2013年7月14日 (日) 掲載

◎SLで夏の道南満喫 函館大沼号運行開始

 JR北海道は13日、「SL函館大沼号」の夏期運転を開始した。待ちわびた観光客らが乗り込み、夏の道南路の旅を楽しんだ。

 国産タンク蒸気機関車C11形がレトロな車両(4両)をけん引する。函館駅では出発前、乗客が列車の前に集まり、乗務員らと一緒に記念写真を撮る姿が見られた。

 台湾から北海道旅行で訪れたというリン・チェンウェイさん(26)は「昨日、日本の友人から列車のことを聞いた。SLは思ったより小さくてキュート。乗れてうれしい」。北広島市の会社員安原洸一さん(58)は「函館大沼号は6年ぶり。無事故で安全に走ってほしい」と話していた。

 運転は15日までと、20〜21日、27日から8月4日まで、函館−森間を1日1往復する。往路の函館発は午前9時。復路の森発は午後1時31分(砂原経由)、函館は同3時25分に到着する。予約などの問い合わせはJR北海道電話案内センター(TEL011・222・7111)へ。(山崎純一)



◎格安な新鮮野菜求め行列 「土曜市」スタート

 新鮮な野菜を格安で提供するJA函館市亀田農協女性部(山田美代子部長)の「土曜市」が13日から亀田農協美原支店前で始まり、野菜や花を買い求める市民でにぎわった。

 今年で22年目を迎えた恒例行事。9月28日までの毎週土曜日、午前8時15分〜同9時まで開かれる。

 初日は、キャベツやレタス、ニンジンなどの野菜約30種類と花を約20種類用意。開店前から約30人が列を作り、お目当ての商品を買い求めた。100円と手ごろな価格帯で常連客も多く「市場を楽しみにしていた。また来週も来ます」と女性部員との会話を楽しんでいた。

 山田部長は「トマトがあっという間に売れ、人気だった。これからは種類も増え、トマトもたくさん出てくるので、たくさんの人に足を運んでもらえれば」と話していた。(平尾美陽子)



◎盆の入りで墓参り

 迎え盆となった13日、市内の墓地や寺院には墓参りの市民が大勢訪れた。墓地のあちこちで線香がたかれ、僧侶の読経が響く中、墓参りに訪れた人らは先祖らが眠る墓に向かって静かに手を合わせた。

 8月のお盆が一般的だが、亀田地区などを除く函館市内では7月にお盆を迎える風習がある。この日は函館市東山町の東山墓園にも朝早くから墓参りの市民が詰め掛けた。

 墓の前に立った人らは「今年もまた来たよ」などと語り掛け、先祖らに思いをはせた。水をかけて墓石を丹念に洗い、花や線香を供えていった。

 市内の60代の男性は孫娘を伴い、先祖に近況を報告。「毎年欠かさず来ています。先祖の供養になれば」と話していた。(松宮一郎)


◎3連休 支持固め奔走【参院選2013】

 参院選は21日の投開票に向けて折り返し地点を過ぎた。道南の各政党も13〜15日の3連休をフルに生かし、道選挙区(改選数2)と比例代表での党勢拡大を目指して、支持拡大に奔走している。

 道選挙区に出馬しているのは、民主党現職の小川勝也氏(50)、幸福実現党新人の森山佳則氏(46)、自民党現職の伊達忠一氏(74)、共産党新人の森英士氏(35)、みんなの党新人の安住太伸氏(43)、新党大地新人の浅野貴博氏(35)の6人。

 民主党は13日、比例代表候補の佐々木隆博氏(64)が道南入り。14、15両日は党の政策連絡車で逢坂誠二前衆院議員や道議らが活動する。党道8区総支部の道畑克雄幹事長は「世論調査の結果を見ても、厳しい状況に変わりはない。支持組織や各議員の後援会を固め、投票棄権防止を含めて働き掛けたい」と話す。

 自民党は、党道8区支部長の前田一男衆院議員が13日、管内を回り街頭演説。いったん上京したが、14日には道南に戻り、14、15日も各地で街頭演説を展開する予定だ。前田支部長は「まだまだ厳しい戦い。投票までのこれから1週間が大切。議席獲得に向け伊達氏と自民党の政策を訴えていく」と語った。

 共産党は15日に市内で街頭宣伝を行って支持を訴える。また党員数百人体制で連日、電話での投票を呼び掛け、6月の都議選で議席を倍増させた勢いそのままに議席獲得を目指す。高橋佳大党函館地区委員長は「ここ10年で最高の盛り上がり。政党間の力関係を変えられるという自信を持っている」と手応え。

 みんなの党は、道南担当の牧野喜代志副幹事長が13日に奥尻町入り。ポスター貼りとともに安住氏への支持を訴えた。14、15日はインターネットでの呼びかけを強める考え。牧野氏は「民主党にあと一歩のところまで迫っており、感触はいい。若年層への投票を呼び掛ける取り組みなども仕掛けていく」と話す。

 新党大地は浅野氏が13日に道南入りしたほか、3連休後の16日にも本隊カーが道南に入る予定。同党函館支部は「TPP(環太平洋連携協定)への反対姿勢が受け入れられている。熱烈な支持者は多いが、投票率が下がれば他党の上昇を許すことになる。改めて投票を呼び掛けていきたい」とする。

 また、森山氏陣営も支持者への働き掛けを強めている。