2013年7月7日 (日) 掲載

◎勇壮に大しめ縄飾り かもめ島まつり開幕

 【江差】第60回江差かもめ島まつり(江差観光コンベンション協会主催)が6日、町内で開幕した。瓶子岩(へいしいわ)では、漁師らが海の安全と繁栄を祈る「大しめ縄飾り」が行われ、勇壮な姿に大きな拍手が起きた。

 しめ縄は手づくりで稲わらをより合わせ、3時間かけてこしらえた。長さ30b、重さ500`。下帯姿の若者10人が高さ10bの岩に上がり、丁寧に飾った。

 瓶子岩には、古くに前浜で不漁が続いたとき、老婆が白い水を海へ注ぎニシンの群れが押し寄せて地域を救ったという伝説が残る。今年は天然ニシンの産卵活動が確認されるなど、取りつけ後の神事には漁師らが真剣な表情で臨んだ。

 江差音頭千人パレードや珠洲の御神事太鼓も披露され、熱気に満ちた。改行 函館市の高田夏帆さん(6)、莉来ちゃん(5)姉妹は初めての江差で「焼いたホタテがおいしかった。(鬼のお面の)太鼓は怖かったけど、おもちゃを買ってもらってよかった」とにっこり。

 最終日の7日は午前9時45分から江差港で全道北前船競漕大会。午後1時から御神事太鼓、同2時からは大石まどかさんと走裕介さん歌謡ショーを予定している。(田中陽介)



◎イカ釣って食べて笑顔 コープさっぽろがイベント

 コープさっぽろ函館地区委員会が主催するイカ釣り体験イベントが6日、入舟町の函館漁港で開かれた。46人の家族連れが参加し、船のいけすで泳ぐイカを楽しそうに釣り上げた。

 渡島管内漁業士会などの協力を受け、2011年から開催。地元漁師が早朝に水揚げした生きのいいスルメイカ約500匹を用意した。

 子どもたちは釣り竿をいけすに入れ、イカが掛かると「わあ、釣れた!」と歓声。イカの吐き出す水に悪戦苦闘しながらも夢中になって釣り上げた。釣ったイカはその場でさばき方を教えてもらいながら刺し身にし、コリコリした新鮮な食感を堪能していた。

 柏野小6年の横田はなさんは「イカ釣りは竿を入れたらすぐに掛かったから簡単だった。味も鮮度がよくておいしかった」と喜んでいた。(後藤 真)



◎14日に海の日記念祈願祭 新島襄の志感じて 高校生ら寸劇も

 函館市西部地区(弁天地区)の活性化に取り組む笑福七福神祭実行委員会(井上清美委員長)は14日、函館漁港(入舟町)などで「海の日記念・祈願祭」を開く。新島襄(同志社大創立者)の脱国寸劇もあり、多くの来場を呼び掛けている。

 毎年開催。午前11時からは海外渡航の地碑(大町)前で、函館水産高の生徒4人が「新島襄と仲間たち」を演じる。今回初めて卒業生の小島祥さん(20)=函館臨床福祉専門学校1年=と、谷孟到(たけゆき)さん(19)=同2年=が出演。別れの杯、逃避行、再会に続き、妻八重が幼なじみの日向ユキと札幌で再会するシーンを再現する。

 午後1時からは同漁港で祈願祭。生徒ら7人が七福神に扮(ふん)して木造和船「七福神丸」に乗り、港内を回って海上安全と大漁を願う。平石造船所前で餅まきも。

 演技指導する函水高3年の小松丈一郎君(17)は「新島の志を後輩に伝えたい」とし、我妻雅夫教諭は「碑の前で志を語ってくれた人には、同志社グッズをプレゼントします」と呼び掛ける。

 井上さん(61)は「NHK大河ドラマもあり、新島夫妻について知ってもらう良い機会。市民権を得られてきたので、今後も続けていきたい」と話している。

 七福神丸の航行は強風や雨天の場合中止。問い合わせは井上さん(рO90・4878・4158)へ。(山崎大和)【写真説明】祈願祭と寸劇への来場を呼び掛ける小松君、小島さん、谷さん(左から)


◎日ハム応援 函館から大声援 10周年キャラバン 7日まで

 プロ野球北海道日本ハムファイターズは6日、函館市松風町の大門グリーンプラザで「10thキャラバン あなたの街にいっちゃいます!!」を開いた。試合の生中継やステージイベントなどで函館のファンを盛り上げた。7日まで。

 球団移転10年目に合わせ、全道11市町を回る取り組み。函館は6カ所目。

 会場では選手が使っているバットやスパイクなどが手に取れる状態で展示されたほか、優勝ペナントなども飾られた。マスコットキャラクター「ポリー」も登場し、ファイターズガールの4人とダンスを踊ったり、ゲーム大会などで楽しませた。

 午後2時からは札幌ドームで行われたオリックスバファローズ戦を生中継。ファンは170インチの大型ビジョンを見ながら、盛んに声援を送っていた。

 函館港小学校5年の日田亜依香さん(10)はポリーと一緒にゲームを楽しみ、サイン入りカードをもらって笑顔。「緊張したけど楽しかった。カードは部屋の机に飾ります」と話していた。

 7日は午前10時開場。17日午後1時半からオーシャンスタジアムで開かれる、埼玉西武ライオンズ戦の入場券も販売している。(千葉卓陽)