2013年7月6日 (土) 掲載

◎夏の夜の歴史絵巻 野外劇開幕

 第26回市民創作「函館野外劇」(NPO法人市民創作「函館野外劇」の会主催)が5日、国の特別史跡・五稜郭跡の特設ステージで始まった。光と音が織り成す感動のステージが展開され、約500人を魅了した。

 今年は同会前理事長で野外劇提唱者の故フィリップ・グロードさんの追悼公演として実施。開会セレモニーで中村由紀夫理事長が「グロードさんを思い出しながら最後まで楽しんで」、来賓祝辞で函館市教委の山本真也教育長が「劇を見れば函館の歴史とロマンが分かる」と紹介した。七飯町在住の作家新井満さんは、テーマソング「星のまちHAKODATE」を合唱指導した。

 心配された雨は落ち着き、コロポックルがワイヤに乗って客席頭上から登場するシーンで劇がスタート。函館の基礎を築いた高田屋嘉兵衛の登場、五稜郭の築城シーン、激しい銃撃戦などの箱館戦争シーンを繰り広げた。観客は函館市民が再現する歴史絵巻の一つ一つに見入っていた。開演前にはグロードさんの遺影を掲げ、献花するシーンもあった。

 公演は6、12、13、19、20、26〜28日、8月9、10日。(長内 健)



◎イカ刺し祭りにぎわう 釣り体験や刺身販売も

 【江差】江差の夏を楽しむ「活!!江差海鮮みなとイカ刺し祭り」(江差観光コンベンション協会主催)が5日夕、江差港で行われ、大勢の来場者でにぎわった。

 まちを支える漁業と観光面などの一層の盛り上げにと今年も関係機関が協力。会場でマイカやヒラメ、タコの刺し身やホッケのすり身汁、海鮮焼きそばなどを格安で販売し、長い列ができた。

 子どもたちはイカ釣り体験を楽しみ、ステージでは江差の沖揚げ音頭のほか友好都市の石川県珠洲市の「御神事太鼓」も披露され、大きな拍手が起きた。北海道新幹線開業イベントと桧山振興局などによる参院選への投票を呼び掛ける街頭啓発も行われた。

 町内の中村咲雪ちゃん(5)はイカ釣りを楽しみ「しょうゆをつけて食べたい」と笑顔だった。

 6日開幕の「かもめ島まつり」は午後1時から瓶子岩(へいしいわ)に飾る大しめ縄をこしらえ始め、完成次第取りつける(午後4時過ぎの予定)。同3時半から江差小学校鼓笛隊パレード、同4時から江差音頭千人パレードなど。

 7日は午前9時45分から港内で「全道北前船競漕大会」。同2時からSTVラジオ公開録音で、ゲストは演歌歌手の大石まどかさん、走裕介さん。(田中陽介)



◎新幹線開業 小学生が1000日前PR

 【七飯】2016年3月に予定されている北海道新幹線の開業機運を盛り上げようと、5日、道南各地で「北海道新幹線開業『遅くても1000日前』記念イベント」が開かれた。七飯町では建設中の函館総合車両基地(町飯田町)で地元の小学生らが人文字で「1000」を形作った。

 町と町北海道新幹線建設促進期成会(川又修治会長)の主催。開業を遅くとも2016年3月31日と仮定した場合、5日で「1000日前」となることから、道南各地で記念イベントが企画された。

 同町のイベントには校区内に同車両基地がある七重小(小林博校長)の6年生87人と、本年度末で閉校し、同小と統合する鶴野小(鈴木敏文校長)の児童4人のほか、中宮安一町長らも参加。総勢約100人で数字の「1000」を再現し、笑顔で記念撮影に臨んだ。

 鶴野小の小山内桃果さん(10)は開業が楽しみで毎日のように工事の様子を眺めているといい、「車両基地は広いと感じた」と満足げ。安田健太君(11)は「人文字をつくるのが楽しかった」と話していた。(森裕次郎)


◎市役所に「GLAY」響く 金曜昼休みにライブテーマソング放送 

 27、28両日に緑の島で開催される函館出身の人気ロックバンド「GLAY」のコンサートを盛り上げようと、函館市は5日から、庁内放送でライブの公式テーマソング「Eternally(エターナリー)」の放送を始めた。今後、毎週金曜日の昼休みに同曲を放送する予定で、来庁者にライブ開催を周知し、GLAYの楽曲の魅力を紹介している。

 同曲は5月8日にインターネット上での先行配信がスタートし、今月24日に3曲入りのCDシングルとして発売される。

 市役所では毎週金曜日の庁内放送のほか、地下1階の食堂では毎日、同曲を聞くことが可能で、市内の主要観光施設などでも順次、BGMとして使用される予定。8日からは駅前通のアーケードなどで、ライブ周知用のフラッグ広告の設置が始まる。市コンベンション推進課は「ライブの機運を高めていきたい。函館を訪れたファンにも、地元の盛り上がりを感じてもらえれば」としている。(今井正一)