2013年5月20日 (月) 掲載

◎五稜郭祭維新行列、見せ場の激戦 拍手喝采

 第44回箱館五稜郭祭(協賛会主催)は2日目の19日、メーンイベントの維新行列が函館市内で行われた。榎本武揚率いる旧幕府軍と新政府軍の衣装に身を包んだ出演者が戊辰戦争の激戦の様子を再現。両軍入り乱れた白兵戦を展開し、沿道に集まった大勢の市民から拍手喝采を浴びた。

 維新行列には約700人が参加。そのほか行列を先導する吹奏楽のパレードには約500人が出演した。行列は中島町廉売通りをスタートし、行啓通りまでの道のり約3`をゆっくりと練り歩いた。吹奏楽のパレードに参加したのは市内の中学、高校など10組。華やかな演奏を繰り広げた。

 開陽丸など艦船を模した山車には、工藤寿樹市長や渡島総合振興局の中西猛雄局長らが乗り込み、沿道の観客に手を振って祭りの雰囲気を盛り上げた。

 この日の一番の見せ場は、本町行啓通で行われた戦闘シーンのパフォーマンス。大砲の砲声を合図に両軍が迫真の殺陣(たて)を披露。主役≠フ土方歳三の奮闘ぶりと壮絶な討ち死にの場面では沿道からひときわ大きな声援が送られた。

 行列は五稜郭公園に向かい、「開場セレモニー」で2日間の祭りに幕を閉じた。沿道で行列を見ていた市民は「迫力があって面白かった」と満足した様子だった。(松宮一郎)



◎LC国際協会地区年次大会

 ライオンズクラブ国際協会331‐C地区(渡島、桧山、胆振、後志、日高)は19日、函館市民会館で第59回地区年次大会を開催。約900人のメンバーが参加し、盛大に行われた。

 大会では、「未来に生きる子どもたちに愛の奉仕を」のスローガンに基づき、今年4月に函館市中央図書館に絵本や紙芝居舞台一式(計100万円相当)を寄贈した取り組みなどを紹介。

 また各種表彰が行われ、教育や福祉などで顕著な奉仕活動をした個人や団体に贈られるライオニズム大賞に木古内中吹奏楽部など5団体1個人を選出。そのほか、85歳以上の会員に贈られる大会参加長寿賞では、函館北斗市ライオンズクラブの小笠原金悦さん(87)ら11人を表彰した。

 同地区の奥山幸一ガバナー(代表)は「未来に生きる子どもたちの将来はとても大切なもの。子どもたちの健やかな成長や、教育の支えとなるよう、国際的視野を持って奉仕活動をしていく」と意気込んでいた。(虎谷綾子)



◎函館市3月の生活保護者数が過去最多

 函館市がまとめた3月末の生活保護状況によると、保護者数は前月比23人増の1万3184人で過去最多となった。前年同月と比べ280人増えた。1000人当たりの保護者数は前月比0・1ポイント増の47・5と7カ月連続で上昇。前年同月比では1・3ポイントの上昇となっている。

 3月末の保護世帯数は前月比16増えて9517世帯。前年同月比では257世帯増えた。

 全保護世帯の内訳は高齢者世帯が約45%と最も多い。次いで傷病世帯の約15%となっている。

 市生活支援第1課によると、4月の本庁舎分の生活保護相談件数は前年同月比63件減の67件だった。同課は「例年、4月は相談件数が多いが、新たに保護を必要とする人が少なくなっているためでは」と推測。ただ「今後も増加傾向は続くだろう」と話す。

 保護者数は2003年度に1万人(通年平均)を超し、昨年10月に1万3000人を突破。10年間で約3000人増えている。

 道内全体の1000人当たりの保護者数は31・5(1月現在)。同月の函館市(47・3)は道内で釧路市(55・3)の次に多い。全国中核市41市中では最も高い水準。(昨年12月時点の比較)。(後藤 真)


◎水稲直播種まきスタート

 【北斗】代かきした田に直接種もみをまく湛水直播(たんすいちょくはん)の栽培で、今年の播種(はしゅ)作業が19日、北斗市稲里の冨樫孝さん(36)方の水田であった。

 育苗も田植えも必要ない省力化、低コストな技術。JA新はこだて大野基幹支店によると、今年の市内の湛水直播は約43fで、18日に上磯地区から播種が始まった。2台ある専用播種機を順番に使い、29日に終了予定。一方、水を張る前に種をまく乾田直播は約5fに播種が終わった。

 冨樫さんは、1・7fに播種機で「ななつぼし」の種もみと肥料を同時にまいた。今年初めて1・2fで乾田直播も手掛ける。冨樫さんは「直播はタンパク値が下がっておいしいコメが出来る。空いた育苗ハウスで野菜を1回作って収入も得られるので、もっと面積を増やしたい」と話していた。(山崎大和)