2013年7月20日 (土) 掲載

◎あぐりへい屋開店1年感謝祭 新鮮野菜求めにぎわう

 【北斗】JA新はこだてのファーマーズマーケット「あぐりへい屋」(北斗市東前62、西谷顕治店長)で19日、開店1周年を記念した感謝祭が始まった。21日まで。

 食と農の交流拠点として昨年7月26日に改築オープン、これまでに約6万人の来場者があった。

 店内には、甘くてみずみずしい食感が楽しめる七飯産トウモロコシ「ゴールドラッシュ」や、森産メロン「ルピアレッド」など旬の野菜や果実、加工品がずらり。

 フードコーナーも特別価格で提供。トマトを使ったシェイクやアイスのほか、軟らかくジューシーな牛肉をふんだんに使った焼肉丼などが楽しめる。店外には牛串焼きや、ご飯の空揚げを販売する特設コーナーも。

 函館市の鈴木光博さん(65)は「新鮮な地元野菜を買えてうれしい。焼肉丼もおいしかった」と話し、同店の工藤寛生さん(30)は「道南各地の農産物が集まっているので、皆さんに楽しんでもらいたい」と来場を呼び掛けている。

 午前9時半〜午後4時(屋外物販は同3時)。問い合わせは同店(TEL0138・77・7779)へ。(虎谷綾子)



◎GLAYに熱いメッセージ メンバー母校・鍛神小全校児童が応援アルバム作り

 全校児童で成功祈ってます—。27、28両日に函館で開かれる地元出身のロックバンド「GLAY」の野外ライブを前に、一部メンバーの母校の函館鍛神小学校(三島千春校長、児童416人)では、応援メッセージを集めたアルバム作りに励んでいる。GLAYの函館滞在中に、児童会が手渡しする予定だ。

 同校には、TAKURO(ギター)とJIRO(ベース)がかつて在籍。2年前の同校創立130周年記念式典の際、GLAYから児童に向けたビデオメッセージや記念えんぴつが届いたのが今回のきっかけ。

 各学級にA4判2n分が割り当てられ、7月中旬から作成。6年1組では、児童37人のメッセージを取りまとめ、男女別に5つの枠に清書したほか、運動会の集合写真を並べ「函館凱旋ライブおめでとうございます!」「大成功まちがいなし!」などの言葉を添えた。5年1組は校舎の写真も交え「おかえりなさい函館へ!」などと歓迎ムードを演出する。

 児童会長の櫻井玲碧(れお)君(11)、副会長山田梨乃さん(11)、書記の田中こはるさん(11)が渡す予定。櫻井君は「GLAYは憧れの大先輩。古里の皆さんに元気なところを見せてほしい」、山田さんは「2年前にいただいたえんぴつはまだ大事に使っています、と書きました」と笑顔。両親が大ファンという田中さんも「私もよく曲を聴きます。絶対成功させてほしい」と目を輝かせている。(長内 健)



◎「益田喜頓賞」に函館のピアニスト類家唯さん

 函館市文化・スポーツ振興財団は19日、本年度の「益田喜頓賞」に、函館のピアニスト類家唯さん(28)が実行委代表を務めた昨年11月の公演を選出したと発表した。意欲的な舞台作りや企画の創造性が評価され、類家さんは「初めてのリサイタルだったが、やったかいがあった」と喜んでいる。

 同賞は函館出身の喜劇俳優、故喜頓さんの功績にちなみ1999年度に創設。過去1年間に市民会館、芸術ホールで行われた優れた舞台芸術公演を対象としている。

 昨春留学先のドイツから帰国し、故郷・函館を拠点に精力的に演奏活動を続ける類家さん。今回の受賞公演「第1回函館音楽祭〜類家唯ピアノリサイタル/函館音楽祭記念オーケストラ演奏会」では、在籍した京都市立芸大などでの幅広い人脈を生かし、国内で活躍する若手演奏家を集め、チャイコフスキーの難曲「ピアノ協奏曲第1番」などを披露。来場者700人超を魅了し、今後も新しい人材として活躍が期待されると評された。

 類家さんは「周囲の支えがなければ実現しなかった公演。偉大な賞に身が引き締まる。10月の第2回公演でも皆さんに喜んでもらえる舞台にしたい」と話している。(長内 健)


◎水稲新品種「きたくりん」生育順調 JA新はこだて 今年から本格栽培 「農薬節減米」PRへ

 JA新はこだて(畠山良一組合長)が、今年から本格栽培に乗り出した水稲新品種「きたくりん」の作付面積が約70ヘクタールとなった。農薬の成分使用回数を慣行栽培比5割削減した場合は、独自の認証マークを張って「農薬節減米」としてPRする考えだ。

 同JAによると、管内2市7町の50戸が作付け。面積の内訳は北斗市が最も多い34ヘクタール、せたな町12ヘクタール、七飯町5.8ヘクタールなどで、順調に生育している。314トンの出荷を見込む。

 種もみは農薬を使わない温湯消毒したほか、農薬を慣行に比べて半分以下で作る基準を設定。食味よりも、農薬を減らして作った特徴のあるコメとして販売する。

 農薬使用を減らすと、草取りなど手間(人件費)がかかるため、販売価格は「ななつぼし」よりやや高めに設定する方針。

 秋には、農薬節減米を知って食べてもらう消費者向けイベントを企画。また、北斗市の学校給食に使ってもらうことも決まった。

 きたくりんはいもち病、寒さに強い上、割れもみが少ない品種特性がある。北海道米麦改良協会(札幌)が作成した栽培管理に関する冊子をJA全体で100部配り、統一的な生産に取り組んでいる。

 同JA米穀課の三浦治さんは「小さな子どもがいる家庭など、このコメを待っているお客への販売を強化していきたい」と話している。(山崎大和)