2013年8月2日 (金) 掲載

◎港まつり開幕、青森ねぶた 函館の海に現る

 開港154周年記念函館港まつりが1日、開幕した。午後から晴れ間が広がったこともあり、市内各地はイベントで盛り上がり、初日のメーン「青森ねぶた海上運行」では、大勢の来場者が美しさと迫力に圧倒された。

 「青森ねぶた海上運行」(函館市主催)は午後7時に西ふ頭を出発。青森市役所職員による華やかなおはやしと、雄々しいねぶたに来場者から歓声と拍手が上がった。

 来函したのは、青森県のねぶた師、内山龍星さん作の「鍾馗(しょうき)」。悪鬼を退治する守り神で、横7b、奥行き6b、高さ4・5b。東日本大震災からの復興を願い、製作された。千歳市から訪れた渡利和哉さん(50)は「函館での海上運行は最初で最後と聞いたので楽しみにして来た。天気もくずれなかったので良かった」と話していた。

 青函両市は「青函ツインシティ」で提携した1989年に以降、青森ねぶた祭と函館港まつりで相互交流している。2016年3月の北海道新幹線開業に伴い、さらに親交を深めようと海上運行を実施した。

 ねぶたの海上運行に合わせ、花火も打ち上がり、函館港を鮮やかに彩った。函館市山の手の小沼政子さん(65)は「青森からわざわざ来てくれてとてもうれしい。おはやしもすてきで、感動しました」と満面の笑みを浮かべていた。

 港まつりは、2、3の両日はワッショイはこだて、4日は函館ペリーボート競漕、5日は函館港おどり・いか踊り大会などが開かれる。 (虎谷綾子)



◎HAC三沢線が就航

 北海道エアシステム(HAC、札幌)は1日、函館—三沢線の運行を開始した。函館経由で丘珠と三沢空港を結ぶ定期路線で、函館—三沢間の所要時間は30分。同社は水産加工など青森県太平洋側地域のビジネス客などの需要を見込み、当面11月までの運航を予定している。

 使用機材は36人乗りのプロペラ機。7月1日に丘珠—三沢間の直行便が就航しており、1カ月間の搭乗率は75%と当初見込みを上回っている。函館経由便就航により、丘珠—三沢間は1日2往復、丘珠—函館間は1往復減便の1日5往復となった。

 函館からの初便は整備に伴う機材繰りで30分の遅れ。丘珠—函館間は満席で、35人が函館で降り、函館から24人が搭乗。復路は三沢から乗った27人のうち、23人が函館で降りて、函館からの32人と合わせて満席で丘珠に向かった。

 函館空港で行われた就航初便出発式には、荒川裕生道副知事をはじめ、函館近郊の首長、経済界関係者らが出席。工藤寿樹市長は「官民挙げて路線の利用促進に全力で取り組みたい」とあいさつ。HACの田村千裕社長は「函館と北東北は地縁や血縁が強く、地域の期待を感じている。ビジネス、観光の利便性が向上する」などと述べた。(今井正一)



◎万能「麹ドレッシング」人気、服部醸造の2種類

 八雲町のみそ、しょうゆ製造会社、服部醸造(服部雅彦社長)の新製品「しょうゆ麹(こうじ)ドレッシング」と「キムチ麹ドレッシング」が、万能な調味料として好評だ。サラダにかけたり、から揚げの下味に用いたりと、自由に使うことができるのが特徴という。

 同社の人気商品「塩麹」をベースに開発した製品で、麹は道産米と同町熊石の海洋深層水を使用。味にコクとうま味が出るという。「しょうゆ—」は刺し身や鳥のから揚げの下味付けに使うのが同社のお薦め。「キムチ—」は、ドレッシングのほか、鍋に入れたり、漬け込めば自家製キムチも作ることができる。

 同社営業部の服部真弥マネージャーは「麹は体にも良く、しっかりとした味ななので食欲がでない夏場にぴったり。自由に使ってもらいたい」とアピールする。

 315円。商品は市内小売店のほか、函館空港で5日まで開かれている「南北海道物産展スペシャルin八雲」でも販売している。問い合わせは同社(電話0137-62-2108)へ。(松宮一郎)


◎十勝の味 食欲刺激、大門でうまいもの広場

 帯広と十勝地域の味を紹介する「大門・とかちうまいもの広場」が1日から、函館市松風町の大門パーキングで始まった。会場には名物の豚丼などの屋台がずらり。食欲をそそる香ばしいにおいに誘われ、大勢の市民が訪れた。

 全道各地でパチンコ店などを展開する太陽グループ(札幌市、東原俊郎社長)と帯広物産協会(有塚利宣会長)の主催。太陽グループは、地域貢献の一環。帯広物産協会は2016年3月の北海道新幹線開業を見据え、販路の拡大、観光PRにつなげようと初めて取り組んだ。

 紹介したのは豚丼のほか、新ご当地グルメ「とかち牛じゃん麺」や「とかちハヤシ」、カントリーホーム風景(鹿追町)のソフトクリームなど。十勝産小麦と牛肉の消費拡大につなげようと開発された「牛じゃん麺」の前には長い列ができた。

 豚丼の大ファンという市内の団体職員、山内大輔さん(30)は「帯広に行く機会があれば必ず食べている。函館にいながら本場の味を楽しむことができてうれしい」と満足そうに話していた。イベントは2日も午前11時から午後9時。(松宮一郎)