2013年8月13日 (火) 掲載

◎福島で九重部屋夏合宿始まる

 【福島】大相撲九重部屋の福島町夏合宿が12日、横綱記念館で始まった。恒例となった朝稽古を見学しようと約150人が来場し、力士の気迫あふれる稽古風景を見守った。

 町出身の九重親方(元横綱千代の富士)の若手育成を応援しようと、地元が全面的に協力。力士と町民や観光客らが交流する機会もあり、毎年好評だ。今回は幕内の千代大龍(19日まで)と千代の国、兄弟力士の千代丸、千代鳳ら11力士が参加する。

 力士たちは佐藤善光マネージャーの熱のこもった指導を受けながら、四股やすり足、先輩力士の胸を借りてぶつかり稽古などを行った。観光ツアーで訪れた登別市の主婦(70)は「初めて近くで見たが本物は違う。来てよかった」と話していた。朝稽古は22日までで、一般公開は午前8時から約2時間。町民以外は入館料(大人500円、高校生以下250円)が掛かる。(小杉貴洋)



◎野外劇閉幕 1万人届かず

 第26回市民創作「函館野外劇」(NPO法人市民創作「函館野外劇」の会主催)の最終日が11日、五稜郭跡の特設ステージで開かれた。この日は追加公演として行われ、897人が函館の歴史絵巻を楽しんだ。今年は全10回公演で計8111人の来場となり、目標の1万には届かなかった。

 10日前に追加公演が決まり、この日は函大付属柏稜、函館中部の両校野球部員が加わりキャスト不足をカバーした。終演後、同会の中村由紀夫理事長が「雨天中止が2回あり、ご迷惑をかけた。会としてさまざまな問題に直面しているが、函館にとって大切なイベントである野外劇は続けたい。来年もここでお会いしましょう」とあいさつした。

 今年は野外劇の会前理事長で、野外劇提唱者の故フィリップ・グロードさん追悼公演として7月5日に開幕。序盤の観客数は多かったが、7月下旬以降は天候不順や市内でイベントが重なったことで伸び悩んだ。昨年は12回公演で8403人で、総数は減ったが、1回当たりの人数は昨年の約700人から811人と増えた。

 フィナーレで大きな拍手を送っていた市内桔梗町の主婦、高橋洋美さん(62)は「2、3年前から公演実施が厳しいと聞いていたが、何とか残してほしい。道外客誘致など、早くからPR活動すれば効果があると思う」と話していた。 (山崎純一)



◎17日に湯の川温泉花火大会

 第48回湯の川温泉花火大会(実行委主催)が17日、松倉川の下流で開かれる。打ち上げ開始は午後7時40分で、1時間にわたって約3千発の花火が湯の川温泉街の夜空を彩る。

 花火大会は湯川地区の夏の風物詩。湯川の旅館やホテル、企業など約40団体で実行委を構成している。

 花火大会の前には温泉採湯式などの行事も。各温泉旅館が割烹旅館若松にお湯を持ち寄り、献湯みこしに乗せる。みこしは同1時半に出発し、湯倉神社まで練り歩く。同3時からは同神社で温泉奉納式を執り行う。

 実行委ではみこしの担ぎ手も募集している。法被を貸し出すほか、終了後には温泉にも入ることができる。

 ほかに同6時45分からは松倉灯籠流し。函館湯の川温泉旅館協同組合で1個1000円で販売。約500個の灯籠を流す。実行委では「迫力ある花火を楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。改行 問い合わせは実行委事務局(同組合内TEL0138・57・8988)へ。(松宮一郎)


◎山車勢ぞろい 熱気最高潮に…姥神大神宮渡御祭

 【江差】姥神大神宮渡御祭は最終日の11日、渡御行列による上町巡行が行われた。夜には町内13台の山車が繁華街に集結。みやびやかな祭りばやしと歓喜の輪で熱気は最高潮に達した。

 この日は好天の中、潮風を浴びて海岸沿いの家々を巡行。急な坂道が多く、大勢の引き手が汗だくになって懸命に山車を引いた。

 午後9時すぎには観光客が待つ新地通りに到着。山車の前では、若者が掛け声を合わせて踊り、盛り上がった。

 今年の「祭りばやしコンクール」は、津花町の「楠公山(なんこうやま)」が5連覇を達成。山車引廻大賞には、愛宕町の「神功山(じんこうざん)」が輝いた。

 英国出身の男性、ウィリアム・タッカーさん(46)は新地で山車行列に参加し「人々の熱気と情熱に触れ、人生の中でも素晴らしい時間を過ごすことができた。江差で食べたスモークサーモンも最高においしかった」。姉のケイト・ライダーさんも「おはやしの音色がすてき。伝統と勇ましさ、地域の団結力を感じた。子どもたちもはんてんを着て祭りに参加できて喜んでいる」と満足の様子だった。(田中陽介)