2014年12月20日 (土) 掲載

JR北海道、「北斗星」来夏まで臨時列車

 JR北海道は19日、来年3月14日に行うダイヤ改正の内容を発表した。上野—札幌間を1日1往復する寝台特急「北斗星」は、定期列車としての運転をやめ、夏季まで臨時列車として運転する。

 北斗星は、北海道新幹線開業に向けた総合的な検査や試験などを青函トンネルで行うため、列車の運行ができなくなることや、1988年デビューの車両が老朽化していることから、定期列車としての運転をとりやめる。試験などの影響が多くない、同年8月下旬ごろまで臨時列車として運転する。運行計画の詳細は後日に発表する。

 青森|札幌間の急行「はまなす」は、引き続き運休や時刻変更を実施する日がある。上野|札幌間の寝台特急「カシオペア」は、道内区間で時刻を繰り下げる。このほか函館線などで、一部時刻を見直すとしている。



新函館北斗駅の立体駐車場にサンタ登場

 【北斗】クリスマスの時期に合わせて、北海道新幹線新函館北斗駅(市渡)の隣に建設が進められている立体駐車場に“サンタクロース”が19日からお目見えした。

 駐車場の本体建築工事を請け負っている市内の佐々木組(佐々木悦郎社長)が体長1・6㍍ほどの人形2体を外壁に設置。サンタがよじ登っているように見える。

 「駅舎も立体駐車場も外観部分ができ、見学者も増えてきた。工事現場のイメージアップにつながればと思い設置した」と佐々木智明専務。27日まで設置する。

 立体駐車場は鉄骨造り2階建てで、屋上にも駐車スペースを設ける3層構造。約580台の車両を収容する。

 現在、外部工事がほぼ完了し、これから防雪ネットの設置など仕上げの工事が本格化する。本年度中の完成を予定している。

 人形の設置とともに駐車場周辺に照明機材を置いて夜間ライトアップも実施。1月末まで午後4時すぎから午前0時まで点灯する。(鈴木 潤)



ヨコハマ映画祭で「そこのみにて光輝く」が5冠

 函館出身の作家、佐藤泰志(1949〜90年)原作の映画「そこのみにて光輝く」(呉美保監督)が、「第36回ヨコハマ映画祭」(実行委主催)で作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、主演男優賞の5冠を獲得した。

 同映画祭は自治体やスポンサーからの支援を受けず、映画ファンが手作りで運営。来年2月1日に神奈川県立音楽堂(横浜市)で上映会と受賞式が開かれる。

 同作の企画・製作を手掛けたシネマアイリス代表の菅原和博さんは「市民が受賞作を選出する歴史ある映画祭。出品中最多の5冠をいただき、光栄に思います」と喜ぶ。2月の受賞式に出席する予定で、「映画人であればヨコハマ映画祭で賞を取るのは一つの目標だと思う。函館市民が作った地方発信の映画が評価されてうれしい」と話している。

 同作は函館、北斗両市でロケが行われ、夏の函館を舞台に、悲しみを背負った男と愛を諦めた女との姿を描いた物語。綾野剛さんと池脇千鶴さんが主演を務めた。今年9月にはモントリオール世界映画祭で、呉監督が最優秀監督賞を受賞。またアカデミー賞外国語映画部門の日本代表に決まっている。(平尾美陽子)


函館市今冬計画、歩道除雪の範囲拡大

 本格的な降雪シーズンを迎え、函館市は除雪計画に基づき、作業を進めている。今冬は学校周辺の通学路の除雪を強化し、小型機械も入れない狭い歩道は人力での作業を予定。委託業者数、作業車両台数も増やし、市道の円滑な交通環境維持に努める。

 市の除雪費用は大雪となった2011、12年度の決算額は8億円を超えたが、昨年度は約5億8000万円。本年度は昨年度と同額の計4億円(本庁管内3億7000万円、東部4支所管内3000万円)の予算を組んだ。委託事業者は本庁管内で30社で、計390台の車両を借り上げた。

 今季も幹線道路、補助幹線道路、生活道路の順で作業を行う。14日までにまとまった降雪があったが、幹線道路は路面凍結防止に努めるなど、円滑な通行確保に努めている。出動基準はおおむね10㌢以上の降雪が見込まれる場合だが、気象状況に応じて柔軟に対応する。

 歩道除雪の対象路線は市教委から通学路のルートマップの提供を受けて、学校周辺を中心に昨季より18・3㌔延長し、105・6㌔とした。11年度と比較し、3倍以上に拡大している。特に3学期の始業式前には3〜4日程度で終わらせる計画で、小型除雪機が使用できない場所は手作業で行う。

 また、町会や企業・団体と協働で取り組む「スノーボランティアサポートプログラム」は昨季、5団体が延べ25回の作業を実施。今季も5団体が市と協定を結んでいる。事前申請が必要になるが、小型の除雪機械や融雪機、排雪用の軽トラックなどを無償で貸し出し、積極的な活用を呼び掛けている。

 市土木部維持課の中西博文課長は「除雪車両の進入を妨げる路上駐車は、付近一帯の作業の遅れにつながる。車道への雪捨ても路面の悪化につながるので控えてほしい。スムーズな除雪作業への理解と協力をお願いしたい」と話している。  ボランティアサポートプログラムの利用相談は同課(電話0138・46・2981)へ。(今井正一)

 市民が利用できる雪捨て場は次の通り。午前9時〜午後5時。

 ◇2㌧トラックまで▽上新川公園三角グラウンド(上新川町18)▽西旭岡第4児童公園(西旭岡町3)

 ◇4㌧トラックまで▽古川町資材置場内広場(古川町325)▽土木部維持課向かい広場(赤川1)▽旧市営住宅日吉町4丁目団地跡地(日吉町4)