2013年5月5日 (日) 掲載

◎稚児行列 愛らしく

 【松前】春の気配が濃くなってきた松前町で4日、町内の園児がきらびやかな衣装で松前公園内を練り歩く「稚児行列」が行われた。

 お釈迦様の誕生を祝う「釈尊降誕会(こうたんえ)」として、毎年この時期に松前仏教会が主催し、稚児行列を実施している。今回参加したのは松前認定こども園(福島憲成園長)の3〜5歳児を含む計25人。子どもたちは装束に身を包み、特徴的な化粧をして浄土宗光善寺を出発。公園内を白い象に乗ったお釈迦様とともに歩いた。

 かわいらしい姿に保護者や観光客らも盛んにシャッターを切る光景が多く見られていた。稚児行列を終えると同寺で誕生仏に甘茶を掛ける儀式を行った。(小杉貴洋)



◎華やか 花嫁行列…江差いにしえ夢開道

 【江差】北前船時代の風情ある街並みのいにしえ街道で4日、花嫁行列が行われた。羽織はかまの花婿と人力車に乗った艶やかな花嫁を観光客らが祝った。  「第21回春の江差いにしえ夢開道」の一環で、カップルは昨年11月に入籍した函館市出身で厚沢部商工会勤務の秋元一秀さん(32)と江差出身の綾子さん(28)。同商工会会長で江差追分全国大会優勝者の渋田義幸さんが歌う祝いの長持唄に合わせて、約40人の参列者が2`を歩いた。

 旧中村家(国指定重要文化財)で嫁入り儀式、歌手木村歌澄さんの江差追分や一秀さんの祭り仲間による切り声もあり、盛り上がった。姥神大神宮で参拝し、もちまきも行われた。

 一秀さんは「(奥さんは)きれいです」ときっぱり。前日まで少し戸惑いがあったという綾子さんは「今朝に気持ちが変わり、多くの人が手を振ってくれたことがうれしかった」と笑顔だった。

 母親と来場した札幌市の西田葉乙(はお)さん(6)、来羽(くう)ちゃん(4)姉妹は人力車に乗せてもらい「気持ち良かった。早く結婚したくなった」と目を輝かせていた。(田中陽介)



◎母の日 感謝を形に…市内など各店で特設コーナー

 12日の母の日を前に、函館市内の百貨店などでは、特設コーナーを設け、各店のお薦め商品を紹介している。定番のエプロンをはじめ、台所用品、美容・健康グッズなどを提案。各店は「家族で一緒に選んで楽しんで」と盛り上げを図っている。

 ダイエー上磯店(北斗市七重浜)では4月下旬からコーナーを設置。12日までに鉢花50種類以上が並ぶほか、切り花、保存液で生花を加工した「プリザーブドフラワー」、造花などを充実させる。店頭にはカーネーションやバラ、胡蝶蘭(こちょうらん)など色とりどりの花がずらり。原田浩二店次長は「徐々に売り場を広げ、連休明けに商品の陳列を終える予定」と話す。

 MEGAドン・キホーテ函館店(函館市美原)では、美容・健康商品が人気。肌につややはりを与えるスチームや超音波などを使った製品をそろる。首、腰、背中のマッサージ機や骨盤矯正のクッションと種類も豊富だ。5000円以内で手ごろに購入できるものも多く、今年はプリザーブドフラワーも並べている。

 丸井今井函館店(同市本町)では、母の日のプレゼントを3000円以上購入した人に抽選で湯元啄木亭日帰りプランをプレゼントをするサービスを行っている。花柄、ドット柄など華やかなエプロンをそろえ、「肩ひもが落ちにくいものが人気」と同店。財布、ストール、アクセサリー類と雑貨にも力を入れ、「昔はブローチを贈る人が多かったが、最近はペンダントの方が主流。日頃の感謝の気持ちを形にして贈ってみては」とする。(平尾美陽子)


◎「にっぽん丸」1年ぶり函館港に寄港

 クルーズ船「にっぽん丸」(2万2472トン)が4日朝、函館港西埠頭(ふとう)に入港した。同船の函館寄港は昨年5月以来で、34回目。船外で歓迎セレモニーが開かれ、船長らに花束や地元特産品が贈られた。

 ゴールデンウイーク(GW)を利用した日本一周クルーズの一環として入港。商船三井客船が運航し、約400人の乗客を乗せて4月27日に横浜港から出航した。客室数202室で、全長は166・6メートル。

 セレモニーでは、片岡格副市長が「新鮮な魚介類や世界有数の夜景が見れる函館山などを存分に堪能し、良い思い出をつくってほしい」と歓迎のあいさつ。続いて花束やイカの珍味、七飯町産ワインなどが久葉誠司船長らに贈られた。久葉船長は「大歓迎していただき大変ありがたい。春の函館を満喫したい」と話した。

 乗客は下船すると、待ちわびた様子で市内を観光。夫婦で乗船している長野県の西川博彬さん(75)は「にっぽん丸には何度も乗っているが、軽装で参加でき乗り心地も快適。函館には昨年も来たが、海産物がおいしいので家族にたくさんお土産を買いたい」と笑顔だった。

◎湯川朝市にぎわう

 JA新はこだて函館支店女性部(鮫川初江子(はつえこ)部長、部員31人)は4日、同支店倉庫前(湯川町3)で、今季の「湯川朝市」を始めた。安心で安全、新鮮な地元産品がそろい、初回から多くの買い物客でにぎわった。

 会場は、販売開始と同時に目当ての品を買い求める客でごった返した。部員が丹精して育てた白カブや小松菜、ホウレンソウ、チンゲンサイといった野菜(100〜300円)のほか、漬物、花、超大粒大豆「タマフクラ」を使った豆腐(1個230円)も販売。部員たちはお客に食べ方を説明するなどして交流を深めた。

 鮫川さん(66)は「寒さの影響で野菜の生育は遅れ気味。楽しみにしている人が多いので、今年も頑張ります」と話していた。

 今後、夏に向けてトマトやキュウリなども出てきて、品ぞろえが充実するという。

 10月26日までの毎週土曜午前7時45分〜同9時。タマフクラ豆腐の販売は毎月第1土曜。雨天時も開催。問い合わせは同JA七飯支店営農課(рO138・65・3078)へ。 (山崎大和)