2014年11月30日 (日) 掲載

◎函館の冬、色鮮やかに…Xマスファンタジー開幕

 幻想的なイルミネーションで函館の冬の観光を彩るイベント「2014はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主催)が29日、金森赤レンガ倉庫群前で開幕した。色鮮やかに輝くメーンツリーに、訪れた多くの市民や観光客が歓声を上げた。

 毎年開催し、ことしで17年目を迎えた。高さ約20㍍の巨大ツリーは、市の姉妹都市カナダ・ハリファクス市から届いた「幸せを呼ぶモミの木」で、約10万個のLED電球を設置。今回は、新幹線を意識して会場のカラーを紫や緑色で彩っている。

 オープニングセレモニーでは、ことし結成20年目を迎えた東京のハンドベルグループ・JALベルスターが登場し、「ジングルベル」など美しい演奏を響かせた。続いて工藤寿樹市長ら10人が壇上に上がり、来場者とともにカウントダウン。「メリークリスマス!」の掛け声でメーンツリーが点灯し、華やかな花火が上がった。

 中道在住の中山学さん(31)、妻・翼さん(31)、長女・芽衣ちゃん(4)、次女・乃衣ちゃん(1)は「ことし転勤してきたので、初めて見ました。とてもきれいで感動しました」と笑顔を見せた。

 点灯は12月25日まで。時間は午後4時半〜同5時45分と、同6時〜午前0時(金・土曜、22〜25日は午前2時まで)。毎日午後6時に点灯式を行う。また、23、24の両日はファンタスティック・イブ、25日はクリスマスナイト・セレモニーで聖夜を盛り上げる。(斎藤彩伽)



◎地上の星輝く、五稜星の夢始まる

 ことし築造150年を迎えた国の特別史跡・五稜郭跡を、電飾で星型に浮かび上がらせるイベント「五稜星の夢(ほしのゆめ)」(実行委主催、五稜郭築造150年祭協賛)が、29日に始まった。五稜郭タワー展望台を訪れた人たちは、ライトアップされた五稜郭を眼下にし、驚きと感動の声を上げていた。

 昨年に続く開催。堀の内周(約1・8㌔)に取り付けた約2000個のイルミネーションで、夜の函館に美しい星型を浮かび上がらせた。ことしは電力事情や料金値上げを考慮し、点灯時間を例年より1時間早く繰り上げている。消費電力の削減はおよそ1割ほど。

 点灯式は花火とともに五稜郭跡の内堀をライトアップ。冬の風物詩となっている温かみある光景に、会場からは「きれい」「すごい」との声が上がった。

 山形県天童市から訪れた主婦・島沙織さん(26)は「とてもきれいで、五稜郭の大きさや形が良く分かる。雪が降ったらもっと美しいと思うので、その姿も見てみたい」と話していた。

 イベントは来年2月28日まで。点灯時間は、午後5時〜同8時。元日は通常点灯に加えて、午前5時〜午前8時も特別点灯する。(斎藤彩伽)



◎青森の魅力満喫、ツインシティ25周年イベント

 函館市と青森市のツインシティ(双子都市)提携25周年を記念した、北海道新幹線開業PRイベント「らっせらー♪青森2DAYS」が29日、金森ホールで始まった。ミニねぶたの展示や物産販売、金魚ねぶたの製作体験などで、来場客が青森の魅力を満喫している。30日まで。

 青函ツインシティ提携25周年記念事業実行委の主催。新幹線開業でより近くなる青森の物産と観光を知ってもらおうと、同日始まった「はこだてクリスマスファンタジー」に合わせて開いた。

 会場にはJR青森駅前の観光施設「ねぶたの家ワ・ラッセ」で展示されている幅2・3㍍、高さ1・7㍍のミニねぶた「暫(しばらく」がお目見え。ねぶた師の立田健太さん(28)が、歌舞伎役者・市川海老蔵さんが見えを切るシーンにヒントを得た作品で、来場客は小さいながらも迫力ある作品に見入った。

 青森駅前の商業施設「A—FACTORY」もリンゴ飲料のシードルや、津軽塗りなどの物産品を販売したほか、金魚ねぶたとねぶた画の製作体験コーナーにも多くの来場客が参加し、にぎわっていた。

 市内大町の勝田あけみさん(55)は金魚ねぶた作りに挑戦し「ボンドを貼る面が細いのでとても難しかった。青森に行ったら必ず金魚ねぶたを見ていたので、作れて楽しかった」と笑顔を見せていた。

 30日も正午から午後8時まで。来場者先着1500人に青函コラボスイーツなどが当たる抽選券を配布するほか、ねぶた祭りを盛り上げる跳人(はねと)の体験ステージも行う。(千葉卓陽)


◎ホタテ発送作業始まる、上磯当別漁師の会

 【北斗】上磯当別漁師の会が歳暮時期に合わせて取り扱うホタテなどの発送作業が28日、当別漁港内の作業場で始まった。初日は約500ケース分を発送した。

 約30年続く産地直送サービスで、上磯郡漁協の漁師が水揚げしたホタテを注文に応じて郵送する。ホタテのほか、ホッキ、ワカメ、フノリなども扱う。

 郵便局員時代から発送を手掛けている同会代表の工藤紀生さん(73)は「固定客が増え、毎年、5000ケース以上注文が入る」と話す。今年も例年通りの注文を見込んでいる。

 初日は午前9時半すぎから発送作業が始まり、同会の女性スタッフや郵便局員が早朝、水揚げされたホタテを手際よくケースに詰め込んだ。発送作業は12月28日まで続く。

 取り扱っているのはホタテ約3㌔3100円(道内)から、活アワビ・活ホッキ・活ホタテセット6100円(道外)まで9品目。いずれも郵送料、税込みで、申し込みは専用申込書に必要事項を記入し、郵便局窓口へ。受け付けは16日まで。問い合わせは同会(TEL0138・75・4000)へ。(鈴木 潤)