2013年6月17日 (月) 掲載

◎大間原発 建設断念を

 【大間】電源開発大間原発に反対する第6回現地集会(実行委主催)が16日、青森県大間町の同原発に隣接する民有地で開かれた。「何度でも大間に足を運び、原発を止めるための行動を継続する」などとする集会アピールを採択、建設断念を強く求めた。

 全国各地から約500人(主催者発表)が参加。函館・道南からは約70人が昨年10月の工事再開に抗議し、建設をやめるよう訴えた。

 集会では、同原発敷地内の「あさこはうす」を守る小笠原厚子さん(58)=北斗市在住=が、福島第一原発事故を引き合いに「古里をなくさないためにも、原発を稼働させない、事故を起こさせないことが大事」と訴えた。

 大間原発訴訟の会(函館)代表の竹田とし子さん(64)が「原発は最新の知見というものでなく、大間原発が安全にできないことを私たちは知っている。福島の事故は人災で、忘れるわけにいかない。反対の輪を広げていきたい」と力を込めた。

 集会後、町中心部をデモ行進し「工事を止めろ」「大間を汚すな」「函館も守れ」などとシュプレヒコールを上げた。(山崎大和)



◎公共施設見直し本格化

 函館市は本年度、市内に点在する公共施設の見直しを本格化させる。今後の人口減少を見据え、維持管理にかかる財政負担を軽減する目的で、公共施設の必要性に応じて7つの区分にランク付けして施設の集約や統合、複合化を検討していく。今秋までに各施設を判定し、方向性を打ち出していく方針で、利用者や各団体の反応が今後の焦点となりそうだ。

 工藤寿樹市長は財政再建を進める中で、類似した施設の整理統合や維持管理費の軽減を政策に掲げている。昨年まとめた「行財政改革プラン」では74施設を見直し対象に上げている。

 14日に「今後の公共施設のあり方に関する基本方針」を公表。人口が減り続ける中で、現在ある全施設を維持するには多大な財政負担がかかるとし、適正な数や規模、機能に再編することを主旨とする。  対象は市営住宅や学校を除いた市内219施設。社会情勢や市民ニーズの変化に応じて「存続」「廃止」、それに「必要性が薄れてきている施設」の大きく3方向に分類する。

 この中で、必要性が薄れてきていると判断した施設は、存廃が判断されるまで暫定的に存続させながら、総合的な視点で検討を進める。廃止判定した施設は売却か、他の用途への転用を検討。存続が必要な施設も▽民営化▽指定管理者制度の導入▽統廃合・複合化▽管理運営の効率化—に振り分ける。

 対象施設のうち、85施設が避難所に指定されているほか、耐用年数が60%以上経過し、老朽化が進む施設も139施設あり、全体の63%を占める。地区別では旧4町村地区が99施設と、最も多くなっている。

 市財務部は各部局との協議を経て、10月にも判定結果を公表する方針。「人口30万人時代の施設は維持できなくなりつつある。コンパクトなまちづくりを進めるためには集約や統廃合、複合化を考えていかなくては」(管理課)とする。 (千葉卓陽)



◎田中さん夫妻70万人目 ひろめ荘が記念品贈呈

 函館市大船町のホテル函館ひろめ荘(西村晴美総支配人)の入浴・宿泊客が16日、70万人に達し、正午過ぎに来館した函館在住の会社員田中玲さん(28)、主婦の充代さん(31)夫婦が記念品を受け取った。

 同ホテルは2007年のリニューアルオープン後、節目を数えた来館者に記念品を贈呈している。田中さん夫婦はこの日、午後0時15分ごろに来館。山田貴久副支配人らが拍手で迎え、ペア宿泊券と同ホテルのめおとタオルを贈呈した。

 夫婦ともに温泉好きで、同ホテルの利用は2回目という玲さんは「今年2月に来た時、本当にいい温泉だと思って久々に来た。70万人目とはびっくり。くじ運はあまり良くないんだけど、うれしい」と笑顔で話していた。

 また、同ホテルは今月22、23両日午後3時から、宿泊券や食事券などが当たる大抽選会を開催(参加無料)。7月からは入浴回数券なども入った2万円相当の景品、商品入りの福袋を1万円で並べる。(長内 健)


◎道女性起業協会設立記念パーティー

 北海道女性起業協会(有田忍代表)の設立記念パーティーが16日、函館市湯川町3のイマジンホテル&リゾート函館で開かれた。会員ら約30人が出席し、門出を祝った。

 すでに起業業している女性や、これから起業を目指す女性をバックアップすることを目的に設立。今後は2カ月に1度、ランチを食べながら和やかな雰囲気の中で行う勉強会のほか、道南で活躍している女性企業家によるアドバイスでスキルアップを目指す。

 有田代表は「まだやりたいことが見つかっていない人が、自分の強みに気付けるような機会を設けていきたい」とあいさつした。

  函館市西桔梗町でカラーサロン&スクール「ルーチェ」を経営する福田るみ子さんは「横のつながりを大切にし、一緒に学び一緒に成長していきたい」と話していた。(金子真人)