2013年4月5日 (金) 掲載

◎子育て支援の拠点に 認定こども園「福島保育所」開園・入所式

 【福島】幼稚園と保育所の機能を併せ持った町内初の認定こども園「福島保育所」(金澤峰子園長)の開園・入所式が4日、町三岳の同園で行われた。園児のほか、保護者や来賓らも多く出席し、施設の誕生を祝った。

 保育所型認定こども園となった福島保育所は、3月に閉園した吉岡幼稚園が統合されたことにより、幼児教育と保育の提供が可能となり、地域の子育て支援の拠点として期待されている。

 開園式では、1〜5歳までの園児38人を前に、佐藤卓也町長が「よく学び、よく遊んで楽しい生活を送ってください」とあいさつ。佐藤町長、金澤園長らによるテープカットが行われ、4、5歳児がお祝いの歌を披露した。

 終了後には39回目となる入所式が開かれ、金澤園長が「責任を持って運営に取り組んでいく」と述べた。担任が一人一人の園児の名前を読み上げると元気いっぱい「はい」と手を上げ、保育所の歌がを合唱していた。(小杉貴洋)



◎新学科1期生193人決意の春 函高専で入学式

 函館高専(岩熊敏夫校長)は4日、同校体育館で入学式を行った。本年度、全国51国立高専に先駆けて再編して開設した新学科(本科5年)1期生193人が、技術者に向かって一歩を踏みだした。

 従来の5学科を、生産システム工学科、物質環境工学科、社会基盤工学科の3つに再編し、企業が求める技術融合や国際化に対応する。

 式では、本科生193人のほか、3年生の留学生4人、4年生の編入生2人、専攻科生28人の計227人の入学を許可。新しいスーツに袖を通し緊張した表情の新入生は、一人一人名前を呼ばれ、大きな声で返事をした。

 岩熊校長が「大規模な教育の高度化に向けた再編を行うのは全国でも函館高専が初めて。新学科1期生として緊張感を持って学び、新しい函館高専の歴史をつくっていこう」と励ました。

 新入生を代表して石橋さくらさん(15)が「本校学則を順守し、社会に寄与すべく心身を鍛錬し、学業やスポーツなど学生の本分に徹して自己の向上に努めます」と宣誓した。

 新1年生は学科を分けず、混合学級5クラスを編成。2年進級時に3学科に配属され、さらに専門性に応じて学科内5コースに分かれる。4年次からは、将来展望を見据えて10の履修コースの中から1コース(20人程度)を選択する。(山崎大和)



◎美しい夕日でマチPR 桧山振興局 7町の有志撮影した写真 HPで紹介

 感動的な美しさの夕日で桧山をPR—。桧山振興局は、管内7町で撮影した夕日の写真をまとめ、ホームページ(HP)で紹介を始めた。日本海の水平線や農村などに照り出す神秘的な景色がずらり。関係者は「これからが夕日の美しい季節。壮大な自然芸術を味わいに桧山に来てほしい」とPRしている。

 HPのタイトルは「檜山の夕日 日本海に沈む夕日は美しい…」。同振興局地域政策課内の“夕日プロジェクト”が音頭を取り、各町の写真愛好家の協力を受けながら3月29日にHP上に初めて登場した。

 同振興局職員は転勤族で、「桧山に住んでみて感動するのが夕日の美しさ」と多くの職員が口をそろえる。夕日プロジェクトのリーダー、地域政策係長の須貝晶子さんもその一人で「ずっと撮りためていた写真をこのホームページで紹介していきたい」と意気込む。

 あかね色から紫など刻々と表情を変える桧山日本海の夕日は注目の的で、昨年6月には全国紙でも乙部町の夕景を大きく掲載。太陽が水平線に沈む寸前、瞬時に緑色に光る「グリーンフラッシュ」で話題を集めた。

 また管内各町では、夕日コンサートなど眺望を生かす取り組みも。しかし、7町の情報を集約したPRは少なく、このHPの活躍が期待される。同プロジェクトは「予算をかけずに桧山の素晴らしさを伝え、究極のソフト事業として多くの集客に結び付けることができれば」とする。

 須貝さんは「夕日の写真を増やし、さらに撮影地の案内地図や周辺のおすすめスポットなども組み合わせて丁寧な情報提供に努めたい」と話している。(田中陽介)


◎「食」で地域活性化 青年会議所、18日にフォーラム

 函館青年会議所(松浦慎太郎理事長)は18日午後7時から、函館市中央図書館で道南の食資源と地域活性化について考えるフォーラムを開く。テレビやラジオでおなじみのキャスター、佐藤のりゆきさんが講演するほか、地元の生産者やレストランの総料理長らが食と地域活性化への思いを語る。同会議所では「市民が道南の食の魅力を再確認する機会になれば」と話している。

 道南の豊富な食資源の有効活用方法を考えようと企画した。また、北海道新幹線の開業まで3年を切ったことから、食の情報発信や地域活性化のあり方を探ることも狙い。

 フォラームのタイトルは「共につくろう地域の未来〜道南の魅力ある食資源」。2部構成で、1部は佐藤さんによる基調講演。「食資源と地域の可能性〜地域活力の低迷から」と題し、外から見た道南の魅力や食について語る。

 2部はパネルディスカッション。パネラーは、函館大学商学部の西村淳准教授、函館ビヤホールの福井孝敏総料理長、北斗市の野菜生産販売業「八百ねっと」の高坂重勝代表の3人。それぞれの立場から現在の取り組みや地域活性化にかける思いを語る。

 入場無料。定員は先着150人。10日午後4時までに申し込む。申込書はホームページ(http://www.hakodate−jc.com/)からダウンロードすることができる。問い合わせは同会議所(TEL0138・26・8563)へ。(松宮一郎)