2013年9月14日 (土) 掲載

◎品質良好 新米初検査

 【七飯】JA新はこだて(畠山良一組合長)は13日、七飯基幹支店農産物検査場で、2013年産米の初検査を行った。七飯町鶴野の工藤誠一さん(44)が生産した「ゆめぴりか」「ほしのゆめ」「ななつぼし」を検査、全量1等級と格付けされた。

 工藤さんは約11fにゆめぴりか、ほしのゆめなど5品種を作付け。8月29日から収穫を始め、10月上旬まで順次作業を進める。この日はゆめぴりか84袋(1袋30`)、ほしのゆめ180袋、ななつぼし380袋を出荷した。

 同JA農産物検査員が袋からサンプルを抽出し、水分含有量や整粒歩合、粒ぞろいを調べ、全て1等級となった。工藤さんは「適期収穫によって品質向上に努めている」、畠山組合長は「品質面が心配されたが、良い状況に仕上がっていて安心した」と話した。

 同JAによると、春の低温や8月の多雨の影響が懸念されたが、品質は良好で、収量は平年作という。道農政事務所が先に発表した水稲の作柄(8月15日現在)では渡島、桧山とも「やや良」。(山崎大和)



◎鉄道博物館 16日に閉館

 JR函館駅前の和光ビル6階で営業する北海道鉄道博物館が、16日で閉館する。同ビルの建て替えに伴うもので、移転先は決まっていない。運営するカラマツトレインは「多くの方に楽しんでほしいという思いで開設した場所。何らかの形で展示できる可能性を模索したい」としている。

 同博物館は2010年に開業。全国で鉄道グッズなどを販売するカラマツトレイン(札幌)が運営している。館内には列車のヘッドマークや車体の扉、青函連絡船の資料など道内外の鉄道史における貴重な展示品が並ぶ。また、炭鉱内をイメージしてつくられた1周約50bのトロッコ列車や鉄道グッズを販売するカラマツトレインMEGA函館店も併設されており、多くの鉄道ファンや観光客でにぎわってきた。

 今後の移転先については「自治体からの打診もいただいているが、現段階で決定した事項はない」(同社)状況。大小合わせると1000点以上になるとみられる膨大な数の資料は同社の倉庫に保管されるという。

 同博物館は最終営業日の16日まで無料開放中(トロッコ列車は有料)。営業時間は午前10時〜午後7時まで。  (森裕次郎)



◎縄文センター 指定管理者導入を可決

 函館市議会の総務常任委員会(斉藤明男委員長)は13日、市が第3回定例会に提案した縄文文化交流センター(臼尻町)に来年度から指定管理者制度を導入する条例改正案に関する質疑が集中的に行われた。条例改正案は賛成多数で原案通り可決したが、同センターが道内唯一の国宝「中空土偶」を展示している点などから、各委員からは管理運営面に対する厳しい指摘が相次いだ。

 同センターは2011年10月のオープンから市直営で運営。現在は市職員3人のほか、啓発事業などを委託しているNPO法人の7人が交代で勤務している。

 市教委は近く指定管理者を公募し、館長、学芸員のほか臨時職員を加えて8人体制とする意向。これにより年間約1300万円の経費節減を目指す。

 これに対し金沢浩幸氏(市政クラブ)は中空土偶の維持管理を民間に委ねることへの懸念を示し「最終的には市が責任を持って管理すべき」としたほか、「経済界でつくる団体から、時期尚早との声が出ているのでは」と指摘。山本真也教育長は「縄文文化を広く知ってもらうために民間の力を生かしたい。経済界の団体とは十分協議しながら導入を図りたい」と述べた。

 また小野沢猛史氏(市民クラブ)は館長の人材確保などの面を不安視し「4月からの移管に向けて環境が整うのか」と指摘、4月1日から移管するとの条文の削除を求めた。同教育長は「期日にこだわらず、疑念の払しょくに努めた上で慎重に執行したい」としたほか、現在センターに携わる職員が埋蔵文化財発掘調査と兼務している点から、民間委託を機に世界遺産登録への体制強化を図る考えを強調した。


◎「道の駅あっさぶ」特産品売り場 拡大完了

 【厚沢部】国道227号沿い「道の駅あっさぶ」(緑町72)の大幅改装が終盤を迎えた。特産品売り場の拡大は完了し、29日までに新たに飲食と休憩スペースが加わる。旬の新鮮な野菜も並び、「この連休中もオープンしているのでぜひ利用を」と来場を呼び掛けている。

 改装は5月の大型連休明けから始まり、特産品などの売り場面積は旧店舗に比べて約3倍の121・5平方bに。正面玄関入って左側に売り場を展開、右側に休憩場所とその場で揚げたてのコロッケなどを味わえる飲食コーナーをつくる。  厚沢部町観光協会が運営し、改装費約7000万円は町が負担した。

 13日には玄関外壁に看板と、ご当地キャラクターのおらいもファミリーのイラストを飾った。

 リニューアルイベントは29日午前9時から。式典終了後の同9時半ごろ、先着100人にジャガイモ・メークインをプレゼント。江差追分のステージなども予定している。

 渋田正己町長は「国道227号の関連整備と交通安全、地域振興を含めた道の駅の活用を図る。また北海道新幹線開業に合わせて、桧山の玄関口としてしっかり対応していきたい」と話している。 (田中陽介)