2014年12月19日 (金) 掲載

マレーシア航空、初のチャーター便到着

 マレーシア航空の初めての国際チャーター便が18日、函館空港に到着した。国際線ロビーは約280人が降り立ったほか、折り返し便で帰国する人たちで混雑。乗客は横断幕を持った函館市や函館空港ビルデングの職員らの歓迎を受け、バスで道内観光へと出発した。

 12月限定のチャーター便で、マレーシアの首都クアラルンプールと旭川、函館間を計6往復運航。使用機材は279人乗りで、旭川を含め、全便満席の予定という。

 マレーシアから道内を訪れる観光客は同国の経済発展や円安を受けて増加している。市のまとめでは、市内の宿泊客は昨年度は2188人で、今年は上半期(4〜9月)だけで1995人に急増した。今後も、タイ、シンガポールを含め、東南アジア地域からの観光客増加が期待されている。

 函館空港からの出国客は土産品を詰め込んだ大きなダンボールを持つ姿が目立ち、男性客は「食べ物はおいしく、非常に楽しかった」と笑顔を見せていた。到着客はバスで市内観光に出発。18日は登別市などに宿泊し、札幌に向かい、旭川から出国するという。現地旅行代理店の劉振光さんは「マレーシアには四季がないので、冬の北海道は人気。チョコレートなどのお菓子や北広島市、千歳市のアウトレットモールで洋服やブランド品を買っています」と話した。

 函館市港湾空港部は「東南アジアからの観光客は増えている。今月限定のチャーター便となるが、今回をきっかけに今後につなげていきたい」としている。(今井正一)

 【写真説明】函館空港に着陸したマレーシア航空のチャーター機(18日午前8時25分ごろ)=山崎純一撮影



「声掛け函館マイスター」山本さん道内初認定

 過去に2度、特殊詐欺被害の未然防止に貢献したとして、道警函館方面本部(金丸和行本部長)は18日、函館千代台郵便局の山本真文局長(45)を「声掛け函館マイスター」に認定した。道内第1号のマイスターとなった山本局長は「金融機関が最後の砦。窓口でアンテナを張らないと、見つけられない。警察と連携しながら声を掛けていきたい」と、特殊詐欺未然防止の〝名人〟として意気込を語った。

 声掛けマイスターは積極的な声掛けで特殊詐欺被害を未然に防止した金融機関などの職員らを対象に、2012年11月に警視庁で運用をスタート。同本部では今月8日に運用を開始。1年間に2回以上の未然防止、もしくはこれまで大きく防止に貢献した人を対象としてイスターに認定する。

 山本局長は12年5月に自動現金預払機(ATM)で高額の現金を振り込もうとした女性(77)に声を掛けて特殊詐欺を未然に防いだ。このほか、今年7月にも東京の個人宛てに100万円を郵送しようとした女性(76)が、現金を引き出そうとしたことを不審に思い、粘り強く説得した。

 2度の未然防止が評価され、金丸本部長から「引き続きご尽力をしていただきたい」と認定書を手渡された。山本局長は「せっかくいただいた肩書なので、強く指導してきたい」と意欲を語った。改行 同本部の高橋隆司生活安全課長は「認定したことで、ほか局員の意識が高まると思う。市民にも未然防止の理解が広まっていってほしい」と話していた。(小林省悟)

 【写真説明】金丸本部長から認定書を受け取る山本局長



蔦屋書店ソフトバンクに道南初のペッパー登場

 ソフトバンクのグループ会社が開発した人型ロボット「pepper(ペッパー)」が18日、函館蔦屋書店(函館市石川町)のモバイルショップソフトバンクに〝店員〟として登場した。人の感情や話す内容を理解して会話することができるのが特徴。20、21の両日には体験会がある。

 導入は道内で5店舗目、道南では初めて。ペッパーが人を認識すると、「僕と会話しよう」などと話し掛けてくる。人が言葉を返すと会話が続く。動きもなめらかで、握手やダンスをするほか、同社の製品を紹介するなどして待っている客を楽しませる。

 来年2月には一般発売も予定されている。価格は19万8000円。同店の舟崎淳司さんは「一家に一台の時代が来るかもしれない。未来を体験してほしい」と話している。改行 体験会ではペッパーがダンスなどのパフォーマンスをしたり、会話したりできる。時間は午後1時〜同5時。参加は無料。(松宮一郎)


園児と学生がXマスケーキ作り

 函館短大付属幼稚園(伊勢昭園長)の園児125人は18日、同大付設調理製菓専門学校(野又淳司校長)の学生らと一緒にクリスマスケーキ作りを楽しんだ。

 同校製菓衛生師科の小川一彦製菓技術研究室長のほか、教員2人と学生9人が幼稚園を訪問。同校が用意したホールケーキ18個に、年長クラスの38人が生クリームを搾り、イチゴやチョコプレート、サンタクロースの飾りなどを乗せて完成。園児はパティシエ気分を味わった。

 「できた!」と大喜びの子どもたちに、小川室長は「大変良くできました」と絶賛。最後に作業を見学していた年少・年中クラスの園児も含め、全員で「あわてんぼうのサンタクロース」を合唱し、一足早くクリスマスを満喫した。

 池田朱里ちゃん(5)と小澤陸ちゃん(6)は「イチゴやチョコレートの飾り付けが楽しかった。食べるのが楽しみ」と満面の笑み。同校の傳法谷(でんぽうや)璃伽さん(19)は「チョコプレートの上に生クリームを搾ったのにはびっくり。子どもたちの個性が出ていてどのケーキも素晴らしい出来」と話していた。(稲船優香)