2013年7月26日 (金) 掲載

◎GLAY凱旋ライブ目前 グッズ販売やカフェイベントにぎわう

 GLAY凱旋ライブ(27、28日)の観客が全国から集まり始めた25日、函館市内ではGLAYのグッズ販売やカフェイベントなどが開催され、にぎわいを見せた。

市内松風町の洋服店「SODAPOP」と、同店に併設するGLAYの展示スペース「G4Space」などでは、函館でのライブを記念したイベント「GLAY LiBCafe 2013」(ラバーソウル主催)が始まった。

雨模様の中、会場前には午後0時半のオープン前から長蛇の列。訪れたファンはイベント限定のグッズが当たるゲームや、メンバーのTERUさんがデザインしたキャラクターとの記念撮影などを楽しんだ。

午前10時から並んでいたという旭川市の会社員、東咲希さん(28)は「函館でGLAYのカフェを開いてくれてうれしい。ライブ以外にも楽しめる場所があって良かった」と笑顔。

このほか、大門グリーンプラザではオリジナルグッズの販売も実施。26〜28日は、同プラザで道南の飲食店10店舗がビールやラーメンなどを提供する「フードコートエリア」を設ける。入場料はSODAPOP内が500円(ワンドリンク付き)。そのほかは無料。29日まで開かれている。

元町の「カフェ・ペルラ」では、メンバーの写真やサインなどを展示しているほか「はこだてスイーツの会」がカフェスペースを開き、自慢のスイーツを提供している。29日まで。

カフェ・ペルラは、リーダーのTAKUROさんが曲作りに利用するなどファンの間では「聖地」とされている。同会の三好伸一さんは「GLAYゆかりの場所でスイーツと一緒に空間を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

五稜郭タワー(五稜郭町)2階展望台には、GLAYのマスコットキャラクター「ズラー」と同タワーのイメージキャラクター「GO太くん」がコラボレーションした記念写真パネルが設置されている。同社は、「背景にライブ会場の緑の島や、函館山が収まる絶好の撮影ポイント。ファンに楽しんでもらうと同時にライブを多くの人に知ってもらうきっかけになれば」としている。 (金子真人、虎谷綾子)



◎和洋の様式味わい深く 遺愛学院旧宣教師館一般公開

 函館市杉並町の学校法人遺愛学院にある旧宣教師館(通称・ホワイトハウス)の一般公開が25日、始まった。大勢の市民らが訪れ、調度品などの様式美を堪能した。27日まで。

 毎年実施。同館は木造2階建て、1908(明治41)年建築。宣教師の住まいなどで88年まで実際に使用され、その後は和洋それぞれの趣が楽しめる独特の様式が評価され、2001年に国の重要文化財に。一般公開には毎年300〜600人訪れている。

 館内はタイプライターやいす、ふすまがある洋室など見どころたくさん。階段には飾り窓もあり、いずれも建築当時の生活がしのばれる雰囲気を演出している。同学院の増田宣泰事務局長は「今年で築105年。未改修でも昔ながらの味わい深い雰囲気が楽しめるのでは」と話している。

 入場無料。午前10時〜午後2時。 (長内 健)



◎9月世界料理学会 世界に名高いシェフ集結

 国内外の気鋭の料理人が集う「第4回世界料理学会inHAKODATE」(実行委主催)が9月9、10両日、市芸術ホールと函館国際ホテルを会場に開かれる。テーマはタラで、実行委の深谷宏治代表(66)は「シェフたちが料理の知識を共有し合う、研さんの場になってほしい。函館近海で捕れるタラもアピールしたい」と意気込んでいる。

 25日に、深谷さんらが市役所で会見して内容を発表した。函館でシェフらが料理の魅力を語り合うイベントで、昨年4月に続く開催。

 アジアのベストレストラン50に選ばれた「レストランアンドレ」(シンガポール)のアンドレ・チャンさん、ミシュランガイドで2つ星を獲得した「Passage53」(パリ)の佐藤伸一さんら世界的に名高いシェフ34人が集結。函館からは「ラ・リヴィエール」(鍛治2)の佐々木宏次さんも参加する。

 発表会や分科会などを行う料理学会は9、10両日開催。9日夜に同ホテルで開く記念パーティーでは、参加料理人オリジナルレシピのピンチョ(ミニチュア料理)を提供する。

 期間中は、北大大学院水産科学研究院の桜井泰憲教授がタラの生態などについて発表するほか、渡島総合振興局主催の「道南産食材見本市」も開かれる。  開幕前日の8日には、学会参加の料理人も登場予定の「第20回函館西部地区バル街」も行われる。

 学会の参加料は2500円。記念パーティーは6000円。どちらも当日500円増。チケットは「レストランバスク」(松陰町)など函館や七飯の6店で扱う。問い合わせは、実行委事務局(рO138・56・1570)へ。 (虎谷綾子)



◎大間 来春にも安全審査申請

 電源開発(東京)は25日までに、建設中の大間原発(青森県大間町)に関し、来春にも原発稼働に向けた安全審査を原子力規制委員会に申請することを、道や函館市に伝えた。建設差し止め訴訟を準備している市は「無期限凍結を求める姿勢に変わりはない」としている。

 市総務部によると、24日午後に同社の高野彰原子力業務部長、楠瀬昌作大間原子力建設所副所長ら4人が訪問。市は川越英雄総務部長ら4人が出席し、非公開で会談した。

 同社側は新規制基準を踏まえた安全対策として、テロや重大事故に対応する緊急時対策所や、原子炉内の圧力低下に向けて放射性物質を低減して廃棄するフィルター付きベントを地下に埋設する方針を説明。併せて、全体の工事設計が終了する来春にも規制委に対し、安全対策を満たすことを証明する「原子炉設置変更許可」を申請する考えを示した。

 同社はまた、同原発の南西40〜50`の海底下に位置する「平舘海峡撓曲(とうきょく)」と呼ばれる断層周辺の地質構造を今月下旬から調査すると発表。昨年函館市内で開かれた日本地震学会で、専門家から活断層との指摘があったことを受けて取り組むもので、海上から音波を出し、海底からの反射状況を約2カ月かけて調べる。

 大間原発は昨年10月に工事が再開されたが、新規制基準を踏まえた安全対策を優先させるため、進捗(しんちょく)率は東日本大震災前の37・6%のままとなっている。原子力規制委員会の田中俊一委員長は、プルトニウムとウランを混合したMOX燃料を全炉心で使用することに対し、今年6月の会見で「世界でやったことがないようなことをやること自体が、一般論として非常に難しいのではないか」と述べ、慎重な姿勢を示している。 (千葉卓陽)