2014年10月26日 (日) 掲載

◎せせらぎ温泉でマルメロ風呂

 【北斗】市健康センター「せせらぎ温泉」(本町4)で25日、恒例のマルメロ風呂が始まった。入浴客は湯船に浮かんだ黄色の果実を手に取り、甘い香りを楽しみながら、体を温めている。

 マルメロはカリンに似た黄色の果実で、旧大野町時代に地域の特産品として栽培が始まった。同温泉では収穫時期に合わせて、マルメロ風呂のサービスを続け、男湯、女湯ともに1日に12〜13キロの果実を使用。同温泉は「この時期はマルメロ風呂目当てに訪れる人も多い。香りにはリラックス効果もあるので、ゆっくりと体を休めてもらえたら」と来館を呼び掛ける。

 初日は開館とともに多くの利用客が訪れ、早速湯船に浮かんだ果実の香りを楽しんだ。市内向野の冨田フミ子さん(75)は「普段より温まるような気がします。手にとって香りも良くて季節感を感じますね」と話していた。

 月曜休館。11月3日まで。営業時間は午前10時から午後10時。(今井正一)



◎イカナポリタンの会 10店舗に拡大

 函館名物のイカを使ったナポリタンスパゲティを新たなご当地グルメとして広めようと、今年4月に市内の飲食店5店舗で発足した「函館イカナポリタンの会」(池田洋二代表)に、10月から新たに5店舗が加盟して計10店舗になった。同会は「食を通じて地域活性化を」と意気込んでいる。

 池田代表(52)を中心に、イカと道南で採れる食材を使ったメニューとして子どもからお年寄りまで親しまれているナポリタンスパゲティを選び、5店で同会を設立した。これまでの加盟店は洋食が中心だったが、今回は多彩なジャンルの店が参加した。

 新加盟のてっぱん(本通2)は「焼きそばの麺を使って鉄板で仕上げる」、TAKEDA屋(富岡町2)は「ナポリタンのドリア風」、Utaya(昭和1)は「昔ながらの味付けにイカを丸ごと1匹使用」、夏井珈琲brucke(五稜郭町22)は「香草を効かせた大人のテイスト」、COCOLO(末広町14)は「そばつゆを隠し味にトマトベースのあんかけで和風」という内容。

 池田代表は「半年がたち、お客や店同士の交流が生まれた。イカナポリタンをいろいろなイベントに出品し、多くの人に知ってもらいたい」と話す。

 4月から提供しているナナパパ(富岡3)、カルドカルチョ(花園町22)、フルーリール(梁川町22)、月夜のうさぎ(戸倉町34)、リコリス(松風町20)の5店も、趣向を凝らしたイカナポリタンを提供し好評だ。

 問い合わせはカルドカルチョ(TEL0138・54・3737)まで。(能代俊貴)



◎エボラ対策 函館空港でも

 西アフリカを中心に発生が続く致死率の高い感染症「エボラ出血熱」の対策として、台湾からの国際線を抱える函館空港でも入国者に対する確認体制を強化している。同空港内の検疫所では、流行以前から実施しているサーモグラフィーでの体温測定に加え、流行国への渡航歴・滞在歴の有無を確認。入国管理局とも連携し、水際での対策を進めている。

 世界保健機構(WHO)の発表では、エボラ出血熱感染者のうち、これまでに約5000人が死亡。さらなる感染拡大が懸念されている。厚生労働省は8月以降、各検疫所での入国者対応を強化。入国管理局を所管する法務省とも連携して、二重の確認体制を構築している。

 小樽検疫所函館空港出張所でも8月以降、対策を進めている。24日には、過去21日(504時間)以内に西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネ、中央アフリカのコンゴの4カ国に滞在していた場合は必ず検疫官に申告するよう求める新たな掲示物を設置。日本語、中国語、英語など9言語で表記してあり、同日午後に到着した台湾便乗客からは、札幌入国管理局函館港出張所の審査時にも再度、同様の確認を行う取り組みを始めた。

 同検疫所によると、これまでに函館からの入国者では該当者はいなかった。仮に渡航、滞在歴があるなどと申告があった場合は、健康状態の聞き取りや、入国後に疑わしい症状が発生した時には検疫所など関係機関に速やかに連絡するよう指導するという。(今井正一)


◎かわいい魔女 まちなか歩く

 五稜郭商店街振興組合(中里好之理事長)は25日、本町地区でハロウィーンにちなんだイベント「ハッピーハロウィーン・ワンダーランド」を開いた。参加した子供たちは魔女などの仮装でまちなかをかっ歩し、スタンプラリーを楽しんだ。

 商店街の活性化を図ろうと毎年行っており、今年で3回目。三角帽子や色とりどりのマントを身にまとった親子ら約800人が参加した。

 参加者は受け付けを済ませるとすぐにチェックポイントを目指して駈けだし、「ハッピー・ハロウィーン」と合い言葉を言ってスタンプを集めていった。

 北斗浜分小3年の田野岡舞桜さんらは「普段は仮装してまちなかを歩くことができないのですごく楽しい」と声を弾ませた。ほかに本町児童公園ではフォトコンテストもあり、仮装やコスプレ姿の参加者らでにぎわった。(松宮一郎)