2013年6月24日 (月) 掲載

◎華麗なトリックに大歓声 モトクロス全日本選手権 鹿部で初開催

 【鹿部】モトクロスライダーが空中でパフォーマンスを競う「GO BIG 全日本フリースタイルモトクロス選手権第2戦函館大会」が23日、鹿部町宮浜の「XPCコンパウンド」で開かれた。道内初開催で、国内トップライダーの華麗なトリックに、大勢の観客が大歓声を送った。

 全日本選手権は今年で5年目。北斗市久根別の二輪販売店「スナダオート」(砂田彰店長)が管理するコースを使い、道内開催が実現した。

 フリースタイルは、ランプ(ジャンプ台)を飛び出したライダーが、23b先の着地点までに空中でさまざまなトリックを披露して難易度を競う。予備予選から行われ、準決勝からは2カ所のランプを周回するコースが用意された。今回は国内の第一人者として活動する鈴木大助選手、釘村孝太選手、加賀真一選手らが出場し、車体ごと宙返りする「バックフリップ」や、ハンドルを持ちながらエビ反りする技などを次々と披露し、観客の度肝を抜いていた。決勝は4人で争い、鈴木選手が優勝を果たした。 (千葉卓陽)



◎JR函館駅舎 10周年祝う 開業記念のセレモニーや感謝祭も

 JR北海道函館支社(安藤健一支社長)は23日、函館駅の現駅舎開業10周年を記念した感謝祭やセレモニーを同駅で開いた。

 駅コンコースでのセレモニーでは、安藤支社長が「2015年度の北海道新幹線開業効果が最大になるように駅として準備を進め、今後も道南の顔として親しまれ、地域発展に貢献したい」とあいさつし、市や市議会などの関係者によるくす玉開きが行われた。

 感謝祭では05年6月生まれで、今年10歳になる子どもに誕生プレゼントを贈呈。このほか、餅つき、駅前ではミニ弁慶号の展示、YOSAKOIソーランの演舞などが行われ、華やかに節目を祝った。

 旅行で札幌から訪れていた無職平岡陽司さん(71)は「函館駅は明るく、開放感があり、好きな駅のうちの一つ。イベントでにぎやかな日に来て良かった」と話していた。(山崎純一)



◎函館の歴史と景色 摩周丸から眺めて 甲板に銅板画6枚設置

 函館市青函連絡船記念館摩周丸を管理・運営するNPO法人語りつぐ青函連絡船の会(木村一郎理事長)は、同館のコンパス甲板(4階屋上)に函館の歴史を紹介する銅板画を設置し、23日に除幕式を行った。

 幅広く集客を図るため、博物館としてだけでなく、函館港上に広がる函館山や西部地区を眺めてもらう観光スポットとして利用してもらおうと考案。同法人の白井朝子副理事長が音楽評論家の湯川れい子さんに相談したところ、湯川さんがこの景色を「はこだてロマンティック・ビュー」と命名。函館出身の日本画家、柴田香代子さんが「江戸時代末期頃の箱館」「摩周丸から見る函館山の現在」など港や船に関する6枚の銅版画制作した。

 除幕式は湯川さん、柴田さんらが出席。汽笛を響かせ、披露された。湯川さんはこの後に開かれたイベントで「集客には女性、若い恋人などが喜ぶことを考える必要があり、ロマンティック・ビューと名付けた」と話していた。(山崎純一)


◎気分は船長 海洋調査研修船「望星丸」が一般公開

 東海大学の海洋調査研修船「望星丸」(荒木直行船長、2174d)の一般公開が23日、函館市の西埠頭(ふとう)で行われ、親子連れら421人が船内見学を満喫した。

 同船は学生の研修設備を備えるほか、旅客機能も兼ねた珍しい多目的船。今回は同大海洋学部(静岡市)水産学科食品科学専攻の実習で清水港を出港、学生や乗組員ら約100人が22日に函館に入港した。公開は1993年の竣工以来。

 午前10時開始と同時に市民が続々来場。操舵(そうだ)室や大食堂兼大講義室などを回った後、甲板でロープワークを体験した。圧縮されたカップ麺の容器を例に、水深3000bの水圧の力を目で体感するコーナーも見学。水深が長いほど水圧が増え、発泡スチロールの空気が抜けていく説明を受け、「初めて知った」と感心していた。

 函館の田嶋勇さん(28)は妻(30)と長男海ちゃん(2)、次男湊ちゃん(4カ月)と見学し「操舵室からの眺めが良かった。息子らを喜ばせる家族サービスができた」と笑顔だった。

 望星丸は24日、帰航の途に就く。(長内 健)