2014年12月15日 (月) 掲載

北海道新幹線開業予定記念入場券セットを販売

 JR北海道函館支社は、15日から「北海道新幹線開業予定記念入場券セット」を販売する。

 2016年3月の北海道新幹線の開業に向けて機運を高めようと企画。H5系新幹線車両の色と同じ白と緑、紫がデザインされた記念台紙付きで、函館・渡島大野・津軽今別・木古内の各駅の入場券(大人)を通常用と駅名表入りそれぞれ2種類を用意。8枚1組になっている。台紙には、新幹線の路線図や各駅の開業年月日や駅名の由来などを記している。

 発売価格は1360円(税込)で、5枚まで購入可能。3000枚限定で、函館・七飯・木古内の各駅で発売する。問い合わせは同社(0138・23・3376)へ(平日午前9時から午後5時まで)。(山田大輔)



リコーダーの音色響く クリスマスコンサート

 函館リコーダー音楽祭実行委員会(岡部浩美代表)は14日、「チャリティークリスマスコンサート&バザー」を市地域交流まちづくりセンターで開いた。同実行委のメンバーと旭岡中リコーダー部が美しい音色を奏でたほか、バザーも開催し、来場者を楽しませた。

 同実行委として初めて主催。コンサートは3回に分けて行い、小学生から大人の約10人で構成する同実行委のメンバーが6種類のリコーダーを使って演奏。旭岡中も参加し「ジングルベル」などを奏でた。

 バザーでは衣料品や日用雑貨などを販売し、多くの人でにぎわった。売り上げの一部をまちづくりセンターで受け付けている震災復興の寄付金に充てる。

 岡部代表は「とても吹きやすく、なじみのある楽器だと思うが、本格的に聴く機会は少ないので、関心を持って聴いもらえた。今後もさまざまな場所で活動していきたい」と話していた。(小林省悟)



衆院選道8区 逢坂氏返り咲き3選 前田氏、比例復活 14年ぶり道南2議員

 第47回衆院選は14日、投票が行われ、道8区(渡島・桧山管内)は即日開票の結果、民主党元職の逢坂誠二氏(55)=新党大地推薦=が9万7745票を獲得、3度目の当選を果たした。民主党は前回2012年以来の議席奪回。自民党前職の前田一男氏(48)=公明党推薦=は逢坂氏に敗れ、小選挙区での議席獲得はならなかったが、比例復活で2度目の当選を決め、14年ぶりに道南から衆院議員が2人誕生することになった。道内は自民党が8選挙区で議席を守った。投票率は8区全体で54・62%、函館市は51・66%と低調だった。(衆院選取材班)

 逢坂氏は支持団体の連合や傘下労組の支援を受けた組織戦を展開。公明党や地元経済界が推した前田氏を破り、2年ぶりに国政の舞台に返り咲いた。共産党新人の原田有康氏(66)は前回選挙から得票数を伸ばしたが、及ばなかった。

 逢坂氏は2009年の衆院選で比例道ブロックから8区にくら替えし、17万票以上を獲得して圧勝。前回は一転して民主への逆風下で約10万票を落として前田氏に敗れ、比例復活もならなかった。

 落選後は来春の知事選出馬もささやかれた中、国政復帰にこだわり、管内をこまめに回って支持を呼び掛けた。街頭演説を2年間で500回以上重ねたほか、「大間は絶対に稼働させない」として福島第一原発やドイツ、フランスにも足を運んで脱原発政策を学ぶなど、精力的に活動。民主党への逆風が前回から弱まったことも手伝い、前田氏を上回った。

 前田氏は松前町長を2期8年務めた後、国政に挑戦。前回選挙で自民党として小選挙区初勝利を飾り、議席維持を目指した。

 選挙戦では、安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」の継続や地方創生の実現を主張し、建設、水産、商工団体などが手厚く支持。公示前には安倍首相、公示後には石破茂地方創生担当相、谷垣禎一幹事長ら大物政治家が続々と8区入りし、てこ入れを図った。大間原発反対も訴え、「与党の代議士として、政権中枢に大間中止の声を届ける」と支持を求めたが、原発回帰政策を進める自民への不信感をぬぐい去れず、逢坂氏の再選を許した。しかし、他選挙区で自民候補が軒並み当選したことで、比例での復活当選となった。

 共産党の原田氏は2000年以来14年ぶりの衆院選出馬。大間原発や消費増税への反対、党と候補者の政策がぶれない点をアピールして前回選挙から得票数を伸ばしたが、民主・自民の激しい争いの中で埋没する結果となった。