2014年12月1日 (月) 掲載

◎住民と地図上で問題共有…マイスターがシステム開発

 IT事業を手がけるマイスター(函館市桔梗町、瀧浩幸社長)はこのほど、自治体向けサービスとして、ウェブサイトの地図上で地域の問題を住民と共有し、効果的に解決を図るシステムを開発した。道路の補修など地域の課題を住民が画像やコメントをつけてインターネット経由で報告し、自治体側が対応にあたる仕組み。同社は「来年度は約10市町村への導入を目指したい」としている。

 専用システム「SPitS(スピッツ)」は、自治体が相談窓口を一本化して迅速に地域の要望をつかみ、効率良くサービスを行うのが狙い。住民側も、問題が起きている場所について面倒な説明をする手間が省け、積極的にまちづくりに参加できるなどメリットが大きい。

 地域住民はスマートフォンやパソコンからアクセスし、サイトの地図上で問題が起きている場所を選択。要望や写真を投稿すると、市町村の担当者が対応を書き込み、進捗状況を両者で閲覧できるようにする。同社ソリューション事業部取締役の佐藤文仁部長は「これからの季節で要請が多い除雪作業も、どの道路で必要なのか速やかに把握することが可能だ」と話す。

 このほか、地図とリンクさせてイベント情報を掲載できることから、催事のPRとしても利用できる。導入費用は市の規模によって異なり、函館市でサービスを開始する際の見積もりは3年契約で約650万円かかるという。(山田大輔)



◎ポールスター期間限定ラーメン企画 「すみれ」再登場

 名店の味が再び—。函館市港町1のポールスターショッピングセンター内での期間限定ラーメン企画で、1日から札幌の「すみれ」(村中伸宜社長)が出店する。今年2月以来2度目の登場で、来年1月25日まで2カ月間営業する。函館のファンを喜ばせそうだ。

 第11弾で、企画(2月〜来年1月)の締めくくり。前回は第1弾として2月1〜25日に出店し、7553組のレジ客数があった。管理事務所によると、連日満員の盛況で、終了後も「非常に残念」などの声が寄せられたという。好評を受け、同店に再出店を依頼した。

 今回もみそ(890円)、しょうゆ(870円)、塩(同)の各ラーメンを提供。コシのある縮れ麺とコクのあるスープの絡みが絶妙で、寒い冬にぴったりだ。

 同店は、今年創業50周年の節目を迎えた。札幌統括店長の菅原章之さん(40)は「他の有名店のラーメンも食べて、函館のお客さまは味に対してシビアだと思う。『さすが、すみれだ』と感じてもらえる結果を出さないといけない」と気を引き締める。

 管理事務所の進藤憲治所長は「来年2月以降も、月替わりで出店する企画を続けたい」としている。

 すみれの営業は、午前11時〜午後8時(ラストオーダー同7時半)。期間中は無休。(山崎大和)



◎輸出 今年最低水準に…10月の函館港

 函館税関がまとめた10月の函館港貿易速報によると、輸出額は船舶などが減少したことから、前年同月比96%減の1億8300万円にとどまり、今年の最低水準となった。一方で輸入額は同6・2%増の15億2900万円となり、8カ月ぶりにプラスに転じた。

 輸出は2カ月ぶりのマイナス。品目別にみると、船舶は取り扱いがなかったため、前年同月から39億2100万円の減少。前年同時期はパナマ向けが1隻あった。一般機械は同99・7%減の100万円、鉄鋼のくずは全減で1億1400万円減少した。

 輸入では、前年同月に取引がなかった鉄鋼が、ロシアや韓国からの仕入れがあり、2億4200万円のプラス。魚介類・同調製品は米国やチリからサケ・マスが増えたことなどから、同17・1%増の2億9400万円、動物性油脂は全増で1億2100万円だった。

 輸出入の合計は同71・7%減の17億1200万円。輸出入差引額は13億4600万円の赤字で、輸入が輸出を上回るのは2カ月ぶり。

 今年1月からの累計は、輸出が同3・3%増の230億2700万円。輸入は同8%増の128億8000万円となった。(山田大輔)


◎公開討論会 3氏が政策など訴え…衆院選

 2日公示、14日投開票の衆院選道8区の立候補予定者による公開討論会(函館青年会議所主催)が11月30日、函館市湯川町1の花びしホテルで開かれた。民主党元職の逢坂誠二氏(55)、共産党新人の原田有康氏(66)、自民党前職の前田一男氏(48)=五十音順=が出席し、安倍政権の2年間や、大間原発問題を中心としたエネルギー政策などをテーマに論戦を展開した。会場には約210人の有権者が詰めかけ、3氏の主張に耳を傾けた。(衆院選取材班)