2013年6月26日 (水) 掲載

◎理容美容専門学校4人 道大会で上位入賞

 函館理容美容専門学校(中島眞之校長)の学生が、17日に札幌市で開かれた「第66回北海道理容競技大会」(北海道理容生活衛生同業組合主催)のChallengeメンズ部門で1—3位を独占し、レディス部門は2位という好成績を収めた。4人は「さらに上を目指したい」と、今回の成果を励みに次の大会への意気込みを語る。

 同部門メンズでは齋藤涼太さん(19)が優勝し、同2位に田嶋利幸さん(19)、同3位に高橋尚也さん(19)。同レディスでは小田幸樹さん(20)が2位に輝いた。

 同部門は事前にカット、カラーリングを処理したモデルの人形をドライヤーやスタイリング剤などを用いて25分間でセット。その技術や出来栄えを競う。

 メンズで優勝した齋藤さんは「鳥をイメージして色合いを工夫した」というヘアスタイルに挑戦。3カ月ほど前から練習を重ねてきた。当日について「緊張したが練習成果が発揮できた。優勝できてうれしい」と話し、7月に開かれる理美容甲子園道大会へ向け「目指すは全国入賞。気持ちを入れ替え頑張りたい」と意気込む。

 2位の田嶋さんは「サソリとヘビをイメージした。髪の毛の流れが特徴」と説明、3位の高橋さんは「他の出場者の色合いやセットの仕方などいろいろ勉強になった」と振り返る。レディスで2位を受賞した小田さんは「初めての大会で入賞できとてもうれしい」と話している。(平尾美陽子)



◎旧幕府軍兵士よ安らかに 碧血碑慰霊祭

 箱館戦争で戦死した旧幕府軍兵士を祭る「碧血碑(へっけつひ)」(函館市谷地頭町)前で25日、慰霊祭があり、多くの参列者が祭壇に向かって手を合わせた。

 戦争の勝敗が決した千代岡陣屋陥落の旧暦5月16日に合わせ、函館碧血碑会(大谷長道会長)主催で145回目。市観光コンベンション部の伊与部隆次長が献花し、実行寺の望月伸泰住職ら僧侶5人が読経。参列者が厳かに焼香し、谷地頭保育園の園児13人も静かに祈りをささげた。

 大谷会長は「義に殉じた尊い魂の慰霊を今後も続け、若い次世代にも伝えていきたい」、望月住職は「多くの人に支えられて続いてきた慰霊祭。心を込めて唱えさせてもらいました」と話していた。

 箱館戦争後、賊軍とされた旧幕府軍兵士の遺体を弔うことは禁じられていたが、柳川熊吉と実行寺住職の日隆が協力して同寺などに埋葬。1874年に新政府軍が兵士らの祭祀を許可し、碧血碑が建立された。碧血とは「義に殉じて流した武人の血は3年たつと碧色になる」という中国の故事により、義を重んじた約800人の兵士を祭っている。(虎谷綾子)



◎3幼稚園が合同磯浜体験

 函館市内の国公立幼稚園3園は25日、釜谷漁港に隣接する海岸で磯浜体験活動を行った。年長児とその保護者約100人が参加。ヤドカリやカニなど多様な海の生き物に触れ、海藻などを採取した。

 参加したのは市立はこだて、函館戸井、道教育大附属函館の3幼稚園。ヒトデや小魚などに触れ、幼稚園の交流と親睦を図るのが狙い。3園合同で8月に、海藻おしばや絵画、立体作品を展示する作品展を開く予定。

 この日はあいにくの曇り空だったが、子どもたちは元気いっぱい。バケツや網、虫カゴを手に、砂場や石の合間を探索。大きなカニを見つけると「こっちにいたよ」「大きい」と友達に叫び、大はしゃぎ。磯の生き物が詰まったバケツを友達と見せ合い、「カニって動くの早い」とじっくり観察していた。(平尾美陽子)


◎プロから料理のこつ学ぶ…湯川小で母親対象に教室

 函館湯川小PTA(牧野康宏会長)の支援団体「親父(おやじ)の会」などは25日、同校家庭科室で料理教室を開いた。プロの料理人が母親22人に、家庭でおいしくできる料理のこつを伝授した。

 今年で3年目、通算4回目。湯の川プリンスホテル渚亭シェフの新保太司さん(44)=PTA副会長=と中華料理担当の八太孝さん(38)=PTA監査=が講師を務め、メニューはパエリア、クラムチャウダー、サラダカプレーゼ。手本を見た参加者は「すてきだ」「おいしそう」と感嘆の声を上げた。新保さんは「料理は盛り付けをちょっと変えるだけで別物になる」などとアドバイスした。

 参加者も3品の調理に挑戦、1年生の子を持つ山田博子さんは「包丁の使い方や、うま味を出すために塩コショウをするなど細かいポイントを教えてもらったので、家でも作ってみたい」と話していた。(山崎大和)