2014年10月13日 (月) 掲載

◎秋の大沼でさわやかな汗…グレートラン・ウオーク

 【七飯】初秋の大沼湖畔をランニングやウオーキングで楽しむイベント「2014北海道大沼グレートラン・ウオーク」が12日、大沼国定公園で開かれた。道内をはじめ、栃木県や千葉県などから1440人がエントリーし、秋の紅葉に色づく大沼の景色を楽しみながら、さわやかな汗を流した。

 七飯大沼国際観光コンベンション協会が主催。29回目を迎えたことしは、6〜83歳まで幅広い年齢層の参加者が集まった。

 開会式では大会長の中宮安一町長が参加者たちに激励のあいさつ。競技はランニングとウオークの2種目を、それぞれ大沼湖畔一周コース(14・4キロ)とファミリーコース(6・3キロ)に分けて実施した。

 湖畔一周コースでは、午前9時半に中宮町長の号砲を合図に一斉にスタート。参加者たちは沿道に駆けつけた町民や観光客の声援を受けながら、大沼を満喫した。

 ランニングの湖畔一周コースに、砂原中学校の仲間10人で参加した本島優也君(13)は「体力向上のため、みんなに声をかけて参加した。とにかく完走を目指したい」と力を込め、河村輝君(同)は「1時間半くらいを目標に完走を目指したい」と話していた。(野口賢清)



◎愛犬とスポーツ ドッグフェスタ盛況

 【森】愛犬と一緒にさまざまなイベントを楽しむ「ドッグスポーツフェスタ」(ティー・ケー・ドッグ・スクール主催、加藤大希代表)が12日、グリーンピア大沼(赤井川229)で開かれ、会場は大勢の愛犬家でにぎわった。

 飼い主が投げたおもちゃを1分間で何回持って戻れるかを競う「レトリーブ競技」では、犬がおもちゃを途中で見失ったり、戻らずにその場で遊び始めてしまったりする場面もあり、会場の笑いを誘っていた。

 「暮らしに役立つワンちゃん豆知識講座」では、加藤代表がトリミングやディスクを使ったトレーニングなどについてアドバイス。「人間も楽しむことが大事」と来場者に呼び掛けていた。

 このほか、長さ約50メートルのコースを駆け抜け、タイムを競う「ワンダッシュ」などの競技や、犬に関連したグッズの販売などが行われた。

 愛犬3匹と夫婦で来場した小林幸雄さん(65)は「紅葉がきれいで気候も最高。最後まで犬と一緒に楽しい時間を過ごしました」と笑顔を見せていた。加藤代表は「準備が大変だったが、たくさんの方が来場してくれてうれしい。来年以降も継続して開催したい」と話していた。



◎道、ホタテなど養殖業柱に…日本海漁業振興基本方針 骨子案まとまる

 道がまとめた、桧山管内を含む日本海漁業振興基本方針骨子案によると、水揚げ不振が続く回遊魚を中心とする漁業から、ホタテやマガキ、マボヤ、キタムラサキウニを柱とする養殖業へ転換することを打ち出した。基本方針は年内をめどに策定する。桧山でも現場レベルで「ひやま漁協地域プロジェクト協議会」(会長・市山亮悦組合長)を9月末に立ち上げ、実行計画作りに着手した。

 桧山では、これまでスケトウダラやホッケ、スルメイカの回遊魚を専門に漁業生産を行ってきたが、資源量の減少や漁場がうまく形成されないことなどから、近年は水揚げ減に陥っている。依存度の高いスケトウは資源の減少傾向を受けてTAC(漁獲可能量)が大幅削減の方向となり、漁家経営への影響が懸念される。

 そこで、道が示したのは「捕る漁業」から「育てる漁業」への転向だ。桧山では2012年に養殖ホタテの水揚げが37d、漁獲高1380万円の実績があるが、他地域に比べるとまだ少ない。

 養殖業を進めるため必要な施設の整備が必要になるが、道は「国の政策も含め必要に応じて支援策を検討していく」(水産林務部)とする。

 スケトウ漁を妨害し、未利用資源のアブラツノザメなどの生産、加工、販売を一体化することで付加価値を高める6次産業化に取り組むことも促す。

 道が海域を絞って振興プランを立てるのは初めてで、同部は「漁獲量が減っている後志、桧山をモデルに養殖や種苗放流を進め、日本海全体の漁業振興につなげたい」としている。(山崎大和)


◎海の幸求めにぎわう…南かやべとことん浜味祭り

 地元の鮮魚や浜鍋などを販売する「第14回南かやべとことん浜味祭り」(実行委主催)が12日、黒鷲漁港で開かれた。家族連れなど大勢の人が訪れ、秋晴れの下で、ツブやホタテの炭火き焼などを堪能した。

 地元の海の幸を多くの人に味わってもらおうと、毎年この時期に開催。例年約3000人が訪れるという。即売会では旬のサケ700匹をはじめ、ブリやサバ、イカなどを用意。午前9時半の開始前から長い行列ができ、来場者が次々と買い求めていた。

 また、地元の漁協女性部が腕をふるったみそ仕立ての浜鍋も好評。コンブ出汁にサケやネギ、大根などの具が入り、来場者の人気を集めていた。

 市内の主婦、鎌田幸枝さん(55)は「友達の分を含めてサケを3本買った。人の多さには驚いたが、外で食べる鍋はおいしい。来年もまた来たい」と話していた。(平尾美陽子)