2014年11月3日 (月) 掲載

◎十字街の食 満喫 商盛会がフェア

 函館市の十字街商盛会(松田俊司理事長、会員111社)は2日、市地域交流まちづくりセンター(末広町4)で各店をPRする「まち弁・オータムフェスタ〜十字街の冬支度〜」を開いた。

 市の「元気いっぱい商店街等支援事業」から事業費の交付を受け、今回で3回目。弁当は15店、スイーツは4店が出店。人気店の弁当は急きょ整理券を配って対応したほか、午前11時半の発売から数分のうちに売り切れる店もあった。野菜の格安販売や大鍋の振る舞いもあり、大勢の来場者でにぎわった。

 家族3人で訪れた市内東山の主婦、小泉知子さん(61)は「函館を代表する老舗が作る弁当は、遠くからでも駆けつけたくなる。野菜も安く、来て良かった」と笑顔。松田理事長は「若い人が実行委を組織して準備を進め、これに会員が協力してくれることは各店の優れた点が結集した証。市の交付金で市民に広く周知できることも大きい。また加盟店に足を運んでほしい」と話した。



◎日本管楽合奏コン 上磯中学校吹奏学部が最優秀賞

 【東京】東京都のすみだトリフォニーホールで1日に行われた第20回日本管楽合奏コンテスト(日本音楽教育文化振興会主催)の中学校B部門で、北斗市から出場した北斗上磯中学校吹奏学部が、最優秀賞に選ばれた。2度目の出場で初の入賞。最優秀賞は上磯中を含め10校が受賞した。最優秀賞の中から選ばれる最高賞の文部科学大臣賞は日進中(愛知県)だった。

 B部門には全国から30校が出場。部員60人編成の上磯中は21番目に登場し、「エルフゲンの叫び」(Gローレンス作曲)を演奏した。顧問の中條淳也教諭の指揮に合わせて重厚なハーモニーを響かせ、見事に練習の成果を発揮した。

 昨年は全日本吹奏楽コンクール中学校の部に初出場し、最高賞の金賞を受賞しており、2年連続で全国級の大会で入賞を果たした。

 中條教諭は「とても素晴らしいホールだったので、メンバーは気持ち良く演奏できたと思う。感動した」と振り返り、西浦かなえ部長(3年)も「緊張しましたが良い演奏ができた。最優秀賞にはびっくりしましたが、うれしいです」と話していた。(鈴木 潤)



◎ボランティアポイント制度 介護支援で生き生き

 介護施設でのボランティア活動に対して、換金できるポイントを付与する函館市の「介護支援ボランティアポイント制度」が、10月から始まった。65歳以上の市民がボランティアとして登録し、特技や経験を生かして施設利用者との交流を図る。参加者自身の生きがいづくりや健康増進につながることが期待される。

 市内のデイサービスセンターや特別養護老人ホームなど93事業所が参加。ボランティア登録した市民は、都合のよい時間帯や場所に合わせて、直接事業所へ問い合わせて活動することができる。

 活動時間に応じてポイントがたまるしくみで、1時間の活動ごとに1ポイント(=100円)が付き、1日2ポイントまで。本年度は12月までの3カ月間で、最高12ポイントまでためることができる。

 デイサービスセンター白ゆり美原(美原2、越尾賢施設長)には、15人のボランティアが参加。週2日訪れている梅木紀子さん(74)と永川總子さん(70)は、自身の健康づくりと家族の介護経験を生かそうと登録した。

 入所者と一緒に体操や認知症予防のトレーニングを楽しみ、「どの方も一生懸命取り組んでくれて、こちらも元気をもらえる」と口を合わせる。資格を必要とせず、自宅から施設まで歩いて通うことができる点も魅力の一つで、梅木さんは「毎回本当に楽しみにしている」と笑顔を見せる。

 単身で事業所を利用している人にとって会話はとても重要。センター長の佐々木功樹さんは「年齢の若い職員が多い中、人生経験を多く持つ方が話し相手をしてくれると、どの利用者もいきいきと話しをしてくれる」と説明する。

 ボランティア登録には事前の研修会への参加が必要。市高齢者福祉課は「広報活動を通して、この制度を積極的に広めていきたい」と取り組みを進める考えだ。問い合わせは同課(電話0138・21・3081)へ。(蝦名達也)


◎共生社会の実現を 市身体障害者福祉大会

 第61回函館市身体障害者福祉大会(市身体障害者福祉団体連合会、市社会福祉協議会主催)が2日、市総合福祉センターで開かれた。全体会議では、市手話条例の制定など7つの要望を市に提出することを決めた。

 佐藤秀臣大会長、奥野秀雄名誉大会長のあいさつの後、障害を克服し社会の一員として活躍、貢献した19人を表彰した。受賞者を代表して須田健一さんが「受賞は家族の理解と多くの人たちのおかげと感謝します。これを励みとし、一層仕事に努力します」と謝辞を述べた。

 全体会議では共生社会の実現を目指す大会宣言、決議のほか、各団体から提出された要望7件を承認した。

 「ふれあいの集い」と題し、視覚障害者とボランティアによるコーラスグループ「ひばりコーラス」が歌を披露。また、市地域交流まちづくりセンターの丸藤競センター長が「障害者がつくる、災害に強いまち」をテーマに講演した。(山崎大和)

 被表彰者は次の通り。

 (敬称略)

 ▽函館市身体障害者等福祉功労者表彰=須田健一、齋藤泰子▽市社会福祉協議会会長表彰=小林貞子、杉野陽一、安保茂子、池田ちえ▽市身体障害者福祉団体連合会会長表彰=佐々木巌、小林義一、澤中隆志、千葉カネ子、清野典子、木村英昭、仲尾栄子、笹谷智子、佐直優喜子、齋藤真奈美、光銭久美子、平城幸子、五十嵐久美子