2013年6月19日 (水) 掲載

◎和光ビルにGLAY%o場…看板設置 ライブPR

 7月27、28日に開かれる函館出身のロックバンド「GLAY」の野外ライブ(函館市大町緑の島)をPRする看板が18日、JR函館駅前の和光ビル外壁に設置された。

 地元の商工関係者などでつくる「GLAY Live in HAKODATE協議会」(渡邉兼一会長)が、函館史上最大規模の野外イベントに向け、機運を盛り上げようと設置した。和光ビルを運営するNAアーバンデベロップメントによると、看板は高さ3・6b、幅12b。メンバー4人がライブ会場の緑の島で函館山を背に並んでおり、駅前に訪れた市民が立ち止まり写真を撮るなど、早くも注目を集めている。

 神奈川県から観光で訪れた会社員飛騨野聡子さん(33)は「友人がGLAYの大ファンで、看板の写真はよい土産になった。これを見せたら絶対函館に行くと言うでしょうね」と話していた。(金子真人)



◎2玉5万円 上品な甘み…さぶりメロン初競り

 道南の新ブランド「さぶりメロン」の初競りが18日、函館市青果物地方卸売市場(西桔梗町)であり、森町産4ケース(1ケース2玉入り)が並び、特秀2玉5万円の最高値が付いた。

 入荷したのは、森町白川の中澤秀樹さん(37)がハウス栽培した赤肉「ルピアレッド」。「日照不足と低温の影響で生育が遅れたが、その後に盛り返した。昼夜の寒暖差があったので、いつにも増して糖度が高い」と中澤さん。

 午前7時半の競り開始と同時に、仲卸の鳴海青果(西桔梗町)が落札。ほかの3ケースも秀2玉2万円の値が付いた。若山大樹さん(30)は「全道でも知名度が低いので、夕張メロンの競り値に近づくようなブランドに育ってほしい」と期待を込めた。早速、市内の店頭に並んだ。

 JA新はこだてによると、同名での販売は6年目。厚沢部、森両町の計22戸が生産する赤肉メロンのうち、糖度15度以上、ネットの張り具合が良く1玉の重量1・9〜2・1`が、さぶりとなる。上品な甘みと果汁感があり、贈答用などに人気。森が7月下旬まで、厚沢部が8月下旬〜10月下旬と長期間出荷する。(山崎大和)



◎ドクターヘリ 来年冬にも運航開始…函館市議会

 道南地域の救急医療体制の充実に向けて、検討課題となっていたドクターヘリ(ドクヘリ)が早ければ来年冬にも運航が開始される見通しとなった。各市町の費用負担や搭乗医師の確保に一定のめどがたったため。渡島、桧山両振興局と管内各自治体、関係機関などでつくる導入調査検討会で7月にも最終確認した後、市立函館病院を基地病院として、導入に向けた準備を加速させる。

 18日の函館市議会定例会で、小林芳幸氏(公明党)の一般質問に市が答えた。

 ドクヘリは、救急医療用の機器などを装備し、医師や看護師が乗り込み、搬送中に救命医療を施す。道内では道南地域が空白域となっており、昨年4月から、検討会や幹事会を開き、課題解消に向けた検討を進めている。

 渡島総合振興局保健環境部によると、国と道からの補助金で賄いきれない費用を各自治体が負担することで合意。各自治体が経費を分担する仕組みは道内初の試みという。

 また、搭乗医師らスタッフは基地病院の市立函館病院が年間240日間を担うが、救急当番日と重なる残り120日間は、函館市医師会や札幌医科大学に派遣協力を要請することになった。7月に開く幹事会、検討会で最終合意に至る見通しで、秋以降、運航体制を検討するための準備やヘリ運航会社の選定などが進められる。

 この日の市議会で市病院局の吉川修身局長は「市立函病で必要な通信センターなどの整備、運航調整委員会の運営を行う。早ければ来年冬には運航できると考えている」と述べた。

 一方、道南18市町の間では、函館市を「中心市」として、地域活性化事業に対して国からの財政支援を受けることのできる地域間連携「定住自立圏」が形成される見通しとなった。連携事業のひとつにドクヘリの運航を入れる考えで、各市町間で7月にも合意する。市は年度内に「中心市宣言」を行い、各市町での議決を経て個別に連携協定を締結。来年度には「定住自立圏共生ビジョン」を策定し、互いに役割分担をしながら持続可能な圏域づくりを推し進める。  工藤寿樹市長は「函館市は道南の中核市としての役割を果たすべきと考えている。来年度には定住自立圏も、ドクターヘリの導入も実施できると確信し、これからも前向きに取り組んでいく」と述べた。(今井正一)


◎23日に鹿部で全日本フリースタイルモトクロス選手権

 【鹿部】モトクロスに乗ったライダーが空中でのパフォーマンスを競う「GO BIG 全日本フリースタイルモトクロス選手権第2戦函館大会」が23日、鹿部町宮浜の「XPCコンパウンド」で開かれる。道内初開催で、国内トップライダーが集結。ランプ(ジャンプ台)を飛び出したライダーが23b先の着地点までの間に、華麗なるトリックを披露する。

 FMXは、欧米で絶大な人気を誇り、今月1日にはアジア初開催となる世界選手権大会が大阪市の大阪城前で開かれた。専属メカニックとして参加した二輪販売店「スナダオート」(北斗市久根別)の砂田彰さんは「大きな反響があり、日本のFMXシーンが盛り上がるターニングポイントになった」と話す。

 全日本選手権は今年で5年目。国内では開催できる常設コースが少なく、鹿部町のコースは、ジャンプ台を4カ所設けるなど、大会規格に合わせた改修を実施した。また、道内開催は、世界のトップレベルで活躍し、今年2月に事故で急死した佐藤英吾選手と砂田さんが語り合った目標だったといい、「コースの見応えやスケールは格段に上がっている。FMXをメジャースポーツにしたいという佐藤選手の遺志を継ぎ、大会を成功させたい」と話している。

 午前8時半から開会式を行い、午前中はモトクロスレースを中心に実施、午後からFMXの予選、決勝を予定している。会場は道道大沼公園鹿部線の鹿部、七飯町境界付近から国道278号方向に約5`先。チケットは前売り1500円(当日500円増)、中学生以下無料。問い合わせはスナダオート(TEL0138・73・7773)へ。(今井正一)