2013年7月21日 (日) 掲載

◎あす土用の丑の日、かば焼作りピーク

 22日の「土用の丑(うし)の日」を前に、函館市本町32のウナギ専門店「鯉之助」(中里拓二社長)ではかば焼作りに追われている。

 味にこだわり、宮崎産の一級品を扱う同店。1953年の開業以来、先代から受け継ぐ秘伝のたれを使って焼き上げる。中里社長(63)は焼き具合を確かめながら、一枚一枚丹精込めて仕上げていく。

 ここ数年続く稚魚の不漁の影響で、取引する問屋2軒のうち1軒ではウナギが卸せない状況に。仕入れ値も前年より1キロ当たり1000円ほど上がっているという。中里社長は「高騰しているとはいえ、お客さんに伝統の味を楽しんでほしいので、今のままやっていきたい。当日は混み合うので早めに予約してほしい」と話している。

 ピークは22日前後で、混雑は24日まで続く。問い合わせは同店(TEL0138・51・5982)へ。(虎谷綾子)



◎旧イギリス領事館でジャズビアガデーン

 函館市旧イギリス領事館のローズガーデンで20日、「夕暮れジャズビアガデーン」が開かれた。大勢の市民が集まり、夕暮れの中、景色とジャズのリズム、冷えたビールを満喫した。

 函館国際観光コンベンション協会と同館が初めて企画。日が傾き始めた午後4時半ごろ、ジャズライブがスタート。出演したのは函館市内で活動でする勝海亮さん(ベース)と槇殿肇さん(キーボード)、谷岡穣さん(トランペット)の3人。

 ライブは「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ストリート」で幕開け。「ダニー・ボーイ」などのスタンダードを次々と披露した。ローズガーデン名物のバラの花は見ごろのピークを過ぎたが、会場を訪れた市民は、3人の息の合った演奏と夕暮れの景色、ビールを思う存分味わっていた。(松宮一郎)

 



◎道内外の骨董一堂に

 【北斗】道内外の骨董(こっとう)品業者9社が集まった「大雑小物市」が20日、北斗市本町の意冨比(おおひ)神社境内で始まった。古民具や家具、生活用品などが並び、物珍しさもあって会場はにぎわいを見せている。

 函館市人見町の骨董佐賀井の呼び掛けで企画。地域住民にも古民具などが骨董品として扱われることを知ってもらおうと開いた。佐賀井豊孝さん(60)は「捨てられてしまえばそれで終わりだが、誰かの手に渡れば、また何十年と使ってもらえるかもしれない。捨てる前に声を掛けてもらえれば」と話す。

 会場には、明治期の佐渡箪笥(だんす)、手動式のかき氷期、人形、陶器といったさまざまな商品が並ぶ。本州からは岩手県と埼玉県の業者が参加し、江戸後期の浮世絵など道内では出てこない珍しいものも。来場者は店主との会話を楽しみながら、熱心に品定めをしていた。

 佐賀井さんは「その時々のブームがあるが、大正ロマン、昭和レトロといった懐かしさを感じるものは根強い人気がある。今後も北斗市内で年1〜2回は開催したい」と話していた。21日は午後4時まで。(今井正一)


◎参院選きょう投開票

 第23回参院選は21日に投票、即日開票される。道選挙区(改選数2)に立候補した6人は、TPP(環太平洋連携協定)交渉参加の是非、原発政策、憲法改正のほか、安倍政権の経済政策「アベノミクス」の影響などを争点に、17日間にわたる舌戦を終えた。自公の政権奪回後初めての国政選挙で、衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」が解消されるかどうか、有権者の審判が下される。(参院選取材班)

 道選挙区に立候補したのは、届け出順に民主党現職の小川勝也氏(50)、幸福実現党新人の森山佳則氏(46)、自民党現職の伊達忠一氏(74)=公明推薦、共産党新人の森英士(つねと)氏(35)、みんなの党新人の安住太伸(たかのぶ)氏(43)、新党大地新人の浅野貴博氏(35)の6人。

 小川氏は4選に向け、安倍政権への批判とともに、原発ゼロやTPP反対を主張。海江田万里代表も函館入りして支持を求めた。

 3選を目指す伊達氏は、アベノミクスの継続とともに財政出動の必要性を強調。衆参ねじれ解消による政権の安定を訴えた。

 森氏は自民党への対抗姿勢を打ち出し、消費増税反対や大間原発建設反対、TPP反対を主張。雇用安定や賃上げも訴えた。

 安住氏は消費増税の凍結を主張。TPP交渉には賛成の立場で、農産物の輸出で強い農業を作ると主張している。

 浅野氏は選挙戦期間中に2度道南入りし、TPP反対や増税反対、原発ゼロを主張。35歳の若さもアピールした。

 また、森山氏は憲法9条改正や増税反対を訴えた。

 期間中は各党の大物議員が函館入りしたほか、インターネットでの選挙運動解禁を受け、各党ともネットを活用して支持を訴えた。投票は21日午前7時から午後8時までで、渡島の福島、知内、木古内、八雲、長万部の各町で、桧山は江差以外の6町で投票終了時刻を早める。


◎高校野球南大会、函大有斗、柏稜決勝ならず

 夏の甲子園の最終関門となる第95回全国高校野球選手権南北海道大会(道高校野球連盟など主催)第5日は20日、札幌円山球場で準決勝を行った。16年ぶりに2校が勝ち残った函館勢が強豪に挑み、第1試合の函大有斗は駒大苫小牧に0─2。第2試合の函大柏稜は北照に2─5と健闘も、決勝進出はならなかった。(小林省悟)