2013年5月1日 (水) 掲載

◎GLAYライブ 成功へ一丸 協議会設立

 函館出身の4人組ロックバンドGLAYの“凱旋(がいせん)コンサート”(7月27、28日、函館市大町緑の島)をサポートする「GLAY Live in HAKODATE協議会」の設立総会が4月30日、ベイサイドレストランみなとの森で開かれた。函館国際観光コンベンション協会会長の渡邉兼一さん(66)を会長に選出。コンサートのサポート体制を確認した。

 設立総会では函館市や商工会議所の会員ら約20人が出席、役員を選任して会則を定めたほか、同協議会の事業を実施するサポート委員会を設立した。

 同委員会は、函館商工会議所青年部、函館青年会議所、函館青色申告会青年部、道南建設二世会、函館市西部地域振興協議会、箱館会の6団体で組織。5月下旬から市内を中心にポスターを掲示、のぼりも設置する。

 また、当日や事前準備を手伝うボランティアを募集するなど、コンサートの運営、広報のサポート事業に取り組む。

 協議会、委員会ともに事務局はプロモート会社のWESS(札幌)に置く。  渡邉会長は協議会の設立にあたり「南北海道の観光振興、経済振興、地域交流を目的とした大規模野外コンサートの成功に向けて、さまざまなサポート事業を行うことが目的」とし、「GLAYから1年おきに開催していきたいという話も出ている。今回のコンサートを皆さまの協力で成功させたい」と話していた。

 GLAYにとって、函館での野外コンサートは初の試み。旅行会社が鑑賞ツアーを組むなど全国のファンに大きな反響を呼んでいる。函館市も緑の島をコンサート会場に使用できるよう改修作業に取り組んでいる。(金子真人)



◎函館の女性10人出演 カラオケCM放送へ

 通信カラオケシステム「DAM」を提供する第一興商は、函館のスナックやクラブで働く女性キャスト10人が出演するDAMの新CMを5月の連休明けから道内全域で放送する。

 同社は2009年から、全国各地のスナックなどの従業員が出演するご当地CMを製作。道内では函館と札幌編が作られている。この企画を拡大し、オーディションでCM出演者を決める「HAKODATE DAM PRINCESS」を実施。昨年12月から出演希望者を募集し約100人がエントリーした。

 1次審査は一般によるネット投票で得票数上位30人を選出。その後、CM監督らによる最終審査で10人が選ばれた。撮影は3月に函館市民会館で行われ、2パターンの15秒CMを製作した。

 函館支店の若松和浩支店長は「カラオケの利用促進だけではなく、函館の夜を盛り上げや街全体の活性化につなげていきたい」と話している。



◎花見だ! バーベキューだ レジャーグッズ商戦本番

 花見シーズンを目前に控え、函館市内ではレジャーグッズの商戦が本番を迎えている。店頭では関連商品を充実し、バーベキューコンロや肉、飲み物などの売れ行きが好調。各店は「桜の開花に合わせ、ゴールデンウイーク(GW)後半に花見をする客が多いのでは」と予想し、連休後半に好天の日が続くことを期待している。

 ホーマックスーパーデポ石川店(函館市石川町)は、レジャー用品特設コ—ナーを設置。バーベキューコンロ、木炭、クーラーボックスなどの商品を充実させている。

 炭ではなく固形燃料を使い、後片付けに便利なジンギスカンバケツ(598円)は手軽にジンギスカンを楽しめ、卵や肉などがスモークできるカラーグリルは女性客に人気という。スタッフの宮本広平さんは「コンパクトなコンロがよく出ている」と話す。

 食肉店「時兼畜販ビセラショップ」(同市中道)には、連日バーベキュー(BBQ)などを楽しむ客が訪れ、GWのピークは4、5日と予想。生ラムなど9種類を含んだ焼き肉セットや、牛カルビ、ホルモン、串類などの売れ行きが好調だ。肉を購入した客に無料でコンロを貸し出すサービスも行い、「花見時期をずらすお客さんもいるので、5月いっぱいは忙しい日が続く」と同店。

 ダイエー上磯店(北斗市七重浜)でも、ラムなどの肉類が前年比6割増、酒類が同1割増と好調。飲み物やつまみなどの飲食品類を同じコーナーにそろえ、スーパーの強みを生かす。コーナーにはカイロも並べ、同店は「まだ肌寒いので、花見用品と一緒に買い求める方も多い」と話している。 (平尾美陽子)


◎イカ休漁 函館も不安

 燃油高で4月26、27両日に全国のイカ釣り漁船が一斉休漁したことを受け、6月のスルメイカ漁解禁を控えた函館の漁業者も、コスト増の懸念により先行きへの不安を募らせている。市漁協(橘忠克組合長)によると、組合員に販売するA重油価格は1日以降も1g当たり90円台で高止まり、政府に「緊急対策の実施を」と訴えている。

 23隻が所属する同漁協のA重油価格は1日現在、同91・5円(税別)。前月より1・8円下がったが、依然として高水準。同漁協は「円安の流れは変わらず、燃油価格が下がる要素がない。せめて60円台に戻ってくれれば」と願う。解禁後の漁場となる松前小島付近までは片道5時間、減速航行で6時間かかる。1回の漁で800〜1000gの燃油を使う。

 燃油高騰に対応するのが、国の漁業経営セーフティーネット構築事業(国と漁業者が折半で基金を積み立て、一定基準を超えて上昇した場合に漁業者に補てん金を支払う仕組み)。ただ、「漁業者に恩恵が薄い」(同漁協)とし、加入は23隻のうち11隻にとどまる。

 同漁協は「別途対策として、燃油価格を直接下げてほしい」と要望。高谷広行専務は「道漁連や、道いか釣漁業協会の対応を見守りたい」と話している。(山崎大和)