2013年5月13日 (月) 掲載

◎サクラ満開、花見客にぎわう

 函館海洋気象台は12日、函館でサクラ(ソメイヨシノ)が満開になったと発表した。平年より8日、昨年より7日遅く、過去30年では1984年の27日に次ぐ遅さで、2006年と同じ観測日。淡いピンク色に染まった五稜郭公園などの名所は待ちかねた花見客らでにぎわった。

 今年は低温が影響し開花が遅れたが、ここ数日間の暖かさでつぼみが一気にほころんだ。この日は午後から気温が上がり最高気温は13・3度に。午後3時半ごろ、同気象台職員が同公園にある標本木を観測、80%以上のつぼみが開いているのを確認した。

 同公園では市民、観光客が散策したり、ジンギスカンを囲んだりして花見を満喫。秋田県から来ていた長野文博さん(37)は「初めての五稜郭公園で花見ができてうれしい。サクラを観賞しただけでもお腹いっぱいです」と話していた。(長内 健)

 



◎女だけの相撲大会、「母の日」に熱戦

 【福島】北海道女だけの相撲大会(町観光協会主催)が「母の日」の12日、町総合体育館で開かれた。力自慢の女性力士が土俵で激しい熱戦を繰り広げると、会場内から大きな歓声が上がった。決勝は、「おでぶ山」こと札幌市の山本静香さん(37)が東京都の「悦乃海」こと阿部悦子さん(47)を下し、3年ぶり5回目の優勝を果たした。

 大会は毎年「母の日」に開催され、今回で22回目。近隣町や全道、東京都から約58人が出場した。

 最初の取り組みの勝敗でA、Bブロックに選手を分け、トーナメント方式で順位を決めた。体格の大きな対戦相手を前に緊張する選手には、行司の馬躰一広さんらのユニークなやり取りで和ませる一幕も。選手は静かに闘志を燃やし、激しくぶつかり合っていた。

 Aブロックの決勝では、山本さんと昨年優勝の阿部さんの一戦とあり、会場中が大注目。勝敗が決まると両者をたたえる大きな拍手が鳴りやまなかった。

 山本さんは「昨年はけがで出場できなかったが、今年は優勝できてうれしい」と笑顔だった。(小杉貴洋)



◎そろばんグランプリ道南、2部門で函館勢優勝

 「そろばんグランプリジャパン2013」の道南地区大会」(道南商工会議所連絡協議会主催)が12日、函館商工会議所で開かれた。シニア、スクール、ジュニアの3部門に54人が出場し、2部門で函館勢が優勝した。

 全国大会は2000年を最後に中止していたが、珠算検定受検者数の増加などを背景に昨年から復活。地区大会には渡島・桧山管内と室蘭、登別、静内から参加。年代別にシニア、スクール、ジュニアに分かれ、個人総合と読上暗算、読上算、フラッシュ暗算の4種目を行った。

 各部門の上位2人は、7月28日に神戸市で開かれる全国大会に進出する。シニア部門の八木泰樹さん(33)=エスイーシー=は昨年から2連覇。「優勝はうれしいが課題も残った。全国では入賞を目指したい」と意欲。小学生以下のジュニア部門を制した高ノリカさん(9)=函館亀田小4年=は「1位になれてうれしい。全国大会では1枚でも賞状をもらいたい」と笑顔で話していた。

 各部門の全国大会出場者は次の通り。(敬称略)

 ▽シニア=八木泰樹(エスイーシー)、武田大士(平取養護学校)▽スクール=和島愛華(室蘭栄高)、古本聖奈(室蘭翔陽中)▽ジュニア=高ノリカ(函館亀田小)、倉橋陽菜(室蘭旭ケ丘小)(千葉卓陽)


◎健康増進センター、2年連続4万人台利用

 函館市総合保健センター(五稜郭町23)4階にある健康増進センターの昨年度利用者数は延べ4万4152人で、2年連続で4万人台を記録した。1日当たり約140人が利用し、「運動教室の参加者は常に定員いっぱい。年々、市民に定着している」と市健康増進課は手ごたえを感じている。

 同課によると、利用者数は2011年度より648人減ったが、10年度比では5382人増加。このうち個人利用は2万5838人。65歳以上が男女合わせて1万657人と4割を占め、64歳以下の男性が4885人と11年度より552人増えたのが目立った。

 団体利用分は11年度比107人増の7903人。団体利用が可能となった09年の会員制の廃止以降、着実に伸びている。

 運動教室の参加者も前年より微増した。昨年度は「簡単ヨガ教室」など4種類の教室で、毎回申し込み数が50人の定員をオーバー。「毎回抽選に漏れて参加できない」といった声に応え、本年度から初めての申込者を優先する方法に変えた。

 週2回通う美原の59歳女性は「料金が安く、月払いの民間のスポーツジムと違い、元を取らなきゃという気持ちにならなくていい」と語る。10年前から利用する五稜郭町の74歳男性も「4階から見える景色が最高。春は五稜郭公園のサクラが見れるのでいいね」とほほ笑む。

 同課は「民間の施設より安いのも好評の理由の一つだが、市民の健康志向が以前より高まっているためでは」としている。

 個人利用は18歳以上の市民が対象。料金は65歳未満が1回400円、65歳以上が同200円で、障害者は無料。団体利用は予約制で、使用料金などは市保健福祉部のホームページに掲載している。(後藤 真)