2014年10月1日 (水) 掲載

◎桧山職員で「檜七女プロジェクト」発足

 【江差】桧山管内7町と桧山振興局、桧山町村会の女性職員がマチの盛り上げにと“チーム”をつくった。9月30日に桧山振興局で初会合を開き、「檜七女(ひなじょ)プロジェクト」と命名。女性ならではの発想や行動力を生かし「ヒナ鳥が大空に羽ばたくように希望を持って頑張ろう」と意気込んでいる。

 新内閣で大幅に女性が登用されるなど、その存在と活躍に期待が集まるなか、桧山でも女性陣が結束。振興局独自の取り組みで、各町の全面協力のもと、活動を通じて首長や振興局長らに施策提案を積極的に行う。

 リーダーは高石浩子・桧山振興局総務課長。サブリーダーは阿部優子・乙部町総務課参事。各町の若手職員ら計14人がメンバーで、初会合では自己紹介と各町PRのほか、地域の課題を探った。「元気なお年寄りが多い」「海に落ちる夕日の美しさは、桧山全部が自慢できるもの」「一生懸命な農家が多く、古い品種を大事に栽培し、その大豆でできた納豆は本当においしい」などと意見を交わした。

 高石リーダーは「垣根を越えて桧山をもっと誇れるような地域にしていきたい」ときっぱり。メンバー最年少の今金町総務財政課の田村沙央里さん(21)も「各町の皆さんのお話を聞いて、たくさん参考になった」と話していた。次回の会合は11月で、各町の課題解消の方策などを検討するという。

 また、檜七女の発足と同時に、管内7町の課長補佐級または係長級と振興局実務職員でつくる「桧山地方創生プロジェクト・チーム」も誕生し、立花謙二局長が激励した。(田中陽介)



◎テロ想定し総合訓練 函館港保安委

 函館港保安委員会(委員長・國安秀範市港湾空港部長)は30日、函館市港町2の函館港埠頭(ふとう)で、テロを想定した総合訓練を実施した。各関係機関が情報を共有しながら洋上と陸上でテロリストを制圧するなど、緊迫した雰囲気の中で連携を深めた。

 同委員会は市、道警、海上保安庁、税関など16機関で構成し、約110人が参加した。重要国際埠頭施設、国際水域施設の函館港で、テロなどの緊急事態に備え、隔年で図上訓練と実地訓練を行っている。

 訓練は函館港に停泊中の客船を狙ったテロリストが貨物船で接近しているという想定。各機関が集まって、迅速に情報を共有。函館海上保安部が巡視船、ヘリコプターを配備したほか、函館西署も警備艇を出動させた。小型船に乗ったテロリストを追跡し、航路を塞いで制圧。海保、警察が連携して貨物船を捜索した。武器を持ったテロリストを逃さず、取り押さえた。船上の負傷者を函館市消防本部が救急搬送し、訓練を終えた。

 國安委員長は「担当機関が連動しながらスムーズに対応し、実践的で有意義な訓練ができた。(テロが)実際起きないことを願っているが、一層連携が高まることを期待したい」と話していた。  (小林省悟)



◎北海道新幹線 時期、新駅場所 市内の若者 認知度低め 

 函館市内の学生ら若者は北斗市に建設中の北海道新幹線新函館北斗駅の場所や開業時期について認知度が低めであることが、函館大学の大橋美幸准教授がまとめた意識調査で分かった。2016年3月の開業まで1年半となったが、予定時期を知っている若者は6〜7割にとどまった。大橋准教授は「開業機運の醸成を図るためにも若者に向けたアピールや働きかけが必要」としている。

 アンケートは今年5月に函館駅前や朝市、ベイエリア、湯の川温泉で街頭調査を実施したほか、7、8月のはこだて函館野外劇の来場者を対象に行い、市民と観光客合わせて3200人(うち市民は2062人)から回答を得た。

 開業予定時期について「知っていた」と答えたのは全体で2502人(79・4%)に上り、新幹線開業の認知度、関心の高さを示した。「開業は知っていたが予定時期は知らなかった」が345人(11・0%)。「知らなかった」は303人(9・6%)だった。

 函館市民の認知度を年代別に見ると、40〜70代で「知っていた」は9割を超えるのに対し、市内の小、中学生、高校生、大学生は6〜7割に低下。高校生が最も高く73・7%で、中学生は64・3%。大橋准教授は「開業はまだ先の話と感じている若者が多いのではないか」と分析する。

 新函館北斗駅の場所について、「知っていた」は全体で1889人(60・7%)。「JR函館駅と違う場所であることは知っていた」が640人(20・6%)。「知らなかった」が583人(18・7%)となり、函館駅との距離感があまり知られていない実態が浮かび上がった。また、19歳以下で「知っていた」と答えたのが46・6%で、最も低かった。

 一方、利用の意向を聞くと、「利用予定がある」「ぜひ利用したい」「機会があれば」を合わせて96・4%と期待の高さが表れた。年齢別でも差はなく、認知度が低い若者も開業後は利用すると答えている。大橋准教授は「来年度も調査を行い、数字がどう変化するかを注意深く見守りたい」とした。 (松宮一郎)


◎増野4位 メダル逃す アジア大会陸上110b障害

 【韓国・仁川】第17回アジア大会は9月30日、陸上競技の男子110b障害の決勝が行われ、北斗市出身の増野元太選手(国際武道大3年)が13秒66で4位となった。惜しくも0・05差でメダル獲得はならなかったが、決勝後のインタビューで悔しさをにじませながらも、「レースはしっかり楽しめた」と晴れやかな表情を見せた。

 決勝には8人が出場し、増野選手は4レーンからスタート。前半は好調だったが、中盤から後半にかけての加速が伸びず、トップと0・3秒差でゴールした。「しっかり焦らず自分の走りをすることができた。もっと力をつけて活躍できれば」と飛躍を誓っていた。

 増野選手は今年6月に福島県で開かれた第98回日本選手権兼第17回アジア大会代表選考会で、13秒58(日本歴代6位)を記録し優勝。アジア大会代表に選ばれた。