2014年11月26日 (水) 掲載

◎ガゴメ料理でイベント展開…29日から

 函館がごめ連合とアンテナショップ「フードカン」(函館市若松町)は29日から、ガゴメコンブなど海藻を活用した2つのイベントを展開する。市内のホテルの朝食でガゴメを使ったメニューを提供するフェアと、飲食店のメニューを食べて回るスタンプラリーで、観光客や市民に函館の海藻の味をアピールし、地域産業の活性化に結び付ける。

 函館地域産業振興財団と北大大学院水産科学研究院、北洋銀行函館中央支店、渡島総合振興局で構成する「道南食と観光クラスター型6次産業化推進協議会」の事業で、国土交通省の補助金を活用して進めている。

 「函館の朝食に海藻を」と銘打ったフェアは、函館国際ホテルとロワジールホテル函館が協力。朝食にガゴメコンブのソースをかけた豆腐やサケ茶漬け、オムレツなど、海藻づくしのメニューを提供する。ホテルに宿泊する観光客にガゴメの味を広めることが狙い。宿泊客以外の地元住民も味わうことができる。

 もう一つはスタンプラリー「がごメニュー食べ歩きin函館」。函館駅前・大門地区5店と五稜郭・本町地区の6店、朝食フェアの2ホテルを加えた全13店が参加し、そのうち3店を回ると景品が当たる。ガゴメがたっぷりと入ったパスタやうどん、ギョーザ、しゃぶしゃぶ、すしなどメニューは多彩。フードカンや同協議会は「各店が工夫を凝らしたメニューを味わってもらいたい」とアピールする。

 海藻を使用した新商品の開発も進めており、1月中旬に試験販売を開始する予定。また、来年度は北海道新幹線の開業もにらみ、北斗市や七飯町、木古内町の特産品を加えた形で事業を展開する計画だ。

 イベントは12月26日まで。これらのプロジェクトを「美食風土記」と名付けてホームページ(http://bishoku−fudoki.com/)でも情報を発信する。イベントの問い合わせはフードカン(TEL0138・27・4777)へ。(松宮一郎)



◎Xマスツリー華やかに…元町ホテルに設置

 国内で初めてクリスマスツリーが設置されたと伝えられる函館市大町4の函館元町ホテル(遠藤浩司社長)前で25日、高さ3・5㍍の日本のモミノキを使ったクリスマスツリーの設置作業が行われた。豪華なツリーが完成し、子どもたちの笑顔が広がった。

 この場所は、ロシア領事館が置かれた函館に初代駐日領事として滞在したゴシケビッチ(1814〜75年)が、箱館奉行所の役人や近隣住民と交流を深めようと、1858(安政5)年に、国内で初めてツリーが立てられたと推察される。ツリーの設置は、函館の体験学習を進める会「白浜クラブ」(木村マサ子代表)が行っており、今回で4回目。

 作業には、木村さんや遠藤さんのほか、駒止保育園(加我真佐子園長、園児65人)の年長児20人も参加。子どもたちは願い事を書いた札や手作りのリース、ステッキ、長靴、天使などを木に飾り付け、木の前で「おめでとうクリスマス」を歌い、一足早くクリスマスを祝った。木村ひなたちゃん(6)は「歌を歌って楽しかった」とにっこり。遠藤さんは「函館の知られざる歴史を、多くの市民に知ってもらえれば」と話していた。

 来年2月15日まで。日没から午後10時半まで電飾も点灯する。(山崎大和)



◎「幕末のストーブ」暖か…高田屋嘉兵衛資料館で火入れ式

  

 函館市内末広町13の箱館高田屋嘉兵衛資料館で25日、幕末に国内で初めて作られた西洋式ストーブを試しだきをしたことにちなみ、復元ストーブにまきを入れて点火する「火入れ式」が行われた。

 1856(安政3)年、厳冬の北方警備を強化するため、箱館奉行・村垣範正が武田斐三郎に製作指導を命じ、大町の鋳物師・目黒源吉が製造。この日に試しだきをした記録がある。

 復元ストーブは、当時の資料を基に約5年かけて1988年に完成。高さ90㌢、胴回り48㌢、重さ約90㌔。日ごろは展示のみだが、ストーブの日実行委(石塚大委員長)が毎年、火入れ式を行っている。

 酒井賢佑館長が点火すると、ストーブから「パチパチ」とまきが燃える音が響き、来館者は暖かさを楽しみ、先人の苦労をしのんだ。神奈川県綾瀬市から訪れた主婦・大久保昭子さん(61)は「ストーブの形が美しく、ゆったりとした暖かい時間を過ごせてうれしい」と話し、ストーブに手をがざしていた。(山崎純一)のでは」とし、今後も積極的な活用を呼び掛けていく方針だ。(千葉卓陽)


◎北斗で「ご当地ナンバー」発行

 

 【北斗】北斗市は12月24日から、125cc以下のバイクを対象に自治体独自でデザインできる「ご当地ナンバー」の交付と交換手続きを始める。

 ナンバープレートには、公式キャラクター「ずーしーほっきー」を採用し、さらに市で誕生した童謡「赤とんぼ」にちなみ、夕焼けの空をトンボが飛んでいるデザイン。白(50cc以下)、黄(50cc超90cc以下)、桃(90cc超125cc以下)の3色を用意し、合わせて500枚を作製した。

 2016年3月開業の北海道新幹線を見据え、市の知名度向上につなげようと本年度からのご当地ナンバー導入を決めていた。市税務課で原案を考え、業者と相談しながらデザインを決定した。

 25日の記者会見で高谷寿峰市長は「北斗市のPRができると期待している」と述べた。

 新車登録の場合、現行のナンバーか、ご当地ナンバーのどちらかを自由に選べる。既に登録済みの所有者も現在のナンバーと交換できる。交換は1度のみ無料だが、故意、過失で損失した場合の交換は弁償金を払う。  問い合わせは市税務課(TEL0138・73・3111)へ。(鈴木 潤)