2013年9月25日 (水) 掲載

◎アニメシ 作ってみて 料理41品再現レシピ本出版

 北斗市出身のライター兼料理研究家、土谷未希さん(25)=クラークプロジェクト代表、名古屋市在住=がこのほど、アニメ漫画に出てきた料理を再現したレシピ本「ビストロ・アニメシ」(スモール出版)を刊行した。自身のブログで2年前から継続的に紹介してきた内容を1冊にまとめた。ジブリ漫画などのワンシーンに登場した料理41品目を紹介し、土谷さんは「友達や親子、アニメ好きの仲間同士で作って食べてほしい」と話している。

 本では、ブログで紹介した約100品目の中から、味や見た目の良さ、手軽に調理できるものを厳選した。肉料理、魚介、麺、デザート・菓子、その他の5章だての構成で、「はじめ人間ギャートルズ」の「マンモスの肉」や「となりのトトロ」の「サツキちゃんの手作り弁当」、「風立ちぬ」の「レトロケーキ・シベリア」など新旧さまざまな漫画で登場した料理が掲載されている。

 「アンパンマン」の顔を実寸で焼いたパンは大人の顔もすっぽり隠れる大きさで、「あんこを2`使いました。オーブンの天井に鼻がくっつきそうでした」。「魔女の宅急便」で登場した「ニシンとかぼちゃの包み焼き」は、「ニシンの臭みが抜けずに5回も作り直した」と笑う。  どれも映像をヒントに材料や調理方法を見極め、試行錯誤しながらレシピ化。ほとんどを自宅で試作した。「料理が出てくるのはほんの一瞬。もともとレシピがないので、見た目や、登場人物が食べた時の食感、出てきたコメントなどを参考にした」と土谷さん。

 子どものころからアニメと料理が好きで、大学在学中に「アニメに出てくる料理を作って食べることができたら面白いだろうな」と思ったのが、「アニメシ」を作るきっかけ。「これからも好奇心を枯らさず面白いことを提供していきたい」と話している。

 A5判カラー刷り。94n。1575円。函館市内近郊では栄好堂で販売中。

 問い合わせはinfo@animeshi.net (鈴木 潤)

 



◎函商高生考案「100万ドルの夜景ゼリー」グランプリ受賞

 函館商業高校(難波繁之校長、生徒589人)の生徒が考案した「函館100万ドルの夜景ゼリー」が、このほど東京で開かれた「商業高校フードグランプリ2013」(伊藤忠食品主催)の商品アイデア部門でグランプリを受賞した。函館の夜景をデザインした新しい発想とチームワークの良さが高く評価され、生徒たちは「びっくりしたけどとてもうれしい」と喜んでいる。

 同部門には全国17校26点の応募があった書類審査を通過した5校が出品。当日はフードコーディネーターなど食品のプロら5人が審査し、3年の高田彩花さん(17)、鈴木愛さん(18)、石田奈子さん(17)が七飯産リンゴを使ったゼリーのコンセプトなどについて発表した。

 3人は放課後の時間などでプレゼンテーションを磨き、3人一斉に声をそろえて読む場面を作るなど工夫。ラムネや砂糖菓子で夜景を表現したゼリーを「日本を代表する函館土産を作りたい」と力強く紹介し、見事全国1位に輝いた。

 リーダーの鈴木さんは「日本を代表する函館土産を作りたいという気持ちがみんなに伝わってうれしかった」と喜ぶ。

 今後はゼリーの商品化を進め、「3人が卒業する前までには形にしたい」と難波校長。生徒たちは「大会で得た経験やコミュニケーションスキルを就職に生かしていきたい」と話している。 (平尾美陽子)



◎函館アリーナ落札 東京と地元のJVに

 函館市が2015年8月の供用開始を目指す函館アリーナ新築主体工事の再入札が24日に行われ、佐藤工業(東京)と小泉建設(函館)でつくる共同企業体(JV)が落札した。資材高騰や技術者不足などの影響で入札が2度不調に終わり、整備費を上積みした結果、ようやく建設業者が決定。市は26日の市議会最終日に工事請負契約の関連議案を提出する。

 入札にはJV2者が参加。予定価格48億1358万円(税込み)に対し、佐藤工業・小泉JVは46億1790万円(同)、大林組・森川組・高木組・高橋組のJVは47億7225万円(同)で入札し、佐藤・小泉JVに決まった。落札率は95・9%だった。

 関連する6件の設備工事も併せて入札が行われ、それぞれ落札者が決まった。

 アリーナの入札は当初、スーパーゼネコン1社に地元業者6社がJVを組むことを条件としていた。しかし8月6日の初回入札時に参加者がいなかったため、市は市内業者の技術者不足が要因とみて、予定価格を変更せずに▽参加条件をJVに限らない▽市内業者を優先しない—などの見直しを行った。

 9月3日の再入札にはJV2者が参加したが、いずれも予定価格を超えた金額を提示したため無効となり、市は建設資材の高騰に対応するため整備費を積算し直し、3回目の入札に合わせて5億2700万円を増額していた。

 26日の市議会第3回定例会最終日で工事請負契約の議案可決を経て工事に着工し、2015年8月の供用開始を目指す。アリーナは当初、総事業費63億円を見込んでいたが、労務単価や資材高騰による2度の増額を経て、最終的な総事業費は75億円を超える見通し。 (千葉卓陽)



◎函商3年ぶり全道切符 函大有斗も代表に

 高校野球の第66回秋季道大会函館支部予選(道高野連など主催)最終日は24日、オーシャンスタジアムでA、Bブロックの代表決定戦2試合を行い、函大有斗と函商が勝ち、道大会への出場を決めた。

 第1試合(Aブロック)では、函大付属有斗が函館高専を7−0の8回コールドゲームで破り、2年ぶり33回目の優勝を果たした。第2試合(Bブロック)は函館商業が2−0で函館大谷を下し、3年ぶり5回目の栄冠に輝いた。

 代表2校は来春の選抜甲子園大会出場を懸け、10月7日から札幌で行われる全道大会に出場する。抽選は9月26日に行われる。 (山崎純一)