2014年10月8日 (水) 掲載

◎新函館北斗駅 姿現す

 【北斗】2016年3月の北海道新幹線開業まで1年半を切った。北斗市市渡に建設中の新函館北斗駅は外観がほぼ完成し、駅前周辺の整備も終盤を迎えている。

 駅舎は鉄道・運輸機構が昨年6月に着工。鉄骨3階建て延べ5350平方bの橋上式駅。ポプラ並木をイメージした柱などを使用しているのが特徴の一つで、ガラス張りの壁から目にすることができる。ホームや市で管理、運営する付帯施設(駅ビル)など内部の工事が進められている。同機構は「今のところ順調に推移している」とし、来年6月に完成する予定。

 11、12の両日、駅前でみなみ北海道地産地食フェアin北斗2014(実行委主催)や北海道運輸局主催の駅施設見学会(11日のみ、募集終了)が行われる。

 駅舎と合わせて、市が建設する立体駐車場の工事も進められ、本体部分が完成。立体駐車場は鉄骨造り2階建てで、屋上にも駐車スペースを設ける3層構造。約580台を収容する。

 駅南側の土地区画整理事業(13・5f)も、本年度中には全体の9割が造成を終える見通し。8月上旬から駅前広場(約9000平方b)工事を始め、ロータリーやバス乗り場の整備を進める。15年度には、約4000平方bの公園の建設にも着手する。(鈴木 潤)



◎年賀はがき到着…中央郵便局

 2015年用のお年玉付き年賀はがきの第1便が7日、函館中央郵便局(新川町)に到着した。渡島管内の各郵便局に配分され、30日から販売される。

 午前9時ごろに、同郵便局に年賀はがき約376万枚(940箱)を積んだコンテナが到着。局員らが段ボール箱を局内に運び入れ、他の局に搬送するための仕分けなどにあたった。

 はがきはディズニーキャラクター年賀のほか、今年はハローキティー年賀を用意。無料通信アプリ「LINE」上から住所を知らない友人にも送れるようにするサービスもある。昨年、同郵便局では168万枚の販売があり、前年並みの販売を見込む。

 同局郵便部の鎌田太部長は「年賀状には年賀状の良さや温かみがある。日本のいい風習を維持していきたい」と話していた。(平尾美陽子)



◎北斗市市総合文化センターに喫茶コーナー開設検討

 【北斗】北斗市教委は市総合文化センター(中野通2)内に喫茶コーナーの開設を検討している。市商工会の協力を受け、先月からコンサートやイベント開催時に限定し、館内の中庭で飲食を販売。来年6月まで試験的に10回程度実施し、開設可能かどうかを判断する。

  館内に喫茶コーナーはなく、周辺は徒歩数分の距離にコンビニエンスストアがあるものの、待ち時間に利用できるような喫茶店や飲食店はない。

 利用者やコンサートの来場者から喫茶コーナー設置の要望が常々あり、今回、試験的に始めた。

 9月13日に開かれた伊奈かっぺいさんの独演会で初試行。移動販売許可を受けている市商工会加入の2店が出店し、コーヒーや軽食を提供。テーブル席約40席を用意した。開演1時間前には満席状態になり、市教委社会教育課は「事前にPRしなかったわりには予想以上の利用があった」と手応えを得た。

 今後は11月13日に開かれるクレイジーケンバンドのコンサートをはじめ市教委が主催、運営に携わるイベントでコーナーを開設する計画。同課は「ニーズや採算を調査したうえで開設の方向性を定めたい」としている。(鈴木 潤)


◎「昔の街並み知って」 五稜郭タワーが市教委に写真資料集寄贈

 五稜郭タワー(中野恒社長)は6日、同社発行の写真資料集「函館の建物と街並みの変遷—都市再生のヒストリー」75冊を市教委に寄贈した。

 同社は創業50周年を記念し、函館の重要な観光資源となっている西部地区の街並みの移り変わりをまとめた資料集を8月に発刊。A4判215nで、市中央図書館や博物館が所蔵している古写真を収録したほか、付属のDVDにも掲載写真を収めている。

 今回は郷土の歴史を学ぶ児童・生徒の地域学習に役立ててもらおうと、函館市立小・中学校と高校計75校に寄贈し、各校の図書室で活用される。

 この日は中野社長、木村朋希企画室長らが市役所を訪れ、山本真也教育長に資料集を手渡した。同教育長は「函館の歴史を表す貴重な資料。昔の街並みを知る貴重な手掛かりになる」と歓迎。中野社長(52)は「写真を見て、子どもたちに昔の函館に興味を持ってもらいたい」と話していた。(千葉卓陽)