2013年8月14日 (水) 掲載

◎「あぐりへい屋」ポイントカード導入

 【北斗】JA新はこだて(畠山良一組合長)のファーマーズマーケット「あぐりへい屋」(北斗市東前62、工藤寛生店長)が、リピーター(再訪者)の確保に向けてポイントカードを導入した。同時にフードコーナー向けのスタンプカードも取り入れた。

 ポイントカードは、レジ通過者が100円(税別)購入につき1ポイントを付与、500ポイント貯まると500円分のお買い物券を発行。発行月から3カ月後の月末まで有効。登録、年会費とも無料。最終利用日から丸1年利用がない場合、ポイントが失効する。

 トマトを使ったアイスやシェイク、地元産小麦を使った「農協ラーメン」などが楽しめる店内のフードコーナーでは、500円以上購入すると、スタンプを1個押す。10個集めるとソフトクリームをサービス。有効期限は発行日から1年後の月末まで。

 どちらも、同店の1周年記念感謝祭があった7月19日に導入。ポイントカードは既に約2000人が登録しており、同JA東前事業所の西谷顕治所長は「もっと登録数を増やしていきたい。今後は、登録者にギフト用のダイレクトメールを送ることも検討中」と話す。

 同店は食と農の交流拠点として昨年7月26日に改築オープン、この1年間に6万人が来場した。年間売り上げ目標を達成し、旧直売所「北斗へい屋」と比べても3倍以上の売り上げがあったという。(山崎大和)



◎冷たいビールで乾杯! 大門でビアガーデン

 大門地区のにぎわいを創出しようと、「ビアガーデンフェスティバルin大門2013」が12日、函館市松風町の大門グリーンプラザで始まった。会場には家族連れや仲間同士のグループが訪れ、ビールを飲んで暑さを吹き飛ばしている。

 お盆の帰省客や観光客、市民にビアガーデンを楽しんでもらおうと、市内本町で飲食店を経営するサンズコーポレーションが企画した。昨年初めて行ったビアガーデンは1週間の開催だったが、好評だったことから、今年は2週間のロングラン開催とした。

 会場のグリーンプラザには市内の飲食店の屋台がずらり。来場者はジンギスカンや焼き鳥を味わいながら、ビールを飲み干していった。飲食店だけでなく、化粧品店も出店。体験コーナーが人気を集めていた。

 サンズコーポレーションの大森勉常務は「ゆくゆくは札幌大通りのビアガーデンのような規模のイベントに成長させたい」と話していた。

 時間は18日までが午後1時〜同10時。19日は休み。20〜23日が同5時〜同10時。24、25の両日は同1時から同10時。 (松宮一郎)



◎お盆に20歳の誓い…福島、松前で成人式

 【福島、松前】お盆の帰省時期に合わせて松前町で13日、成人式が開かれた。福島町でも翌日の成人式を前に若者たちを祝う神事が開かれ、両町の新成人が大人の仲間入りを果たした。

 新成人は、1993年4月2日から94年4月1日生まれが対象。松前町の対象者は94人で式には73人(男性36人、女性37人)が出席した。国歌を斉唱し、野坂勝矢さん(19)が町民憲章を朗読。式辞で石山英雄町長は「時代を担う新成人の皆さんが主役となり、積極的に町づくりに参加してくれることを期待しています」と述べた。新成人を代表して堀川将人さん(19)が「これからは一人の大人として自らの将来を見据え、しっかり生きていきます」と誓った。

 会場では書の町らしい企画として新成人による書をしたためるコーナーも設けられ、ドレスやスーツ姿の若者が「全力」や「成長」などと書き記していた。

 一方、福島町では福島大神宮(常磐井武典宮司)で行われた成人祭(実行委主催)に対象者82人中30人(男女各15人)が参加。成人になったことを伝える儀式に臨んだ。代表して澤田俊樹さん(20)と富山美咲さん(19)が、「加冠の儀」で元服の衣装に袖を通した。常磐井宮司が新成人の名前を一人一人読み上げ、澤田さんに烏帽子、富山さんに花かんざしを飾り付けた。その後、出席者は神前に玉串をささげ、お神酒を受けるなど厳粛な雰囲気の中で大人になった実感をかみしめていた。(小杉貴洋)


◎ペシェ・ミニョンがシンガポールに直営店

 函館市内の菓子製造販売のペシェ・ミニョン(中沢美樹社長)は、9月中旬にシンガポールに直営店「ペイストリースナッフルス」を開店する。初の海外進出で、年内には同国に2号店を出店し、海外展開を加速させる考えだ。

 同社は函館や札幌などで8店を展開。チーズオムレットなどの商品が人気を集めている。商品は海外でも高い評価を得ていたことから、海外進出のタイミングを見極めていた。

 北海道ブランドの食は東南アジアで人気を集めており、需要が見込めると判断。シンガポール進出の理由を「物流網が充実しており、同国を中心に周辺に情報発信が可能」と説明。販路を拡大させていく計画だ。

 6月にシンガポールに現地法人を設立。海外進出の拠点とする。出店するのは中心部にある大型ショッピングセンターで、日本からはユニクロやダイソーなども入店している。2号店が入るショッピングモールは現在建設中だが、年内のオープンを予定。

 商品ラインアップは人気のチーズオムレットやチョコレートケーキなど。冷凍で輸送するため、製法を改良し品質劣化防止を実現した。

 シンガポールの2店舗の初年度の売上目標は2億円。今後も香港や台湾、フィリピンなどにも進出を検討しており、同社は「海外展開を加速させ、5年後には海外店舗の売り上げを10億円まで増やしたい」と意気込んでいる。(松宮一郎)