2014年10月17日 (金) 掲載

◎ハロウィーン 多彩な催し ランタンでライトアップ

 目鼻をくりぬいたカボチャのランタンで函館市西部地区の八幡坂をライトアップするイベント「ハロウィン八幡坂」(実行委主催)が10月31日、11月1日の両日、初めて開かれる。お化け屋敷やフェイスペイントなど多彩な催しもあり、函館港が見渡せる同坂で函館らしさ満点のハロウィーンが味わえそうだ。

 子どもたちに欧米の文化や国際交流を楽しんでもらおうと、地元の有志でつくる実行委(山崎文雄委員長)が企画。八幡坂、北海道国際交流センター(HIF)を会場に行う。

 31日午後4時から、前夜祭としてリサイクル品を使ったアートの展示やお化け屋敷を開催。本祭は1日正午から、フェイスペイントやネイル、カボチャスープなどの販売が加わるほか、午後5時から200個のランタンで八幡坂を点灯する。ダンスパフォーマンスの披露もある。

 実行委の大久保ジャスミンさんは「観光客がたくさん訪れる八幡坂。函館の街おこしにつながれば」と期待する。

 また、ランタンを作るワークショップが函館青年センター(25日)、函館蔦屋書店(26、27日)、北海道国際交流センター(28〜30日)で開かれる。参加チケット1000円(お菓子やかぼちゃ1個などが付く)。  イベントは入場無料。問い合わせは北海道国際交流センター(TEL0138-22-0770)へ。 (平尾美陽子)



◎完成間近「赤川IC」に絵描く 三育小児童

 本年度中に開通が予定されている函館新外環状道路の函館インターチェンジ(IC)―赤川IC間(2・4`)の工事現場で15日、函館三育小学校(鈴木宏和校長、児童29人)の1〜6年生が完成間近の路面に絵を描き、開通に思いをはせた。

 子どもたちに同道路を身近に感じてもらおうと、函館開発建設部と函館市、函館広域幹線道路整備促進期成会で企画したプレイベントで、施工業者の協力を受けて行われた。

 函館IC―赤川ICの中間点付近の舗装路面で行われ、児童たちは3、4人のグループに分かれ、等身大の自分自身をチョークでそれぞれ描写。最初に路面に仰向けになって輪郭を描いた後、髪の毛や服装部分を赤や黄、青などの色を使ってカラフルに塗っていた。

 児童会長の野口しずくさん(6年)は「普段道路に絵を描くと怒られるけれど、きょうはたくさん褒めてもらえた。思い出に残る絵が描けた」と話していた。 (鈴木 潤)



◎木質チップ加工施設稼働 知内町 町内外で活用、販売へ

 【知内】未利用木材をチップに加工して木質バイオマスエネルギーとして活用しようと、町が整備を進めてきた「木質資源貯蔵施設」(町重内)が16日、稼働を始めた。道南の自治体で木質チップ加工施設を設置したのは初めて。できたチップは30日から役場庁舎内の暖房で使うほか、町内外への販売も行う。

 総事業費は約1億円。知内町森林組合と物林(東京)の共同企業体「SBフォレスト」が指定管理者となって運営する。チップの生産量は本年度が140d、2016年度は2730d、19年度には6980dまでの増産を見込む。

 4000平方bの敷地内には、原木置き場や貯蔵施設(木造平屋194平方b)、チップ製造機、原木を運ぶホイルローダがある。乾燥させた原木をカッターで刻むようにして2〜3a程度のチップにする。

 今後、庁舎の暖房や町民プールの温水化など公共施設で使うほか、町内の民間施設や道内の木質バイオマス発電施設などへ販路を広げていく考えだ。

 町産業振興課によると、森林で立木を伐採する際、細すぎたり、曲がっていたりして製材としての利用ができずに切り捨てられる木材が町内で年間1500dほど発生するという。

 これまで山に残置していた未利用資源を有効活用することで、森林整備の推進、化石燃料からの切り替えによる二酸化炭素の削減、運搬や製造など林業の新たな雇用創出が期待される。

 同課林政係の三原知明係長は「今後は公共施設の暖房を順次、木質ボイラーに変えていくとともに、民間での新たな活用法も検討していきたい」と話している。(金子真人)


◎シンガポール建国50周年 市民訪問団ツアー

 函館市などは来年2月、観光を中心に交流が深いシンガポールの建国50周年をお祝いするため、市民訪問団によるツアーを企画した。全5日間の日程で、建国記念事業として盛大に行われるチンゲイパレード見学などが含まれる。市は訪問団を市民200人規模で結成したい考えで、祝賀ムードを盛り上げる。

 「チンゲイ」は「衣装と仮装の芸術」の意味で、同国で1973年にスタート。伝統芸能の舞踊や、マーチングバンド、創作ダンスなどが披露され、海外からの参加も多い。過去には函館から「いか踊り」が参加したこともある。

 同国と函館の交流は故・柳沢勝さん(元魚長食品社長)の尽力で始まり、92年には函館国際観光コンベンション協会(渡邉兼一会長)が同国政府観光局と姉妹提携を締結し、函館シンガポール協会(松川仁会長)が発足。毎年、同国の観光関係者が来函するなど、良好な関係を続けている。

 昨年12月には同観光局のライオネル・ヨウ長官が工藤寿樹市長を表敬訪問し、同パレードへの参加を要請。市は公式訪問団の派遣と合わせて、市民訪問団を結成し、同国の友好都市として、お祝いの意を表す。市観光部観光振興課は「建国50周年で、チンゲイパレードが盛大に行われると聞いているので、絶好の機会になる。市民を挙げて盛り上げたい」としている。

 ツアーは市と、両協会が企画し、JTB北海道函館支店が取り扱う。来年2月26日に出発。27日はパレードを観賞し、28日と3月1日は終日、フリープランとなる。旅行代金は13万9500円(燃料サーチャージなど含まず)。問い合わせは同支店(TEL0138・56・1711)へ。 (今井正一)