2013年7月18日 (木) 掲載

◎日ハム戦 函館で大歓声 2万人が来場

 プロ野球パ・リーグ公式戦、北海道日本ハムファイターズ対埼玉西武ライオンズが17日、函館市のオーシャンスタジアム(千代台町)で開かれた。ファイターズは陽岱鋼(ようだいかん)選手のタイムリーヒットなどでリードを奪う場面はあったが、6回に逆転され、3−4で惜しくも敗れた。

 今年は1試合のみの函館開催となり、平日にも関わらずスタンドは約1万9700人のファンで満員となった。七飯町出身のルーキー・鍵谷陽平投手は登板しなかったが、“二刀流ルーキー”大谷翔平選手や稲葉篤紀選手、中田翔選手が打席に立つと大きな拍手が起き、チャンスの場面では札幌ドームの試合同様の応援で盛り上がった。

 函館市の応援大使を務める中島卓也選手は送りバント2つを決めて貢献した。(山崎純一)



◎函館空港 上半期 乗降客増67万3000人

 函館空港事務所がまとめた2013年上半期の函館空港の乗降客数は、前年同期比6・0%増の67万3841人となった。国際線は函館—台北便が利用者を大幅に伸ばしたほか、機材の大型化や今年3月に就航した函館—伊丹線も高い搭乗率を維持したことが要因。函館競馬が長期開催中で、GLAYのライブも控えていることから今後の利用増にも期待が高まっている。

 上半期は、国内線、国際線とも前年同期を上回った。昨年上半期(63万5583人)より3万8258人増加した。国内線は前年同期比2・5%増の62万1164人。機材の大型化で輸送量がアップした羽田線は48万1031人と同2・1%増となった。

 3月末に8年ぶりに再開した日本航空の大阪伊丹線(1日1往復、50人乗り)は、高い搭乗率で推移。6月は就航以来最高となる搭乗率90・4%を記録。同社函館支店ではビジネス客や個人旅行客での需要掘り起こしに力を入れており、「周知を図った成果」と強調し、「お盆、夏休み時期も期待している」と話す。

 国際線は5万2677人と好調。昨秋に台湾の2社が相次いで定期航路を開設して以来、北海道や函館の人気を背景に利用者を増やしている。仁川線が運休中の大韓航空は、1月と5月に合わせて5往復しただけだった。

 函館市港湾空港部は今後について「函館競馬のロングラン、GLAYのライブなど明るい材料が多く、下半期も利用者増に期待できる」と話している。(松宮一郎)



◎函館北方マンドリンクラブ 27日90周年記念演奏会

 今年創立90周年を迎えた函館北方マンドリンクラブ(木村昇代表)の記念演奏会が27日午後6時から、函館市芸術ホールで開かれる。賛助出演団体を含む総勢130人が出演し、節目に花を添える。

 同団は1923(大正12)年、有志14人が結成。数年後から定期演奏会を始めた。昭和30年代には棒二森屋や北大水産学部、白百合高校など、当時活動していた各マンドリン団体との交流が盛んで、同クラブのメンバーもピーク時には40人超に上った。

 苦難もあった。1934(昭和9)年の函館大火から14年間は、社会情勢の影響で活動停止を余儀なくされた。戦後には、作曲や編曲を手掛けた中心メンバー高橋正さん(故人)が、仕事の都合で活動から離れるなどして停滞。木村代表(70)は「楽譜がなく、よそからの借り物に手書きでひたすら書き写していたこともあった」と振り返る。

 現在は函館・近郊のマンドリン愛好家の男女約20人が所属し、週1回練習を重ねる。練習成果を披露する場として、1984年から旧函館区公会堂コンサートに毎年出演し続け、今年で6月の公演で、こちらも30回の節目を数えた。

 今回の演奏会は3部構成で、「古戦場の秋」や、高橋さん作曲の「はこだての夜」、マンドリンのための「小交響曲」など約10曲。函館シルバー混声合唱団の70人も駆け付け、マンドリンと合唱のための「子ども歳時記」で共演する。

 指揮を務める木村代表は「長年続いてきたのは皆マンドリンが好きだから。メンバーは60代以上と高齢化が進むが、定年退職者の入会が多い。先輩方が築いてきた歴史と伝統、市民の応援に感謝し、精いっぱい合奏したい」と意気込んでいる。

 入場無料。問い合わせは事務局(電話0138・47・6085)へ。(長内 健)


◎ガゴメ活用 爽やかな味わい「モヒート」人気

 函館市大船町のホテル函館ひろめ荘(西村晴美総支配人)が、南茅部地区の特産ガゴメコンブを活用したカクテル「がごめジンジャー・モヒート」を1階レストランで提供している。爽快でまろやかな味わいが特徴だ。

 山田貴久副支配人(46)が、昨年冬に開発した「がごめジンジャー・カクテル」に続く第2弾として、5月から販売している。

 モヒートは、ラム酒をベースにライムとフレッシュミント、砂糖、ソーダを加えたカクテルで、近年バーで人気を集めているという。山田副支配人はこれに、コンブのほか、黒酢、ショウガ、蜂蜜、トウガラシ、ザラメで作った原液を入れた。甘みとコンブの風味も広がる味わいだ。

 山田副支配人は「さっぱりできる夏向けの飲み物。ガゴメは健康にもいいし、お客様から好評です」と話している。

 700円。レストラン営業は午前11時半〜午後2時(火、土、日、祝日)。夜は同5時半〜8時。(長内 健)