2013年8月5日 (月) 掲載

◎旅券発行 前年比27%減

 渡島総合振興局はこのほど、2013年上半期(1〜6月)の管内一般旅券(パスポート)の発給状況をまとめた。発給数は前年同期と比べ27・3%(871人)減の2321人(男性1126人、女性1195人)にとどまった。最近5年間で最も少なく、東日本大震災が発生した11年上半期よりも下回った。

 種類別内訳は、10年旅券が1257人、5年旅券が1062人。行き先、有効期間が制限された限定旅券が2人だった。

 地域別では、11市町がすべて前年を下回る結果に。全体の7割を占める函館市が前年同期比27・9%減の1640人、北斗市が同27・1%減の247人、七飯町が同20・5%減の159人。この2市1町で全体の9割弱を占める。このほか、八雲町が同18・6減の83人、森町が23・5%減の52人など。

 月別では、すべての月で100人以上減少し、特に4月が181人減、2月が175人減と落ち込みが激しかった。

 年代別も未成年から80代以上ですべて前年を下回る結果となった。年代別の発給状況は20代が426人と最多で、全体の18・4%を占めた。次いで未成年364人(15・7%)、60代352人(15・2%)、50代347人(15・0%)と続いた。

 同局は「詳しい分析はしていないが、最近の円安傾向の影響もあるのでは」としている。(鈴木 潤)



◎ペリーボート 声合わせ疾走

 港まつり4日目の4日、実行委員会(高野元宏会長)主催の「東北支援函館ペリーボート競漕」が函館港若松南ふ頭で開かれた。

 漕ぎ手6人、ドラ、かじ取り各1人の計8人で、150メートルのコースのタイムを競う。一般の部42組、女子の部14組の計56組が、3組ずつのトーナメントで熱い戦いを繰り広げた。

 参加者は声を合わせ、力強くオールを漕いで船を進ませた。前を行くチームを抜かそうと、後続が猛烈に追い上げる接戦もあり、観客からは「頑張れ!」と応援の声が上がった。

 各部の優勝は、一般の部「チームDiverS76」、女子の部「チャイニーズビューティー」、仮装パフォーマンス部門「あまさんユニットGMT8」。一般の部を1分29秒のタイムで制した「チームDiverS76」のリーダー、神谷高仁さん(31)は「昨年優勝できなかった屈辱をはらせて、とてもうれしい」と勝利をかみしめた。

 港まつり最終日の5日は、大門グリーンプラザ前で函館港おどり・いか踊り大会が開かれるほか、ワッショイはこだてコンテストの表彰式が行われる。(虎谷綾子)



◎国際民俗芸術祭が開幕

 国内外のアーティストが集い、函館市の元町公園を主会場にステージパフォーマンスを繰り広げる「第6回はこだて国際民俗芸術祭」(一般社団法人ワールズ・ミート・ジャパン主催)が4日、開幕した。初日は大門グリーンプラザ(松風町)で前夜祭を開催。2組が出演し、活気あふれるステージで祭りのスタートを切った。11日まで。

 午後6時すぎに始まった前夜祭には大勢の市民が来場。ワ—ルズ・ミート・ジャパンのイアン・フランク代表理事が「カンパーイ」と開会宣言した後、京都の4人組バンド「ドレクスキップ」のショーがスタート。北欧の音楽を取り入れたナンバーを中心に軽快なサウンドを聴かせた。メンバーの呼び掛けで踊りの輪が形成され、来場者と出演者が一体となったパフォーマンスが育まれた。

 このほか、ブライアン・ホルスさん(米国)のパフォーマンスも行われ、会場を沸かした。

 最前列でステージを満喫していた清田有喜さん(27)と猪俣あきこさん(27)、菅野みゆきさん(27)は「昨年初めて芸術祭を見て、いいなと思いました。今年は期間中できる限り多くのステージをみたい」と話していた。

 今年はフランスやエクアドルなど海外9カ国から9組、国内は地元函館や東京、京都などから16組が出演。5日以降、主会場で各アーティストのステージがスタートする。5〜9日は午後4時から、10日は同2時から開始。11日は青年センター(千代台町)で「ありがとうパーティー」(入場料3500円)が開かれる。

 今年から、観覧するには6日間通しの「市民スポンサーパス」(2000円)か、1日券「ワンデーパス」(500円)が必要。

 フランク代表理事は「各団体とも若くて元気あり、温かい雰囲気を醸し出している。これからさらに良い雰囲気を作っていきたい」と意気込みを話していた。(鈴木 潤)


◎教え子出場 練習に熱 童謡歌唱コンブロック大会

 歌唱力や発音、表現力などを競う「第28回全国童謡歌唱コンクール」の道ブロック決勝大会に、函館市内の声楽家島聖子さんと石丸典子さんの教え子が出場する。24日に札幌市で開かれる本番を前に、出場者は仕上げの練習に熱を入れている。

 島さんが指導しているのは、子ども部門に出場する関根凛咲さん(6)と佐藤優成君(7)。武藤宏明さんと祥子さん夫妻、娘の妃音ちゃん(6)の3人と竹内知子さんと娘の凜さん(9)ファミリー部門に出場する。

 石丸さんの教え子、花田真一郎君(6)も子ども部門に出演する。

 同大会は初めてという関根さんは「おつかいありさん」を披露する予定で「かわいいありさんの気持ちになって歌いたい」。過去2回の出場経験がある花田君は「1位を目指して頑張りたい」と意気込んでいる。

 島さんと石丸さんは「これまで練習してきたことを出し切って自分らしく楽しんで歌ってほしい」と教え子にエールを送っている。

 同大会には子ども、大人、ファミリーの3部門があり、テープ審査で各部門7、8組を選考。全道大会で最優秀賞を受賞すると、11月の全国大会に出場できる。(平尾美陽子)