(池田常男会長)の8店が5月1日から、駿河湾(静岡県)の特産、桜エビを揚げた「さくらえびの天ぷらせいろ」(1食700〜800円)を季節限定の共通メニューとして提供する。5月末まで。

 水揚げ後に急速冷凍し、直送された桜エビをかき揚げにし、冷たいそばに添えて提供する。桜エビの豊かな風味と香ばしさとともにサクサクとした衣の食感を楽しめ、各店自慢の自家製つゆをつけながら味わう。

 一昨年からこの時期の同会共通メニューとしており、「桜エビをふんだんに使った衣は食べ応え十分。ぜひこの時期の旬の味を楽しんで」と池田会長。

 8店は次の通り。

 東京庵本通店(本通1)、神山ふでむら(神山2)、いがら志(柏木町24)、東京庵本店(末広町4)、丸京(豊川町14)、かしわ屋(若松町26)、長寿庵(中島町21)、丸常長寿庵(亀田港町63) (鈴木 潤)


◎道南と青森産の新鮮野菜並ぶ

 道南と青森産の野菜などをメーンに販売する「旬の味覚まつり」が27日から五稜郭タワーで開かれている。桧山産のアスパラや江差産のマイタケ、青森産のリンゴや干菊など約70種類が並んでいる。5月6日まで。

 毎年春と秋に開かれており、今回はエスティフーズ(函館市西桔梗町)が主催。旬のハウスアスパラは「太さもあり、根元まで柔らかくて甘みが強い。素揚げなどにして食べると最高」と同店。このほか、マイタケやマッシュルームの食感の良さも売りだ。

 砂小間忠代表(58)は「新鮮でおいしい野菜をそろえた。たくさんの人に味わってもらいたい」と話している。

 午前9時〜午後5時。問い合わせは同タワー(電話0138・51・4785)へ。 (虎谷綾子)